こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

ホッ!

2017年04月12日 01時11分45秒 | Weblog
朝から雨。
桜もすこし散り始めたようだ。
木の下に駐車していた娘の車に
桜の花びらがびっしり張り付いている。
なかなか風情があっていいもんだ。
きょうは学校だという娘には
少々気の毒かも知れない。
雨が小降りになったのを見計らって
桜の木の下へ移動した。
雨に降られながらの花見といこう。
(!)
あまりの鮮やかさに目を見張った。
雨中にひるまぬ桜は
まちライブラリーで
訪問客と見上げたものとまるで違って見える。
しばし感動して立ち尽くした。

2階の書庫を片づけ終わり、
玄関に出た。
目は郵便受けに。
年を取り、
昼日中の独りぼっちを
慰めてくれるのは
郵便物だ。
ダイレクトメールでもいい
郵便受けを覗き、
そこに郵便物を見つけたとき、
結構感動する。
しかし、
なにか貼られてある。
郵便受けの蓋に
宅配便の不在通知。
急ぎパソコンで再配達を依頼。
配達時間も指定した。


「おとうさん、迎えに来てよ」

娘の電話があったのは、
指定の再配達時間十五分前。
(もう少しなのに……?)
また不在で
配達人に二の足を踏ませるのは気の毒だ。

「娘より大事な用があるの?」

躊躇する私に、
親の急所を心得た娘の言葉。
仕方がない。
宅配便を犠牲にするしかない!

『ごめんなさい。
急用で家を留守にします』

郵便受けに貼り紙。
申し訳なさで後ろ髪をひかれながらも、
慌てて家を後にした。

「あれ?」

百メートルほど走ったところで気づいた。
向こうから走って来た軽自動車。
いつもの宅配便だ。
向こうも気づき、
行きかう直前でお互いにストップ!
ペコリと頭を下げあった。

「急用なんや。
ここで受け取ってもいい?」

「ええ。
サインをください、
あ、これ、ボールペンです」」

田舎はいい。
配達人とも阿吽の仲になれる。

コメント
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