少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

意識について

2008-03-02 20:50:56 | 哲学
言うまでもなく我々は意識を持って生活をしている。毎朝会社に行くことも、取引先と打ち合わせをすることも、お昼になって同僚と昼食をとることも皆”意識的な活動である。自分でこうしようと思ってやっていることであり、やめようと思えばすぐにでもやめることができる、と思っている。

一方で、世界のニュースに目をやるとアフリカで暴動が起きたとか、中東で悲惨なテロが起きたりしているのを目にする。なんだかそういう痛ましい事件も慣れっこになってきてしまっているが、遠い日本から冷静にそういう様子を見ると、なぜあんなにひどいことを人はするんだろうと思ってしまうのは私だけではあるまい。一方で、暴動のなかで多くの人々が狂ったように石を投げつけている様子を見るとき、果たして彼らは意識的にああいう行動をしているのだろうかと思うときがある。群衆の集団心理は、つきものに憑かれたという表現が一番フィットする。だいたい集団心理とは一体何だろう。意識とは個人に帰属されるはずであるのに、集団に心理があるというのはちょっとおかしな話ではないだろうか。でも、そんなことを言えば、ファッションに流行があるように、人の好き嫌いは完全に独立した個人の意思というよりも、集団心理とでもいうような「何か」に大きく影響を与えるのかもしれない。

もう一回自分の意識を考えてみよう。毎朝会社に行くこと、それは自分の意識で決めたことだという。でも、会社行くことは、何かをするための手段としてやっている行動である。たとえばお金をもらうためとか、社会の役に立ちたいとか。では、そういう思いというのはどこから来たのだろうか。お金をもうけるのは、好きなものを買いたいとか、おいしいものを食べたいとか、いろいろあるだろう。こういう話を繰り返して、自分の意識をさかのぼっていくと、案外すぐにもうこれ以上はさかのぼれませんというところに行きつく。

もうさかのぼれないところ、たとえば

「自分はそれが好きだからその仕事をしている。」

という意識というのは、好きだから好きだというしかない訳で、それ以上たどることができない。何をごちゃごちゃ言っているんだといわれそうだが、私はこれ以上説明のできない意識というのは個人がコントロールできないということを指摘したいのだ。好きなものは好きだし、嫌いなものは嫌いなのである。そこにロジカルな理由などないのである。感情に理由は不要だし、他人にその感情を押し付けたり説得したりすることはナンセンスである。

案外、人の意識って大したもんではないなあと思う。少なくとも我々は自分の意識というのをコントロールなどしてはいないのである。我々は感情によってその行動を決定している。では、その感情は誰がコントロールしているのだろう。宗教家は神と言うかもしれないし、科学者は集団心理と呼ぶのかもしれない。



赤フィルター

2008-03-02 20:49:07 | 写真
この間、モノクロの引き伸ばし機についていた赤いフィルターを取り換えた。そのあと、フォーカスを確認しようと思ってフォーカスルーペで拡大してみると、なぜか銀塩の細かい構造が見えなくなってしまった。最初は、フィルターのせいということがわからずあたふたしたが、フィルターを元に戻したら、もとのようにちゃんとフォーカスがとれるようなった。

取り換えたフィルターというのはLPLの引き伸ばし機に最初からついていたものなのだが、どうもこれが悪さをしているらしい。要するに赤いプラスチックが厚すぎて光がまっすぐに行かないのだ。うまくいくファイルターのほうがはるかに薄い。

最初に多諧調のフィルターを付けるために、純正の赤いフィルターをはずして三菱のフィルターセットを付けていた。近頃2号の紙ばかりつかって多諧調紙を使わなくなったので、純正フィルターにもどしてこういうことになった。

天体観測でも惑星の観測や月の観測でカラーフィルターを使うことがある。フィルターなんてどれでも同じだろうって思っていたんだけど、やっぱり品質って大切なのかもしれないと思うようになった。

トトロ

2008-03-02 16:56:51 | 写真
KLASSE S, TRI-X 400, EI=160,D-76(1:1) 8m30s @22℃, SCANNED NEGATIVE

手賀沼の周りをサイクリングしていて見つけたトトロ。家の前に個人で作ったんだと思う。ちょっとモノクロでは地味に見えるけど、とてもよくできていた。

飛行機の絵

2008-03-02 16:53:22 | 写真
KLASSE S, TRI-X 400, EI=160,D-76(1:1) 8m30s @22℃, SCANNED NEGATIVE

福岡空港の展望台へ行く途中で見つけた子供の描いた絵。デティールまでよく見て書かれていて思わず写真に撮った。センスのある絵だなあと思った。

TRI-X

2008-03-02 16:48:29 | 写真
KLASSE S, TRI-X 400, EI=160,D-76(1:1) 8m30s @22℃, SCANNED NEGATIVE

初めてTRI-Xの現像をした。条件は良く分からないのでPRESTOと同じ。まだ焼き付けはしていないが、ネガを見る限りそれほど大きく変化した様子はない。

福岡に出張した時のJRでとった写真。カモメという特急らしい。

M51

2008-03-02 09:23:26 | 天体観測
GINJI-250D, Pentax XW-10 (Komuro, Chiba)

少し雲が多くて、ときどき星が隠れてしまう時もあった。有名な渦巻き銀河のM51のスケッチ。表面の輝度は12.9等で、千葉では一度も見えたことはなかった。(以前箱根に望遠鏡を持っていった時は、85mm屈折で楽勝だったけど)

Cartes du Cielソフトを使って詳細な星図を持って行くようになってからは、ここにあるはずという場所がしっかりわかるようになったので、そこで粘っていると20~30分も見てると大抵の対象はみえてくる。M51も同じで、最初はまったくわからなかったが、望遠鏡を少し動かしたり、少し端のほうにその場所を寄せてそらし眼を使っていたらだんだん見えてきた。といっても本当にかすかにしか見えないので、渦巻の形などはさっぱりわからない。ただのぼーっとした雲のように見えるだけである。子持銀河の子供のほうは、星のように見える気もするがちょっとはっきりしない。

スケッチにも書いてある2重星の暗いほうが11.95等で、これははっきりと見える。M51の表面輝度は12.90等だから約一等分暗い。千葉のこの場所ではどうも13等位が、自分の機材では限界かなあというところだ。

周囲の光もうっとおしいので、フリースの小さな毛布を頭からかぶって遮光もしている。このフリースも端にスナップで止められるようにして使い勝手を良くした。風も防いでくれるので防寒にもなってとても都合がよい。色がオレンジ色なので、さながら赤ずきんちゃんのようないでたちになる。夜中に田んぼのなかでこの姿を見たら結構驚かれそうな格好ではあるなあ。