パリ郊外の貧困地区にある公立高校で2009年に実際に起きた出来事を映画化。それはあるひとりのベテラン教師の直向きな思いが起こした"奇跡"であった。
本作は、それぞれに複雑な背景を抱え、自らに今ひとつ自信が持てず、反抗するか、怠惰を貪るか、或は自らの殻に閉じこもるかしかなかった生徒達が、愚直なまでに彼らに真摯に向き合う教師によって、どのように変わって行ったかを描く(生徒達がどんなに反抗的な . . . 本文を読む
暴力描写が凄まじい。邦画でここまで残酷な描写は見たことがない…
ここまで後を引く映画も珍しい。「韓国映画」並みにあまりにも徹底した暴力描写が、フラッシュバックしてトラウマになりそうだ。ここで「韓国映画」を引き合いに出したのは、「韓国映画」は、暴力描写で人間の残酷さを描かせたら、右に出る者がいない存在だと思っているから。
前半、ムロツヨシや濱田岳、佐津川愛美演じるフリーター男女のちょっと . . . 本文を読む
R-15指定のホラー色強い映画だけれど、大泉洋の持前のキャラクターの明るさで、辛うじてデート・ムービーでも行ける作品
本作、広義で「ゾンビ映画」にカテゴライズされるようです。日本ではなかなかゾンビ物はヒットしないと言われる中、現時点で興収15億円に迫るヒットらしい。
私は基本的に血しぶきがドバーッと出るスプラッター映画は苦手なのですが、たまたま最初に(日本未公開なのでテレビで)見たゾ . . . 本文を読む
最近、BSイマジカで放映中の『第一容疑者(原題:Prime Suspect)』を見ていますが、これが抜群に面白い!個人的には、これまで数多見たサスペンスドラマの中で、ベスト3に入る作品でしょう。 本作は、今や英国を代表する名女優として知られるヘレン・ミレンが46~61歳の頃に主演を務めた、警察が舞台のテレビドラマ・シリーズ。 完全なる男社会・階級社会である警察組織の中で、様々な困難に立ち向か . . . 本文を読む
本作は、ユダヤ人強制収容所で、ガス室送りとなった同朋の遺体処理等を担うゾンダー・コマンダーと呼ばれるユダヤ人雑役係のひとり、サウル・アウランダー(ルーリグ・ゲーザ)のある2日間の動静を描いた作品である。
主人公のサウルは、ガス室で奇跡的に一命を取りとめながら、無慈悲にもナチスの医師によって殺害された少年を、なぜか自分の息子と思い込んでしまう(と私は解釈した)。そして、周囲の再三の警告も省 . . . 本文を読む
本作、面白い!実に面白い!!子供の頃、「十五少年漂流記」や「ロビンソン・クルーソー」のサバイバル劇に胸躍らせた人間としては、文句なく楽しめた。
火星の有人探査プロジェクトに参加した植物学者が事故によって死んだとみなされ、ひとり火星に取り残されてしまった。水も食料も残り僅かで、通信手段もなく、次の有人探査隊が火星に来るのは数年先。さあ、どうする?
そんな絶望劇な状況の中でも、植物学者で . . . 本文を読む
引き続き10月から12月の鑑賞記録。
★1点、☆0.5点で、★★★☆以上の作品なら「見て損はない」だろうか?基本的に映画大好き人間なので、「どんな作品にも創られた意味がきっとあるはず」「作り手の思いが込められている」と言う前提で、評価は全体的に甘めかもしれない。月間ベスト作品にはを付けている。
青色表記は邦画、オレンジ色は邦画以外のアジア映画、それ以外は洋画等。邦画以外の作品については . . . 本文を読む
新年に入って既に1月も半ばを過ぎてしまったが、昨年度後半の映画鑑賞の振り返りをしようと思う。テレビでの鑑賞分は含んでいない。
昨年度9月から12月は映画館で56本の新作映画を鑑賞。因みに前半は58本なので、昨年度は1年間で合計114本の映画を鑑賞したことになる。
ライトアップしたチネチッタ外観
昨年度は例年になく見応えのある作品に恵まれたように思う。映画ファンとしては幸せな一年であった。 . . . 本文を読む
ここのところ、それこそ朝な夕なにしつこい位、さまざまな企業の便乗商法も併せて「STAR WARS」の、あのお馴染みのファンファーレが流れて来て、正直ウンザリしています。
映画「STAR WARS」自体は高校生の頃から見ていて、思い出深いシリーズなのですが、今回の企業連合によるCMの大合唱には辟易しています。
それでなくとも現実の世界は紛争やテロが暗い影を落しているのに、陽気に宇宙戦争を謳 . . . 本文を読む
早熟の女性教育普及活動家は、果たして今後、どのような人生を歩むのであろうか…?
人が真に自律的な人間として自立する為に教育は重要である。
自律的な人間ほど、"衆愚政治を行いたい支配者(為政者)"にとって厄介な存在はない。
だからこそ、"彼ら"は教育を破壊する。その器を破壊するだけでなく、その中身まで自分達の都合の良いように改変しようとする。結局、教育の重要性を最も認識し、そのパワ . . . 本文を読む