少年カメラ・クラブ

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7m竿での特性

2022-07-10 11:43:21 | アマチュア無線

7m竿でも同様にクランプの仕方による特性の違いを観察した。正確には8m竿で、給電点から先までの長さが7m。

(1)クリップだけの場合

クリップだけの時の特性。周波数が隠れてしまっているけど、今回も60MHz弱のところにピークが見られた。共振時の抵抗値は240Ω程度。

(2)クリップをクランプ2個で締めた場合

抵抗ピーク値は300Ωを少し超えたくらいになった。

(3)クランプだけ

大きく変化はないが、共振後の抵抗値が、ペーパクリップの時と比べると大きい。このことがアンテナ性能にどのような影響を与えるかは不明。

 

まとめ

・高い周波数に出る強力な共振はアンテナの特性とは関係ない。アンテナの接続線を短くしないとアンテナ特性にも影響。

・クランプだけで接続するとクリップ+クランプに比べ非共振時の抵抗値が大きくなる。

・竿の長さがだいぶ短くなったにもかかわらずアンテナの共振周波数がほとんど変化しなかった。これはちょっと不思議。


VHF帯の共振について

2022-07-10 10:56:55 | アマチュア無線

カーボンロッドの共振特性を見ると、120から150MHzあたりに強烈な共振が見られる。これもカーボンロッドの特性なのかとも思ったが、こんなに高い周波数でなんで共振するのかよくわからなかった。結果だけ言うと、100MHz付近以上の周波数でみられる強烈な共振は、アナライザーの電線とカップリング部の静電容量によるものであり、アンテナそのものの共振ではないということである。今回の実験は7mの中華性の竿を用いた。

(1)何もしないときの共振特性

50MHz帯の共振のほかに130MHz付近に強烈な共振がある。

(2)カップリング部の静電容量を小さくする。

ちょっと気になって、カップリングのクランプの結合を疎にして静電容量をできるだけ小さくしてみた。

すると、共振周波数が一気に高くなって200MHzあたりに移動した。どうやらカップリングのところの静電容量がこの共振には関係しているらしい。

(3)アナライザとの接続線を長くする。

さらに、アナライザーとアンテナを接続している線の長さを約2倍に伸ばしてみると、

今度は共振周波数が100MHzを切るところまで下がった。この結果からわかることは、100MHz付近以上の周波数でみられる強烈な共振は、アナライザーの電線とカップリング部の静電容量による。

 

カーボンアンテナとチューナーの接続線をあまり長くすると、カップリングのコンデンサとの容量によって共振する周波数がどんどん低くなり、アンテナそのものから電波の輻射が効率よく行われないことが示唆された。アンテナとチューナーの接続はできるだけ短くするのが望ましいのではないだろうか。