あとKLASSEで気になることとしてファインダーがある。結構派手にフレアーがでて、明るいところでファインダーをのぞくと見えにくいことが良くある。やっぱりファインダーがくっきり気持ちよく見えることはコンパクトカメラでは大事なことだと思う。ということで、ファインダーの採光部にちょっと庇を付けてみた。あまりかっこよくはないが、多少フレアが抑えられて良くなったように思う。プラスチックの切れっぱしを両面テープで張っただけなので長持ちはしないだろうけど、ちょっと試してみようと思う。よければもうちょっと恒久的な対策を考えてみるかな。
これも教室で話題になった話。プロの写真家が一つの被写体相手にたくさんの写真を撮る話は聞いたことがあった。でも自分がスナップ撮るときには、ピンと来た対象にカメラを向けてパチリと一枚やるだけ。多少気になって2枚、最大でも3枚までだろう。でも、縦位置にしたり露出をいじったり、もちろん構図だって変えてみたい。そう考えると一か所で5枚くらいとるのは当たり前のような気もしてくる。お散歩写真でも、これはと思える被写体にはそう出会うものではない。これはと思ったらいろんな撮り方をしてみるのも大切だなあと思った。同じ場所を何度も撮ってみるのもいいかもしれない。これはこのあいだ撮ったからもういいと考えずに、もう一度撮ってみる。その日の天気や時間の違いでも、写真は変わるに違いない。そう考えると24枚撮りはいかにも少ない気がする。やっぱり36枚撮りでパチパチ撮る方がいいなあ。
もともとは(いや一応今でも)技術屋なので、基本的にはサイエンスという方法論で身の回りのいろんなことを考えている。モノが下に向かって落ちるのはニュートンの万有引力があるからだし、モノが見えるのは光が網膜に当たって化学反応をおこすからだ。そういういろんな事実を学校で一生懸命勉強して、それを元にして社会でのいろんな事柄を説明しようと日々考えているわけだ。
技術屋にとっては、事実というのは一つしかない。周りで誰が何を考えようと、二つの分子が引き合うことは客観的に説明される理論に基づく現象であって、それ以上のことはない。もしかすると新しい理論が、これまでの理論を上回る精度で登場するかもしれないが、それは科学技術の進歩ということで、事実がひとつであることとは関係がない。認識というのは事実(真実)に向かう果てのない営みであるというのが、サイエンスという枠組みであると言えるかもしれない。
こういうことは、世の中のすべての人が理解していることだとずっと思っていた。が、実はもうひとつ別の大きな流派があることに気がついた。(たぶんこちらの流派の方が多数派だろう)というのもここ数年、どちらかというと営業っぽい仕事が多くなった。営業という仕事は、とにかく話をまとめることが大切である。引き合いを受注に結びつけ、利益をきちんと出し、クレームにならないように段取りをする。たとえば納める部品が、最初に言っていたものと違うものが来てしまったとしよう。もちろん、返品ができて納期も間に合うのであれば、それで問題はない。しかし、これから返品したのでは納期が守れなかったらどうするか。ここで営業というのは、ありとあらゆる方法を考えて解決策を考えることになる。とにかく、厭でも考えないと話がおさまらないのだから仕方がない。お客様に謝って了解を得るというのも一つの手かもしれない。ただ、これは最後の手段。仕様書をよく読んで、別の部品でも一応スペックに入っていると読み込めないか詭弁を弄する。そういう技術屋からみると「いい加減」な仕事をせざるを得ない立場に居て思うようになったことは、事実というのは一つではないんだなあということである。
逆にいえば、技術屋が考える通りに話が進んでいる時には、営業なんて大した仕事をしなくてもいいのである。会議の時にコーヒーでもたのんで、あとはよくわからない技術の話に相槌でも打っていれば話は終わる。亀有派出所の両津よろしく、プラモデルでも作っていればいい。だいたい、よく分かりもしない技術の難しい理論に口をはさむのは越権行為というものだ。だが、一度トラブルやコンフリクトが発生すれば、営業の出番である。今までのシナリオをどう変更してゴールに向かって進むかを先頭になって考えるのである。まあ、仕事というのは、思った通りに運ばないものであるとすれば、営業が暇なまま仕事が終わることはないのではある。たくさんの事実の中から、もっとも使えそうな一つを拾い上げるのが営業の仕事なのだ。事実は決して一つではない。
いや、それは認識論であって事実ではないと技術屋はなお言うかもしれない。では一体事実とは何だろう。サイエンスだって、それは事実を理解するための一つの方法論であって、サイエンスそれ自身が事実ではない。科学者は、自らの理論が完璧なものではなく、いつかは新しい理論によって乗り越えられるものであることを認めている。つまり、極論すれば万有引力の法則も営業が考える仕様の斜め読みも同じ土俵の上にあるのである。そんなことを言ったらニュートンは怒るかなあ。
技術屋にとっては、事実というのは一つしかない。周りで誰が何を考えようと、二つの分子が引き合うことは客観的に説明される理論に基づく現象であって、それ以上のことはない。もしかすると新しい理論が、これまでの理論を上回る精度で登場するかもしれないが、それは科学技術の進歩ということで、事実がひとつであることとは関係がない。認識というのは事実(真実)に向かう果てのない営みであるというのが、サイエンスという枠組みであると言えるかもしれない。
こういうことは、世の中のすべての人が理解していることだとずっと思っていた。が、実はもうひとつ別の大きな流派があることに気がついた。(たぶんこちらの流派の方が多数派だろう)というのもここ数年、どちらかというと営業っぽい仕事が多くなった。営業という仕事は、とにかく話をまとめることが大切である。引き合いを受注に結びつけ、利益をきちんと出し、クレームにならないように段取りをする。たとえば納める部品が、最初に言っていたものと違うものが来てしまったとしよう。もちろん、返品ができて納期も間に合うのであれば、それで問題はない。しかし、これから返品したのでは納期が守れなかったらどうするか。ここで営業というのは、ありとあらゆる方法を考えて解決策を考えることになる。とにかく、厭でも考えないと話がおさまらないのだから仕方がない。お客様に謝って了解を得るというのも一つの手かもしれない。ただ、これは最後の手段。仕様書をよく読んで、別の部品でも一応スペックに入っていると読み込めないか詭弁を弄する。そういう技術屋からみると「いい加減」な仕事をせざるを得ない立場に居て思うようになったことは、事実というのは一つではないんだなあということである。
逆にいえば、技術屋が考える通りに話が進んでいる時には、営業なんて大した仕事をしなくてもいいのである。会議の時にコーヒーでもたのんで、あとはよくわからない技術の話に相槌でも打っていれば話は終わる。亀有派出所の両津よろしく、プラモデルでも作っていればいい。だいたい、よく分かりもしない技術の難しい理論に口をはさむのは越権行為というものだ。だが、一度トラブルやコンフリクトが発生すれば、営業の出番である。今までのシナリオをどう変更してゴールに向かって進むかを先頭になって考えるのである。まあ、仕事というのは、思った通りに運ばないものであるとすれば、営業が暇なまま仕事が終わることはないのではある。たくさんの事実の中から、もっとも使えそうな一つを拾い上げるのが営業の仕事なのだ。事実は決して一つではない。
いや、それは認識論であって事実ではないと技術屋はなお言うかもしれない。では一体事実とは何だろう。サイエンスだって、それは事実を理解するための一つの方法論であって、サイエンスそれ自身が事実ではない。科学者は、自らの理論が完璧なものではなく、いつかは新しい理論によって乗り越えられるものであることを認めている。つまり、極論すれば万有引力の法則も営業が考える仕様の斜め読みも同じ土俵の上にあるのである。そんなことを言ったらニュートンは怒るかなあ。
これも講習会で気がついたことなんだけど、大きいカメラで景色なんかを撮ることが多いせいか、僕写真はブツ写真が多い。スナップで他の人の写真を見ると結構人を入れている。ただ入れているんじゃなくて、動きがある人を画面に取り込んでいる気がした。自分なら削ってしまうような人の起き方を平気でやっている。子供を写す背中向きのお母さんとか。僕なら100%お母さんは削って、子供だけをアップにするだろうという写真だったが、先生曰くお母さんを入れたのが正解だという。
もちろん何が100%正解で、他が0%ということではない。でも、もう少しカタログ写真のようなブツ撮りじゃない写真にチャレンジしてみたいとは思っている。
もちろん何が100%正解で、他が0%ということではない。でも、もう少しカタログ写真のようなブツ撮りじゃない写真にチャレンジしてみたいとは思っている。
いまだに露出補正というのは苦手だ。下手にゾーンシステムなどをかじってしまうと、あちこち露出をスポットメータで測って露出を決めるから、露出補正ということをあまり考えなくなってしまうのかもしれない。
講習会で先生が言っていた、コントラストをつけるならマイナス補正、という話、たぶん常識なんだろうけど、僕はまだ体では少なくとも分かっていない気がする。マイナス補正すると暗くなるというイメージが強いせいか、アンダーにしてコントラストがつくというのがちょっと良くわからない。確かにプラス補正するとハイキーになってコントラストが下がる訳だから、その反対はコントラストがつくということなんだろう。こういうことがパットできるようになるとスナップももっと楽しくなるに違いない。
谷中のお散歩スナップ講習会、今度は3000円だけど参加しようかなあ。新しい出会いが今度こそあるかもしれないし。
講習会で先生が言っていた、コントラストをつけるならマイナス補正、という話、たぶん常識なんだろうけど、僕はまだ体では少なくとも分かっていない気がする。マイナス補正すると暗くなるというイメージが強いせいか、アンダーにしてコントラストがつくというのがちょっと良くわからない。確かにプラス補正するとハイキーになってコントラストが下がる訳だから、その反対はコントラストがつくということなんだろう。こういうことがパットできるようになるとスナップももっと楽しくなるに違いない。
谷中のお散歩スナップ講習会、今度は3000円だけど参加しようかなあ。新しい出会いが今度こそあるかもしれないし。
講座が終わってから上野先生(実際にはKLASSEの開発者ではなく企画者的な立場だったらしい)にKLASSEのことをちょっと聞いた。なんでも乱反射を抑えるためのシャッター幕の一枚一枚の断面にまでボスを打ってあったりして、開発にはものすごくコストがかかっているとのことで、そこそこに売れたとしてもこの値段ではほとんど儲けなどないという。特にKLASSE Wはビトウィーンシャッターというレンズの間にシャッター幕が入った構造で、非常に凝った構造になっている。確かに二台を並べて蓋をあけてみるとレンズ付近の複雑さが全然違う。写りに関してはどちらのカメラもものすごく良いということを力説されていた。
では、初めて買うならWとSでどっちを勧めるか聞いてみたところ、迷わずSという答えが返ってきた。ご自身もカバンの中に入れてあるのはSだという。やはり28mmという画角は難しいのだ。100点の写真が撮れるかもしれないけど50点も量産してしまうのが28mmだという。それではなぜ28mmを最初に作ったかというと、ユーザーの声が一番多かったからとのことだった。38mmは初代クラッセの良いレンズをつかわないのはもったいないということでラインナップに入れたということだった。
以前ベッサを持っていた時に広角レンズを使ってみたくて21mmのレンズを買ったことがあったが、確かに最初こそ広々写るのが面白くて使っていたが、結局あまり使わなくなり、最後にはカメラごと手放してしまった。28mmは21mmほどではないだろうけど、やっぱり難しいことには違いがないのだろう。でも一方でスナップを極めるなら28mmのような気もしないではないけどね。
では、初めて買うならWとSでどっちを勧めるか聞いてみたところ、迷わずSという答えが返ってきた。ご自身もカバンの中に入れてあるのはSだという。やはり28mmという画角は難しいのだ。100点の写真が撮れるかもしれないけど50点も量産してしまうのが28mmだという。それではなぜ28mmを最初に作ったかというと、ユーザーの声が一番多かったからとのことだった。38mmは初代クラッセの良いレンズをつかわないのはもったいないということでラインナップに入れたということだった。
以前ベッサを持っていた時に広角レンズを使ってみたくて21mmのレンズを買ったことがあったが、確かに最初こそ広々写るのが面白くて使っていたが、結局あまり使わなくなり、最後にはカメラごと手放してしまった。28mmは21mmほどではないだろうけど、やっぱり難しいことには違いがないのだろう。でも一方でスナップを極めるなら28mmのような気もしないではないけどね。
今日が1000円写真教室の最終回。前回の撮影会の結果を先生がひとり一枚ずつ選んで講評を受けた。いろんな写真があって、それを先生の上野氏がそつなくコメントしていった。もちろんどうにもならない写真もあったが、それはそれでいろいろ考えることはあるわけで、とても勉強になった。いくつかメモしてきたこともあるので、備忘録的に記事をアップしようと思うが、『スナップは待つもの』というのは新しい発見だった。要するに額縁というか背景を決めておいて、そこに狙いの被写体が入ってくるのを待つということらしい。これまであんまりそういうことを考えて写真を撮ってきたことはなかったように思う。
僕の写真は、これが選ばれた。まあ、写真に撮り慣れていますね。ということでそつのないフレーミングで、このくらいのちょっと気の利いたスナップをとってくるのは簡単にできるんでしょうね、と言われた。そろそろ一歩上にチャレンジしてみたらどうでしょうということだった。そう、そのもうちょっと上ってどこだろう、って思っているんですよねえ。
あっ、それからKLASSE Sの内面反射のことを相談したら、なんとその場でチョイチョイと直してもらえた。といっても、反射を抑えるシールを問題の部分にはるだけだけど。なんでも最近のロットは、出荷時に既に対策がしてあるらしい。購入を考えておられる方はご心配なく。ぼくのKLASSE Sは、開発者の上野氏直々修理機というプレミアカメラになりました。あはは。
1000円写真教室。富士フィルムさんは大赤字だと思うけど、とてもお得なコースで大満足でした。
僕の写真は、これが選ばれた。まあ、写真に撮り慣れていますね。ということでそつのないフレーミングで、このくらいのちょっと気の利いたスナップをとってくるのは簡単にできるんでしょうね、と言われた。そろそろ一歩上にチャレンジしてみたらどうでしょうということだった。そう、そのもうちょっと上ってどこだろう、って思っているんですよねえ。
あっ、それからKLASSE Sの内面反射のことを相談したら、なんとその場でチョイチョイと直してもらえた。といっても、反射を抑えるシールを問題の部分にはるだけだけど。なんでも最近のロットは、出荷時に既に対策がしてあるらしい。購入を考えておられる方はご心配なく。ぼくのKLASSE Sは、開発者の上野氏直々修理機というプレミアカメラになりました。あはは。
1000円写真教室。富士フィルムさんは大赤字だと思うけど、とてもお得なコースで大満足でした。
写真のプリントは大手量販店でしかやったことがないんだけど、なんかヨドバシよりもビックの方がポジのプリントでもいいような気がする。(こっちは本当に気のせいかもしれない。)4X5のモノクロプリントも両方でやってみたんだけど、プリントの質はともかく、値段がだいぶ違うのには驚いた。ヨドバシでは四切りで確か1600いくらとられたのだが、ビックでは1060円。これまでどちらかというとヨドバシ中心で買い物をしていたんだけど、ちょっと考え変えようかなあ。とりあえずモノクロプリントはビックの方がはるかに安い。モノクロプリントなんてほとんど需要がないから、価格競争とかそういうことがもう成立しないんだろうなあとは思うけど。
こんなことを書くとじじくさいといわれるかもしれないが、Twitterっていったいなんだろう。わからないが一応アカウントだけは登録してみた。いきなりいま何している?と聞かれて答えに窮してしまった。世の中は着実に進んでいるらしい。
今日は、富士の写真教室の2回目で有楽町で撮影会となった。撮影会といっても来た人にクラッセを渡してその辺を適当に撮って来るだけ。プロビア24枚撮りが一本ずつ配られた。アシスタントのお姉さんが、その辺をぐるっと回るので10人ほどの集団(僕も含む)はぞろぞろと外へ出かけた。高架下の一杯飲み屋や日比谷公園など、ちょっとフォトジェニックな風景を流しながら歩いた。途中で解散ということでそこからは一人になったが、なかなか楽しい一時間だった。あんまり写真を撮り慣れていないのか、遠くのビルばかりにカメラを向けるお兄さんや子供を追いかけるお姉さんなんかもいた。まあ、写真はいろいろですね。自己紹介のときにモノクロ現像をやると言ったのを覚えていて声をかけて来て下さった人もいた。そういえばGR1sを持ったお姉さんもいたっけか。
撮影が終わると全員の分の現像用袋が用意されていて、そこにフィルムを入れて名前を書けば終わり。現像も講習会費に含まれているので追加のお金も要らない。フィルムと現像代だけで1000円超えると思うんだけど。
ついでにと歩きながらアシスタントさんにフードが取れやすいことを聞いてみた。そうなんですと申し訳ななさそうに言いながら、木工ボンドで貼ると後から簡単に取れるのでお勧めという話を教えてくれた。なるほど、早速試してみることにしようっと。
木曜日に現像した写真の講評があって今回の教室は終わりになります。まあ、ひとり一枚ずつですかねとのことだったが。どうなりますか、楽しみです。
撮影が終わると全員の分の現像用袋が用意されていて、そこにフィルムを入れて名前を書けば終わり。現像も講習会費に含まれているので追加のお金も要らない。フィルムと現像代だけで1000円超えると思うんだけど。
ついでにと歩きながらアシスタントさんにフードが取れやすいことを聞いてみた。そうなんですと申し訳ななさそうに言いながら、木工ボンドで貼ると後から簡単に取れるのでお勧めという話を教えてくれた。なるほど、早速試してみることにしようっと。
木曜日に現像した写真の講評があって今回の教室は終わりになります。まあ、ひとり一枚ずつですかねとのことだったが。どうなりますか、楽しみです。