線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

妙高高原駅前での悲喜こもごも

2011年04月25日 22時07分34秒 | 食べ物
糸魚川から帰るとき、高速を使わずに能生、名立、上越と運転してきた。そして自分の好きな妙高高原付近にさしかかる。

JR信越本線の新潟県側の最南端にあたる妙高高原駅は、かつてこのあたりの中心駅。

赤倉高原、杉野原温泉、池ノ平温泉、赤倉温泉、スキー場…観光には事欠かない場所である。そして、その駅前にそば屋さんがある。「加藤」だ。

ここは20年来からのファン。学生時代に入って以来、ここらへんを通る度に立ち寄っている。もちろん、そうひんぱんに通っているわけではないが…。
ここでは「大盛りそば」を注文。現在、530円。


本当に変わらない味だ。丼にたっぷり盛られてくる。めんは長く、つゆの味はなつかしい感じ。
とにかく、自分にとっては学生時代の味なのだ。

今日は11:50am.頃入れたので、客としてはいちばんだった。

お店の気さくなおばちゃん、元気に、
「何を差し上げますか?」
と、気持ちよく声をかけてくれる。
「大盛りをお願いします」
という普通の会話。

その後、おばあさんと娘といった感じの2人連れが入ってくる。
すると、
「こちらはざるそばだね?おばあちゃんは、うどんでいいね?」
とのこと。

また、近所のおじさんらしい感じの方が入ってくると、
「はい、大盛りね?」
とのこと。

ま~おどろいた。来る人、来る人のメニューを把握しておられる。さすがだ。
自分も、それくらいにしてもらえるようにならねば!



一方、その店の数軒となりの石田屋さんに寄る。ここでは「笹すし」と「あんもち」が定番。これも必ず買って帰るのだ。
入るとまず「あんもち」を求める。そして、「笹すし」と思ったのだが、どうも表示がないことに気付く。思わず、
「あの…笹すしはありませんか?」
と聞く。すると、店の方からの思いも寄らない一言が…。
「おすしは、2月でやめました…」

続けて、
「実は、お店も5月で閉めるんですよ。このあんもちも、それくらいでやめます」


何と…石田屋さん、お店もやめちゃうんだ。
「え~、ずっとファンだったんですよ。楽しみにしてたんです~。残念だなー」
と、思いの丈を語った。

「ええ、皆さん、ここで買うのを楽しみにしていたのに…ってよく言われます」
とのこと。

おやめになる理由は聞かなかったが、長年親しまれてきた店を閉じるということは、それなりの経緯があったのだろうな…でも、個人的には本当に残念だ。



妙高高原駅前で、いまだになつかしい味をいただけるお店と、さみしいことにおやめになるお店。自分にとっては、何とも悲喜こもごも…。



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