武田光弘画楽多製作日記

暇をもてあそび造形してます。作品として形としてまとめたものなどを見ていただきたい
と思っています。

青かえる

2012年04月12日 | Weblog



世界で一番の「短かさ」を誇る俳句は、日本人の独創だ。
フランスには短詩がある。

有名なのは

私の耳は貝の殻
海の響きをなつかしむ

だ。まだ短いのはルナールと言う人の

青トカゲ、ペンキ塗りたて
もある。これをヒントに芥川龍之介が

青蛙汝もぺンキ塗りたてか
と言う句を詠んだ。こういうのは俳句の世界では「本歌取り」と言う。
そういえば朝ドラで戦後野外で授業をしていた。黒板に「国破れて山河あり、城春にして草木深し」と漢文で書かれてあった。この漢詩から芭蕉は

夏草や兵どもが夢の跡
と詠った。これも「本歌取り」だ。パクリと違う世界なのだ。

ぬくめどりとゆたんぽ

2012年04月12日 | Weblog

これは我輩愛用の湯たんぽである。
・・・・・・もう春なので使ってないが。
「ぬくめどり」と言う言葉がある。冬、湯たんぽあたたまった布団へ入る時は極楽浄土へ昇る気分だ。
鳥類の鷹殿は湯たんぽを持たない。寒い夜は小鳥を捕らえて足を暖めると言う。そして朝になると逃がしてやる。逃げた方向の狩りはその一日やめるそうだ。・・・・・・・・いい話である。足を暖めるために小鳥を獲る鷹を「ぬくめ鳥」と言う。
別の鳥の話だと、「やめろ」と言われてもイランに行く鳩がいる。そんなこと言ってネエーーとイランに抗議したとか。・・・よけいなことをする鳩は気の毒にも、川柳のネタになりっぱなしだ。「・・・・糞害よりも口害の小鳩」とか川柳に詠まれている。