4月22日(火)。今日という日に、『接吻』と言う映画を見たことを、私は忘れないだろう。
昼過ぎにテレビを点けた。山口県光市母子殺人事件の広島高裁差し戻し審の判決を受けての、遺族本村洋氏の記者会見の模様が映し出された。20代の大半を、被害者遺族として裁判に明け暮れた本村氏。本人も言われるように9年は長かった。その間、本村氏は犯罪被害者と遺族の心情と権利を、そして凶悪犯罪を生み出す社会の病理を、誰 . . . 本文を読む
浅田真央選手の「別れの曲」のパフォーマンスが、17歳の今だからこその可憐さを備えているように、夏帆ちゃんは16歳ならではの輝きを、映画『うた魂』の中で発している。それぞれの年齢が見せる輝きの賞味期限は思いの外短い。だからこそ見逃したくないし、印象深く心に焼き付けられもするのだろう。
夏帆ちゃん主演映画は昨年の『天然コケッコー』以来。この後『砂時計』も控えている。彼女はすっかり売れっ子女 . . . 本文を読む
サスペンス・アクションとしては最後まで途切れない緊張感で一気に見せてくれた。
テロ対策で欧米と中東が手を結ぶ段取りをつけるべく、スペインはサラマンカを訪れた米大統領。大勢の群衆が見守る中で開かれた演説会で、その大統領が凶弾に倒れる。現場は大混乱。それに追い打ちをかけるかのように次々と起こる無差別テロ…
映画は、大統領暗殺(誘拐?)を企てたテロ組織とシークレット・サービスの攻防を描く。ホ . . . 本文を読む
アントン・シガー。劇中、彼の背景説明が一切ないまま、有無を言わさぬ暴力の物語が進行し、観客を言いしれぬ恐怖へと誘う。
彼がどこから来て、どこへ向かおうとしているのか、結局最後まで、観客には一切明かされないのである。
ボディブローのようにジワジワと効いてくる映画だ。
”一般人”には理解し難いメンタリティと哲学を持った犯罪者への恐怖は現実世界も同じ。「殺すのは誰でも良かった」「殺した . . . 本文を読む
プロアマ共に作品評が芳しくなかった本作。SF大作を謳う割には上映時間が88分と短く、背景説明が不十分な上に、散りばめられた謎は殆ど明らかにされないまま、まるで連続ドラマの「つづく…」のような終わり方の為に、観客は物足りなさを禁じ得ないのが難点でしょうか?
どうも制作サイドは最初から続編制作を年頭に置いて本作を作ったフシが見られます。最近流行の三部作にでもするつもりでしょうか?原作小説はDV . . . 本文を読む
絶妙なチームワークを見せるハッサンとアミール
今月は『アメリカン・ギャングスター(American Gangster)』、『ラスト、コーション(Lust,Caution)/色・戒』、そして表題の『君のためなら千回でも』と、立て続けに見応えのある作品に出会い、映画ファン冥利に尽きる。
どの作品もそれぞれに印象深く、自分なりに思うところがあるが、今日は録画で見たペドロ・アルモドバル脚本・監督 . . . 本文を読む
みそっかすないじめられっ子ジェスに、生まれて初めて友達が出来た。それは風変わりな転校生の女の子、レスリー。二人は思うままに想像の翼を広げ、川向こうの森の中に二人だけの王国『テラビシア』を創り上げる…
学校でも、自宅でも、いつも疎外感を感じていたジェス。しかし、レスリーとの出会いが彼の頑なに閉ざされた心を変えて行く。「心を開くのよ、ジェス」
そして、言いようのない深い悲しみに打ちひしがれた時 . . . 本文を読む
暗い話だったなあ…朝から見る映画ではなかったなあ…
しかも家族で楽しめる作品でもなかったなあ…
「グロい」という噂を耳にしていたので、
ある程度覚悟はできていたせいか、グロさには耐えられた。
やたらとスプラッターだけど、
画面全体が暗いのに比して、
血の色は実際より明度が高めだった?のに救われた。
これは監督が意図して、そういう色彩計画にしたのかな。
独特の映像表現には定評のある監督だから。
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イスラエルとは地続きのヨルダンに住んでいたので、映画の中の荒涼とした土漠の風景と乾いた空気感は私には馴染み深いものだ。車通りの少ない割には立派な造りの、土漠の中を走る幹線道路は、紅海沿岸のリゾート地アカバ(イスラエル側はエイラート)へと至るデザートハイウエイを思い起こさせる。そうした経験知から、私はおそらく彼の地を知らない観客とは違った感慨と視点で本作を見たことになるのかもしれない。
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AOLの試写会で見て来ました。
相変わらずMr.ビーンは鼻につく
”へんなおじさん”ぶりでした。
私の頭が固いんでしょうかねえ…
特に前半は自分の失態を誤魔化すためなら、
自分のやりたいことを貫くためなら、
周りの人にどんな迷惑をかけるのもお構いなしな
”自己中”ぶりが、正直頭に来ました。
こんな人の隣にはいたくなーい(--#)。
ところが因果応報とばかりに後半では
Mr.ビーンにもそれな . . . 本文を読む