難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

ICFは奥が深いなあ。 難聴者とICF(2)

2010年09月11日 21時24分15秒 | 社会福祉の学習
新幹線の中で、先日買った本を読んだ。

○介護保険サービスとリハビリテーション
ICFにたった自立支援の理念と技法
大川弥生 国立長寿医療センター研究所
生活機能賦活研究部部長著 ¥1,232

難聴者支援に役立てられないかと考えたのだ。
直接的には先週受けた介護技術講習会のテキストにICFモデルに基づいたリハビリテーション実施計画の重要性や策定方法を学んだからだ。

まだ整理していないがまず気が付いたことは、「難聴」という障害の生活機能の「心身機能」、「活動」、「参加」の各レベルの相関図を表そうとするのは間違いだと言うことだ。

ICFは機能障害という一部でも、各レベルの障害のマイナス面を取り上げるのではなく、生きている人の生きていることそのものを包括的にプラス面からとらえるものだと言うことだ。
具体的なある難聴者のICFモデルを考える必要があり、その中でその難聴者のめざす人生を目標とするのだ。
この目標があって各レベルの課題とか方策とかが出てくる。
個々でやっと本の内容と先週の講義が結びついた。

他にも、リハビリテーションの正しい定義や介護保険法にICFの考えが取り入れられたこと、各レベルの各専門的な働きかけの結果が相対的な効果となることなど、多くのことを学んだ。
きちんと学べば何かが得られるという見本だ。


ラビット 記

※東本願寺入り口

10.29大フォーラムは多くの障害者の参加できる形に。

2010年09月11日 07時02分18秒 | 権利
今年も、大フォーラムが開かれる。

しかし、実行委員会を構成する団体は同じだ。
聴覚障害者団体は全日本ろうあ連盟のみだ。
聴覚障害者関係全国組織で構成する聴覚障害者制度改革推進会議が本部長名の参加呼びかけをすることを決めたはずだがまだ出ていない。

制度改革に関わる聴覚障害者関係団体は各都道府県の難聴者協会の他にも、人工内耳や親の会、要約筆記サークル、耳穴がない人の団体、教育関係組織など多数ある。こうした人たちが参加して制度改革に関心を持ってもらうのに、参加できる場所が必要だ。

何を固く考えているのかと言われるかもしれないが、独立した団体が他組織の内部文書で動くことはない。多くの国民からパンフや署名を集めるならこうしたことにも配慮すべきだ。


ラビット 記
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◆(1)今こそ進めよう! 障害者制度改革  
 自立支援法廃止と新法づくりを確かなものに 
 10.29全国大フォーラム ホームページが公開されました
    
日本障害者協議会
障害者の地域生活確立の実現を求める全国大行動実行委員会
全日本ろうあ連盟
で構成する実行委員会は、今年、10.29全国大フォーラムのホームページを公開しました
 
日時 2010年10月29日(金)11時30分集合
(開場11時、開始12時~ デモ15時出発~16時30分終了予定)
場所 日比谷野外音楽堂 →国会と東京駅方面デモ行進

○国会議員要請行動=10月28日(木)13時~

○案内チラシも掲載している10.29全国大フォーラムのホームページ
http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/101029.html

10月29日はこぞって日比谷に!
国会へ、銀座へ私たちの声をとどろかせましょう!

ワシントングループって? 体調不順が続く。

2010年09月11日 06時27分22秒 | 権利
7月の総合福祉法部会で、障害者の実態調査の考え方や方法が提案され、8月に取り組みの中間報告が行われたようだ。

障害者権利条約の障害の考え方は、障害の種類にも程度にも関わらず、障害者自身が生活や就労に困難や差別を感じている状態を指す。

◯「〔国際協力情報〕 第7回障害統計に関するワシントン・グループ会議に出席して 更生訓練所長 江藤 文夫」
>http://www.rehab.go.jp/rehanews/japanese/No289/3_story.html

◯7月27日の総合福祉法部会の時の資料(テキスト)。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/sougoufukusi/2010/07/txt/0727-1_09-3.txt

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000nbcn.html

これだけでは以下の例がよくわからない。
「②補聴器等の機器を使用しても、聞くことに困難を伴う」
というのは、より重度の難聴者のことを指しているのか、それでは障害者手帳の対象にならない難聴者は支援の手から漏れてしまう。

「補聴器などを使用しても分からない」というのは、感音性難聴者は程度の軽重を問わず該当する。
また、周囲のノイズがある環境や早口で話されたら分からないのは皆体験している。

「聞くことの困難」とは何を指しているのか、基準はなにか。聴力検査により行われたのでは今と変わらない。
経済的理由により補聴器の購入ができない難聴者の場合はどうするのか。

上記マル2は誤訳ではないか。

「様々な障壁との相互作用により他のものと平等に社会に完全かつ効果的に参加することを妨げられることのあることのあるものを含むとされていることを踏まえ」
てこうした質問を作成したということだが、「難聴」という障害は環境因子の影響と切り離して考えられない。

ワシントングループがどうしてこういう評価質問を作ったのか、難聴者を支援する現場でどう影響があるのか解せない。

今月に入ってから倦怠感が続く。体がだるい。


ラビット 記

最近アマゾンで買った本 難聴者とICF

2010年09月11日 01時49分23秒 | 社会福祉の学習
○ICF(国際生活機能分類)の理解と活用 上田敏著 きょうされん発行 ¥700

○介護保険サービスとリハビリテーション
ICFにたった自立支援の理念と技法
大川弥生 国立長寿医療センター研究所
生活機能賦活研究部部長著 ¥1,232

○新しいリハビリテーション (講談社現代新書) 大川弥生著

○リハビリテーション(ブルーバックス) 上田敏著


ラビット 記