「ほととぎす」という鳥は、ちゃかりした鳥である。「托卵」といって他の鳥の巣に卵を産み、育ててもらうのだ。それはそれとして「時鳥」「不如帰」「杜鵑」「子規」などの漢字で書く。
昔、兄弟がいた。兄思いの弟は芋汁を作って兄に食べさせ自分は「あわた」のまずい方ばかり食べていた。なまけものの兄は「俺にこんなにうまいものを食べさせるのだから、弟はもっとうまいもの食べているのだろう」と邪推し、弟をあやめ、腹を引き裂いた。ほんとうのことを知った兄は悲嘆のあまり一羽の鳥になった。それが時鳥である。亡き弟の供養のため、一日に千度啼いて水を一口飲めるのである。
「弟恋し・・・・おとっとこいし。ほんぞんたけたれ弟恋しや」
昔、兄弟がいた。兄思いの弟は芋汁を作って兄に食べさせ自分は「あわた」のまずい方ばかり食べていた。なまけものの兄は「俺にこんなにうまいものを食べさせるのだから、弟はもっとうまいもの食べているのだろう」と邪推し、弟をあやめ、腹を引き裂いた。ほんとうのことを知った兄は悲嘆のあまり一羽の鳥になった。それが時鳥である。亡き弟の供養のため、一日に千度啼いて水を一口飲めるのである。
「弟恋し・・・・おとっとこいし。ほんぞんたけたれ弟恋しや」