銀行のATMでお金を下そうとしたとき、それがスーパーマーケットの一角に一台だけあり、横には購入した弁当を温める電子レンジやカップ麺に入れるお湯のポットが置いてあったりと、セキュリティ面ではとてもラフではあるが、近くにその銀行がないので設置されてとても助かっているし、それを利用するだけのために店に出入りする人も多かったりする。
そのATMが空いていれば何の問題も発生しない。
一番困るのが、一人で長時間独占してしまうばば(おばさんにも多い)がいた場合である。
通帳やカードを何枚も持ち、金の出し入れに明け暮れる迷惑行為。
空くのを待つ行列など振り返ることもなく、ただひたすら機械操作をしている。
もうこれで最後か、と思ってもまた機械が「いらっしゃいませ」と言うと、こちらもぐったりくる。
もっと台数の揃った銀行でやればいいのに、一人で何分も占拠されるのはハタハタ迷惑なのだ。
待ちくたびれて行列から離れる人、グッと我慢して待つ人、人それぞれである。
やっと操作が終わって振り向いて帰るとき、「すみません」と言葉に出さなくても頭をちょっと下げるとか、申し訳ないという仕草でもあれば可愛いものだが、こういう類のばば(おばさんも)は、何の罪も犯してませんと堂々と機械から離れるのであった。
自分がこれまで過ごした人生には何の過ちもない、といった自信に満ちた歩き方である。
ばば(特に若年ばばに分類する人たちに多いのだが)たちには自分さえよければいいという思考、そして恥じらいもないのである。
羞恥心を無くしたばばたち(おばさんも含め)は、怖いもの無しの最強軍団なのである。