「もう!身なり構わへんねやから。恥ずかしいわ」
出かけようとした時、
妻の声が飛んだ。
いつものことである。
服装に気合を入れるタイプじゃない。
流行などにも興味がない。
暑ければ薄着に、寒くなれば重ね着をするだけ。
その時々に、
間に合ってくれればいいのである。
それが妻には納得できないらしい。
若いとき一人暮らしをしていた時は、
着たきり雀なんてのはしょっちゅう。
ファッションのファの字も気にならなかった。
お芝居の稽古などは殆どジーンズ。
それも穿きっぱなしが長いから、
ほつれなど相当くたびれていたものだ。
若いときはそれがかっこよかったのか、
かなりモテた。
1m70のタッパと、
やせ形でがっしりしていたのが、
功を奏したといっていい。(顔は自信がなかったけれど。笑)
(着るもんじゃない、中身で勝負よ」なんて気取っていたが、
歳を取るとそうはいかない。
無頓着に着衣を身に着けた私は、
なんとも貧相で見すぼらしく見えてしまう。
だから妻が口喧しく小言を言うのである。(でも、あまり応えない。苦笑)
ファッションや流行に興味を見出せないのは、
幼少の頃の体験を引きずっているからだ。
田舎に生まれ育った私は二人兄弟の下。
当時はまだ封建的な田舎、
大切な跡取りの長男以外の男の子は、
まさにオマケ的存在。いてもいなくてもいいのだ。
生まれた時から長男のおさがりが私の着るものだった。
肘や膝につぎはぎがあるズボンや上着が普通。
高校生になった時、
初めておニューのの学生服を買って貰えた。
兄よりグーンと背が伸びたから、
仕方なかったのだろうと思う。
そんな時代に生まれ育ったのである。
たぶん、その体験が、
衣服なんて着れたら何でもいいやという考え方につながったと確信する。
「もう!高いもん買うても、意味あらへんわ」
きのうも妻の愚痴を聞きながら、
そこらに脱ぎ散らしていたものを身に着ける私だった。(苦笑)
きのう深夜。
大根のべっこう煮を作り置いた。
収穫した4キロ以上もある見事な大根だった。
適当に切り分けたのを、
二つのフライパンで煮つけた。
2時間ほどかけて、
いい色に仕上がった大根、ちょっと味見。
やっぱり、べっこう煮は絶品だ。
5切ほど食べてしまった。
朝になったら更に味が染みて、
美味くなっているだろう。
気分よく布団に潜り込んだのである。
出かけようとした時、
妻の声が飛んだ。
いつものことである。
服装に気合を入れるタイプじゃない。
流行などにも興味がない。
暑ければ薄着に、寒くなれば重ね着をするだけ。
その時々に、
間に合ってくれればいいのである。
それが妻には納得できないらしい。
若いとき一人暮らしをしていた時は、
着たきり雀なんてのはしょっちゅう。
ファッションのファの字も気にならなかった。
お芝居の稽古などは殆どジーンズ。
それも穿きっぱなしが長いから、
ほつれなど相当くたびれていたものだ。
若いときはそれがかっこよかったのか、
かなりモテた。
1m70のタッパと、
やせ形でがっしりしていたのが、
功を奏したといっていい。(顔は自信がなかったけれど。笑)
(着るもんじゃない、中身で勝負よ」なんて気取っていたが、
歳を取るとそうはいかない。
無頓着に着衣を身に着けた私は、
なんとも貧相で見すぼらしく見えてしまう。
だから妻が口喧しく小言を言うのである。(でも、あまり応えない。苦笑)
ファッションや流行に興味を見出せないのは、
幼少の頃の体験を引きずっているからだ。
田舎に生まれ育った私は二人兄弟の下。
当時はまだ封建的な田舎、
大切な跡取りの長男以外の男の子は、
まさにオマケ的存在。いてもいなくてもいいのだ。
生まれた時から長男のおさがりが私の着るものだった。
肘や膝につぎはぎがあるズボンや上着が普通。
高校生になった時、
初めておニューのの学生服を買って貰えた。
兄よりグーンと背が伸びたから、
仕方なかったのだろうと思う。
そんな時代に生まれ育ったのである。
たぶん、その体験が、
衣服なんて着れたら何でもいいやという考え方につながったと確信する。
「もう!高いもん買うても、意味あらへんわ」
きのうも妻の愚痴を聞きながら、
そこらに脱ぎ散らしていたものを身に着ける私だった。(苦笑)
きのう深夜。
大根のべっこう煮を作り置いた。
収穫した4キロ以上もある見事な大根だった。
適当に切り分けたのを、
二つのフライパンで煮つけた。
2時間ほどかけて、
いい色に仕上がった大根、ちょっと味見。
やっぱり、べっこう煮は絶品だ。
5切ほど食べてしまった。
朝になったら更に味が染みて、
美味くなっているだろう。
気分よく布団に潜り込んだのである。