難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

中途失聴・難聴者のコミュニケーション(2)

2005年09月18日 22時27分56秒 | 福祉サービス
この整理は、障害を階層性で、理解しようとしたのだが、これは1980年に国際保健機構WHOが発表した国際障害分類(ICIDH)だ。つまり、障害は「機能障害(インペアメント)」→「能力障害(ディスアビリティ)」→社会参加の不利(ハンディキャップ)」の3次元の階層を持っているというものだ。これは、国1981年の際障害者年の「完全参加と平等」のスローガンとノーマライゼーションの理念とともに普及した。
中途失聴・難聴の障害の階層性をこれに当てはめることができる。しかし、そうした試みはあるのだろうがあまり発表されていないようだ。
機能障害 鼓膜に穴が開いている、耳管閉塞、鐙骨砧骨など伝導系の異常、聴神経が薬物、ストレス、刺激物その他の原因で劣化している、三半規管の異常など。
能力障害 1対1の会話、数人での会話、社会各層の会議に加われない、電話の通信が出来ないなどコミュニケーションが出来ないこと。自然環境音、生活環境音が聞こえない、テレビやラジオの放送などが聞こえない、音楽が聞こえない、感情面での人間的発達が十分出来ないこと。
社会参加の不利 地域、職場、学校、家族その他の社会単位の一員となれないこと。教育、医療、介護、自治などのサービスが受けられないこと。購買活動などができないこと。
さらに、詳細な例を加えて見る必要がある。

しかし、これは「社会環境の影響」が考え方にはあったが、図に記載されていないために、医学モデルとか相互関連がないとか批判された。
これを改善したのが、2000年に出された国際生活機能分類(ICF)だ。障害というより、人間の生活機能全体を三つの次元に分け、つまり心身機能・身体構造と・活動、参加の相互作用があり、それぞれに健康状態、環境因子、個人因子が影響するとしている。

続く

ラビット 記



中途失聴・難聴者のコミュニケーション

2005年09月18日 17時40分17秒 | 福祉サービス
中途失聴・難聴者のコミュニケーションをどのように理解するか。
いろいろのアプローチがあるが、客観的に理解しようとした。
昨日の講義では、聞こえないことが社会の中で理解されにくい理由を挙げてもらうことで、聞こえないことが障害であるということはどういうことかを洗い出そうとした。
・外見で聴覚障害を持っていることがわからない
・聞こえないことを体験しにくいこと
・コミュニケーションの障害であること=独りの時は障害は少ない
・社会に中途失聴・難聴の障害、コミュニケーション方法、心理などの理解が不足していること=例聞こえないが話せる、読話で理解できる、聞こえたり聞こえなかったりすること
・影響が人間関係から感情まで広範囲に及ぶこと
・聞えが環境に影響がされること
などを列挙しておく。

次に、まず聞こえないことは身体機能の聴覚の不全であることを説明し、これがコミュニケーションの障害、情報障害になることを理解する。
例コミュニケーションでは、会話ができない、会議に加われない、電話ができないなど
情報では、雨や風、動物の声、テレビやラジオなどの放送、家電などの音など

これらにより、社会的な活動ができないこと、人間としての成長も阻害されることを理解していった。
・地域や職場、学校など社会の一員になれないこと
・医療、介護、教育などのサービスが受けられないこと
・会話などに喜怒哀楽の感情の発達が阻害される
・音楽、演劇その他の文化に触れられない

続く

ラビット 記








サーファー通り(2)

2005年09月18日 10時36分24秒 | PHSから

050918_0722~001.jpg050918_0724~002.jpg帰省して、母親とバス停一つ離れた近くの小さな定食屋に行った。グランマという名前なので家庭料理が売りのようだ。
独り暮らしの母親はあまり料理を作らなくなったので定食ならいろいろ食べられる。
実際、高齢の夫婦の方もいたのでニーズはあるのだろう。

早朝サーファー通りを犬の散歩に行くのが習わしになっている。
お気に入りのパン屋はまだ開店していないのが残念。