バラの繁殖法の一つである「切り接ぎ」は冬の休眠期にします。
かなり高品質(病気が無い)の台木の確保と調整
穂木の確保と調整(2~3週間冷蔵庫で冬眠状態にしたものを使うと良い)
どちらも作業中に乾燥させない事、作業に使用するよく手入れした刃物を使う。
(切れないと台木、穂木ともに細胞を傷つけてしまうため)
切り接ぎ後は、5度C~10度Cで管理し、発芽後は過度の湿度と高温を避ける。
3本切り接ぎするのに、素人は2時間もかかってしまいますが、
この切り接ぎ作業を800本、毎年毎年、佐倉草ぶえの丘ばら園で行われているのです。
世界で、草ぶえの丘にしかない、ばらの品種が300種あるので、
それを絶やさないため、枯れてしまった時のために繁殖作業をするのです。
一般的に、切り接ぎして、繁殖する率は60%ですが、ここでは80%つくそうです。
この価値を我々は、しっかり知り大事にする必要があると思います。
繁殖法には、夏の活動期に行う、芽接ぎ(接ぎ木)と
もっこうばらなどは、花が終わり、空気中に湿度が高い6月に挿し木で行われます。
このばらの原種が豊かな、草ぶえの丘ばら園を舞台に
震災の影響で昨年中止になった、世界ヘリテージローズ会議が5月31日から開催することに
なりました。
草ぶえの丘ばらでは、日常からのボランティアさんのおかげもあり、
立派に管理出来ていますが、世界会議もボランティアさんの力によるところが大です!