少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

KLASSEについて

2009-05-15 22:58:58 | 写真
講座が終わってから上野先生(実際にはKLASSEの開発者ではなく企画者的な立場だったらしい)にKLASSEのことをちょっと聞いた。なんでも乱反射を抑えるためのシャッター幕の一枚一枚の断面にまでボスを打ってあったりして、開発にはものすごくコストがかかっているとのことで、そこそこに売れたとしてもこの値段ではほとんど儲けなどないという。特にKLASSE Wはビトウィーンシャッターというレンズの間にシャッター幕が入った構造で、非常に凝った構造になっている。確かに二台を並べて蓋をあけてみるとレンズ付近の複雑さが全然違う。写りに関してはどちらのカメラもものすごく良いということを力説されていた。

では、初めて買うならWとSでどっちを勧めるか聞いてみたところ、迷わずSという答えが返ってきた。ご自身もカバンの中に入れてあるのはSだという。やはり28mmという画角は難しいのだ。100点の写真が撮れるかもしれないけど50点も量産してしまうのが28mmだという。それではなぜ28mmを最初に作ったかというと、ユーザーの声が一番多かったからとのことだった。38mmは初代クラッセの良いレンズをつかわないのはもったいないということでラインナップに入れたということだった。

以前ベッサを持っていた時に広角レンズを使ってみたくて21mmのレンズを買ったことがあったが、確かに最初こそ広々写るのが面白くて使っていたが、結局あまり使わなくなり、最後にはカメラごと手放してしまった。28mmは21mmほどではないだろうけど、やっぱり難しいことには違いがないのだろう。でも一方でスナップを極めるなら28mmのような気もしないではないけどね。