少年カメラ・クラブ

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アンテナの基本特性

2022-07-17 13:45:55 | アマチュア無線

なんかイマイチカーボンアンテナの性能に納得がいかないので、まずは電線のアンテナをアンテナアナライザーで計測してみた。

 

(1)水平電流給電ダイポール

エレメント長2.3mの電線を2本、真ん中で給電するダイポールを作成。高さ1.5mほどのところに固定して測定。

 

40MHz付近と55MHz付近に並列共振のような変化がみられる。

30MHzでリアクタンスが0になり直列共振していおり、その時の抵抗値が70Ω程度。

これは4.6mを半波長と考えるときの周波数32.6MHzに短縮係数0.95を掛けた値にぴったり一致する。ま、あたりまえだけど。

ただ、一波長以上の共振点は必ずしも計算と一致しない。まだ何か変な共振が紛れ込んでいる?

(2)1/4波長GP+1/4波長CP

 

上のダイポールのエレメントの一つを地面に這わせてみた。  

地面に電線を這わせると周波数特性が急に複雑になった。この辺がGPの調整のしにくさと関連している?

かろうじて28MHzくらいで並列共振、その時の抵抗値は280Ω位。

(3)1/2波長垂直構成

ENFHWアンテナと同じ構成。上記のエレメントをそのまま使って、給電点を真ん中ら下の端に変更。

カウンターポイズは接続せず、アース側はオープンのままで計測した。

ずっとリアクタンスはマイナスのままで全然共振していない。それっぽく抵抗値が大きくなっているのが、30MHz付近、60MHz付近、90MHz付近に見られる。

(4)カウンターポイズをつけてみる

なんかよくわからないので、カウンターポイズをつけてみた。25cm。一番下の共振点での抵抗値がすごく大きくなった。わずか25cmのカウンターポイズをつなげるだけで大きく特性が変化した。リアクタンスは相変わらずずっとマイナスで直列共振は起こっていない。

(5)さらにカウンターポイズ

さらに長いカウンターポイズ(272cm)をつなげてみた。2点でリアクタンスがゼロになり並列共振していることがわかる。18と35MHzくらいだろうか。

 

うーん、ただの電線なんだからもっとはっきりとした共振特性がみられると思ったのだけど、なんかよくわからない。

計測器の使い方とか間違ってなければいいけど。これじゃあカーボンの影響とかちゃんと評価できるレベルではないなあ。