8:00p.m.からは「宝暦義民太鼓」の演奏がある。かがり火を焚いて、何とも幻想的な雰囲気。しかし、最後の部分で「げんげんばらばら」になって踊りはじめ、そして「源助さん」に徐々に移行していくあの演出が今年も!
さて、早速踊りに加わる。

まず《源助さん》。これは、割合簡単な振り…なのだが、どうも3回手を振り上げるところが何か「ちがう」んだな…。保存会の方の動きを真似ようと思うのだが、あのエレガントさが出ない。中にはカックンカックンと動かす方もいるし、まあいいか!って感じ。
続いて《シッチョイ》。これも、おもしろい踊り。頭の辺で右手、左手、両手と結んで伸ばすところがあるが、《猫の子》とはちがって、こちらは指を伸ばすんだね。
そして《八ツ坂》も楽しい。手をクルクルと回すところが、やはり地元の方の動きがエレガント。何ともいいな~。
続いて《老坂》は、元気いっぱい。CDとかで聴くのとはちょっと違う感じ、伴奏も三味線が前奏だけで、あとは太鼓オンリー。そしてテンポが速い。下駄をズリーっとさせたくなる。
ここまで1時間半ほど休み無しで踊った。再び《シッチョイ》になったので、一端休憩。ちょっと宿へ戻って、再び出かけると《世栄》だ。これは地元でも人気があるみたいだ。
何しろ、初めてこの踊りを見たときは、何とも変わった踊りだなと思った。そして、あのテンポのアップのしかた…。一体何倍速だ?という感じ。終盤は、相当なテンポなので、足がついていかない(恥)
そして自分が一番お気に入りなのが《神代》。これは、白鳥おどりのなかでも難しい。とにかくターンが多くて、慣れないとお隣の人とぶつかってしまう。自分もコレは練習した(笑)!
ちなみにこの《神代》は、5拍子に感じる。
ついでに、このターンをするとき、下駄をカツってやる方がほとんどだが、町踊りではこれはやらないのだそうだ。
徹夜踊りの3晩の10:00から、踊り審査があってエントリーすれば「踊り免許」がもらえる。自分も何年か前にいただいた。

その課題曲が《神代》と《猫の子》なのだ。
その《猫の子》も面白い。こちらは頭の辺で手を握るのだが、ベテランの方の動きを見ると、何ともかっこいいのだ。やはり真似しようとするがうまくいかない。
さて疲れてきたので、宿で一休み。明日は帰宅するので、30分ほど仮眠。
再び0:00過ぎに、出動開始。《世栄》の途中だ。
このときの唄が、相当速かった。本当に速かった。踊り手は若者が多く、自分のような運動神経のない者にはキツイ(笑)
しかし《世栄》でよく歌われるのは「お梅寅造」の心中話なのだが、歌詞とは関係なく楽しそうに踊られる(笑)。終盤で「♪ここらあたりで調子をはやめ…」などと歌い、会場も超テンション高め!というときに、「♪可愛いお梅の首切り落とし…」などという悲しい歌詞だったりする。まあ、いいか(笑)
夜も深まってくると、観光客が減り、踊り手もいくらか少なくなってくる。地元の方や保存会の方の踊りがよく見える。あんな風に踊れたらいいな~などと思いながら踊る。この時間の感じが一番好きだ。自分も疲れてくるので、力を抜いてフワ~っとした感じで踊っている。何とも気持ちがいい。
しかし…やはり眠気&疲労。再び、宿へもどって仮眠。
さあ、踊り第3節!時刻は2:30a.m.をまわる。しかしよく考えれば、あと1時間半じゃん。
がんばって踊る!
最後に近づいて来ると、やはり《老坂》《神代》…そして最後は《世栄》だ。最後も盛り上がった~。終わるとちょうど4:00a.m.だ。しかし自然と「アンコール!」がかかる。
結局《さのさ》が締め。あの激しい《世栄》から、しっとりとした《さのさ》になる。空も、少し明るくなりそうな感じ。
《さのさ》は手を2回打つところがあるのだが、そのとき足を上げたままの姿勢になる。コレがきつい…。足がパンパンでふらついているところで、あの姿勢は大変。でも、《さのさ》って、いい曲。
そんな感じで、今年は4:00a.m過ぎまで踊った!宿へ戻って、こっそりと風呂に入って、汗を流す。そして、今年の徹夜踊りを振り返りながら、4:30a.m.頃、就寝。