武田光弘画楽多製作日記

暇をもてあそび造形してます。作品として形としてまとめたものなどを見ていただきたい
と思っています。

聖山のみえる雪景色

2008年02月18日 | Weblog
合併になって境界がよくわかりませんが、後方に見えるは聖山です。
信州・東筑摩郡・麻績村。
この版画にしたのは、隣村の筑北村です。もう少し先に行くと青柳という宿場があり善光寺へとつながる街道筋の一風景です。
古い家並が残っていたり、大きな造り酒屋もありました。
画面の道路沿いの土蔵には「水」という文字が見えます。「屋号」でしょうか。「紋章」でしょうか。
人通りのない街道ですので、おばあちゃんと犬に登場してもらいました。

雪の穂高駅・・・

2008年02月17日 | Weblog
細長い作品になってしまいました。いい額があればと思いつつ。
めったに雪がつもることもない穂高ですが、月はじめに降った時、スケッチしてみました。ご存知のように穂高神社をモデルに駅舎が作られていて、風情というか、なんとなく懐かしさを誘うのですね。昔、長野駅も善光寺を模して作られていましたけど・・・・・・
建っている彫刻像は小川大系の「親子の登山姿」です。本当の題名は忘れてしまいました。

変怪民譚・・・河童

2008年02月15日 | Weblog
河童は雪隠で尻をなでるとか、飼っている馬を川に引きずりこむとか「いたずら」
をする。つかまえると魚を毎日採って差し上げるから許してほしいと懇願する。そして毎日、魚が届けられるという昔話にいきあう。多少ちがいはあるが「いたずら好き」となっているようだ。

昔、東北の遠野を訪れた時、河童の出そうな川に案内してもらった。遠野は昔話の里でもあるので十分その雰囲気をもっていたし、他の場所もいい昔話の雰囲気をもっていました。

北斎3・・辞世の句

2008年02月14日 | Weblog
誤りのご指摘受けました。小布施で詠んだ句と辞世の句と取り違えてしまいました。
辞世の句は「ひと魂でゆくきさんじや夏の原」です。うっかり
と言えば失礼な話しなので言い訳なし。

版画は「北斎」と一緒の彫った「馬琴」の図です。「南総里見八犬伝」は学校で借りて小さい頃読みましたが、たぶん少年少女用に読みやすくしたものかもしれません。分教場の図書ですから蔵書も少ないでしたけど、ここで読んだと思います。
この図書費は、みんなで薬草の「ゲンノショウコウ」「イカリソウ」などを採ってかせいでいました。(たぶん、全額ではないと思いますが)

北斎2

2008年02月13日 | Weblog
北斎は長生きで90歳まで生きた。
なくなった家が93回目の転移した家だそうだ。息子が放蕩息子で借金などに手をやいたらしい、また孫が輪をかけた放蕩息子(孫)で借金とりから逃げたまわっていたとか。
とにかく画業は世界の印象派が注目した位だから、すごいものだ。「北斎漫画」は絵の手引きみたいなものだが、今日の新聞に復刻版の宣伝があった。20数万円だそうだ。それぞれ手刷りだから、そうなるのだろう。
版画は小布施の岩松院の鳳凰図からとった。最近描いたと思われるくらい色が鮮やかだった。
北斎の辞世の句
     「ひと魂でゆくきさんじゃ夏の原」

南無阿弥陀仏

2008年02月12日 | Weblog
二月十五日は「やしょうま」の日である。
村の老若男女がお堂でお参りをする。米の粉でつくった団子を仏様にあげてから子どもたちに投げてくれる。まき寿司をつくるように彩色して切り口が色々な模様になる「やしょうま」は私の生まれたところでは作られなく団子であった。
お堂の壁には、村出身の画家の描いた「地獄・極楽」の掛け軸がかけられていた。
特に「地獄の閻魔様の怖い顔」や「悪いことして地獄に行くと血の池入れられる」とか「嘘つくと舌をぬかれる」とかの場面は小さい時は怖い絵であった。

その地獄絵を思い出す・・・・と私はもう、数回地獄に行ったかもしれない。舌も数回抜かれたかもしれない。
 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏・・・・・

新美南吉

2008年02月11日 | Weblog
愛知県半田市を訪れ、新美南吉に逢いに行ってきた。菜の花や山茶花は盛りをすぎていた。
大正二年に生まれ、昭和18年に亡くなっている。昭和18年は私の生まれた年である。二十九歳の生涯。
代表作「ごんぎつね」は教科書に採用されたり、絵本になっている。

  冬ばれや大丸煎餅屋根に干す   南吉
  山茶花の
    垣根の向こう権狐森
       子どもらの声風にのりて来る  光弘

折り紙建築・・・鐘の鳴る丘集会場

2008年02月10日 | Weblog
一枚の紙からの立体にする「折り紙建築」で鐘の鳴る丘集会場を設計してみました。面倒な計算もやらないと立たないので面倒。アバウトな性格な私には不向き。
最後は作って設計をやりなおしてを繰り返し、意地の設計図です。
これから地元の建物を立体にする予定。

北斎

2008年02月09日 | Weblog
ご存知江戸時代の浮世絵師である。信州小布施にも縁があって「北斎館」なるものもある。
昨年、ハンガリーに行ってさしえ画家のアトリエを訪問した時、書棚に「北斎漫画」があった。この本が印象派の画家に与えた影響は大きいとされているが、今も愛好されているのだと実感した。
ここに描かれているもののは驚嘆に価する絵ばかりだがが、最初は輸出陶器をくるんであったパッキングに使っていたのをフランスの銅版家が見つけたのがきっかけだそうだ。

立つ・・・・続編

2008年02月07日 | Weblog
正月門松が立つ  二月の初午うまが立つ  三月節句に雛がたつ
四月八日に釈迦が立つ  五月五日に幟立つ  六月祇園に祭り立つ
七月七夕が立つ  八月九月になったら秋物じまいでほこり立つ
十月出雲に神が立つ  霜月やしきにこたつ立つ  師走かけとり廻りて家の旦那に腹が立つ     

                           北安曇のてまり唄より