こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

あの頃は

2017年04月17日 01時23分14秒 | Weblog
お金の価値を
とりとめもなく
考えてしまった。
いま
わたしの財布の中身は
68円ぽっきり。
食品の買い出しは
カードが主だから
別におかしくもなんともないが、
その10円玉と1円玉が
なんとも愛ほしい!
そう思ったとき
初めての給料に
喜びを思い切り発揮した
母親の姿が
脳裏によみがえった。
あの時代
わたしの青春の始まりの日でもあった。

思い出メモ
地方都市の書店に
就職したのは十九歳。
それまでアルバイトも何も
経験しなかった。
勤務時間は明確に決まっていなかった。
朝七時半過ぎに入店して
夜八時頃までの仕事のはずが、
客足が途絶えないと
当然のごとく時間は伸びた。

別に不満はなかった。
働けるだけで十分満足した。
家から一時間かけて通っても
苦にならず、
ひと月夢中で働いた。
働くことが楽しい時期だった。
初めて貰った『お給料』は
六千円前後と、
おぼろげながら覚えている。
月二回の休みで、
かなり残業したが、
たぶん残業代は
出なかったのだろう。
ひとりひとり「ご苦労さん」と
社長が手渡してくれる包みを、
恐縮しながら受け取った。
手にした『初めてのお給料』は
実感が涌かなかった。
働いてお金を貰うことに
慣れていないせいだった。
「よう頑張ったね」と
母に喜ばれて、
やっと稼ぐ意味を
理解したと思う。

そんな時に届いた速達便
PHPからだ。
開封すると、
佳作の知らせ。
入選だと5万円
佳作は5千円の賞金
この差は
まさに天国と地獄
稼ぐ意味の重さを
この年になって
思い切り背負うようになったなあ。(笑)


コメント
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