喫茶店で働きだした頃は、
毎朝氷屋さんが配達する角氷を受け取る。
一貫(三、七キロぐらいのもの)単位だった。
生きのいい兄ちゃんが
手カギでぶら下げ、
器用に扱っていた。
喫茶店の冷蔵庫は氷で冷やす代物。
一番上部に角氷をスポッと納め、
電気冷蔵庫に及ばなくても、
結構冷えた。
食品保存には重宝だった。
氷は他にも使った。
アイスドリンクの注文があると、
アイスピックで氷をかち割る。
不揃いの氷がグラスの中で、
まるで氷山のごとき
趣を見せて浮かび、
爽やかだった。
ただアイスピックを扱うので
気が抜けなかった。
暑い夏場は大変だ。
氷は三貫仕込んでも、
瞬く間になくなった。
追加注文すると、
氷屋の若い兄ちゃんが
汗まみれで配達してくれた。
いまやスーパーでも
製氷機を備える時代。
誰もあの時代を
思い出さなくなってしまった。
毎朝氷屋さんが配達する角氷を受け取る。
一貫(三、七キロぐらいのもの)単位だった。
生きのいい兄ちゃんが
手カギでぶら下げ、
器用に扱っていた。
喫茶店の冷蔵庫は氷で冷やす代物。
一番上部に角氷をスポッと納め、
電気冷蔵庫に及ばなくても、
結構冷えた。
食品保存には重宝だった。
氷は他にも使った。
アイスドリンクの注文があると、
アイスピックで氷をかち割る。
不揃いの氷がグラスの中で、
まるで氷山のごとき
趣を見せて浮かび、
爽やかだった。
ただアイスピックを扱うので
気が抜けなかった。
暑い夏場は大変だ。
氷は三貫仕込んでも、
瞬く間になくなった。
追加注文すると、
氷屋の若い兄ちゃんが
汗まみれで配達してくれた。
いまやスーパーでも
製氷機を備える時代。
誰もあの時代を
思い出さなくなってしまった。
