こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

職場見学

2016年08月12日 01時12分59秒 | 文芸
今日もやはり暑い。
それでも家に閉じこもっているのは体によくない。じゃあ出かけよう。そこで思いつくのはイオンタウン。涼しくて快適さは格別だ。しかし、なんとなく出かけるのも面白くない。
そこで目標を定めた。職場見学が今日の目標だ!
実は末娘、いま大学は夏休み。週3日の割合でアルバイトをしている。その職場がイオンタウンにあるのだ。あの有名な○○バコーヒーだ。オープンしてからずーっとアルバイトをしている。その働く姿を時々遠くから眺めるのが楽しい。父親の性格を受け継いで、かなりの人見知りだった娘が、カウンターをはさんでお客さんに対応している。最初は信じられなかったが、いまは生き生き働く娘の姿に見惚れてしまう。
だからと言って、お客になって店内で娘の働く姿を拝見するわけではない。○○バのコーヒーは結構高い。コンビニの100円コーヒーでも勿体ないと思ってしまう貧乏性には、ちょっと手を出せない代物だ。
そこで、ちょっと離れたところで、人を待っている風を装って、見守るのがほとんだ。自分の娘が堂々とお客さんと対応している姿は、飽きることはない。
目標が決まると、さっそくイオンに向かった。例のごとく、歩け歩け。リュックを背負ったおじいちゃんは、暑さをものともせずひたすら前進である。
今日は山の日、祭日とあって、○○バは人の列ができている。カウンター内のスタッフはてんてこ舞い状態。しかし、その動きはみんなキビキビして気持ちがいい。
それを見ながら、自分の喫茶店時代を思い出す。
ピークの時間、足を止める暇などなかった。水とおしぼりをもってオーダーを取る。すぐにカウンターに入ってサイフォンコーヒーをセッティング。コーヒーがゴボゴボいってるのを横目にスナック物を調理。サンドイッチ、ホットケーキ、サラダ、卵料理にスパゲッティ……いや~目まぐるしかった。
あの状態を一人で対応しきれたのは、若さがあったからだろう。プロである以上、お客さんを満足させるための働きを身に着けるしかなかったのだ。
フッと正気を戻した。
娘のドリンク物を仕上げる手の動きは、さすがに手馴れて早い。二年のキャリアが垣間見れる。さすが、わが娘!
娘の将来が何であれ、目の前の娘を見ている限り、心配の必要はなさそうだ。
5、6分のわずかな職場見学は、きょうも満足のうちに終わった。
家から持ってきたペットボトルに詰めた自家製の冷コーヒーを何度となく口にしながらの帰途。暑さに頭がぼーっとなりかけると、娘の働く姿を思い浮かべる。
往復1時間40分余りの道のりを完歩した。
ただ歩くのではなく、やはり目的があれば、疲れなど気にもならないのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする