難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

今の人工内耳の聞こえ方。2年8ヶ月。

2010年09月28日 20時50分14秒 | 人工内耳
このところの人工内耳の聞こえについて振り返ってみた。

装用開始後2年8ヶ月ちょっと。最後の調整は昨年の終わり頃か。もっと前か。マップはそのまま使い続けている。
左に人工内耳、右に補聴器を装用。

(1)自分の声がどのくらい大きいか分からない。
電話すると相手が耳を痛めるような衝撃に聞こえたという。
その時は、周囲が雨や騒音で聞こえにくくなっていたので相手の声が聞こえにくくこちらも大きな声を出すようになっていたかもしれない。
これは補聴器時代でも同じ経験をした。

(2)目の前にいる人の声が分からない。
これは人工内耳の感度を下げてしまっているために聞きにくいのかもしれない。
勤務先は始終電話の会話や機器の動作音が聞こえて意外とウルサイ。
隣の上司に話しかけられたときはぐっと身を寄せて耳を近づける。するとスルっと聞こえる。
周囲の音を抑えられて人工内耳の感度を上げればもっと会話が成立するかもしれない。

(3)物音は聞こえる。
道を歩いていると、車の音も普通自動車はシャーッというタイヤの摩擦音だけが聞こえる。エンジン音がビィーンと聞こえるのは軽自動車。バイクはバーと聞こえる。
深夜皆が寝静まると壁時計の秒針がチッチッと聞こえる。
この物音は聞こえても無視するようにしている。環境音がある時、これを意識すると言葉が聞こえない。

(4)補聴器の併用は効果大。
人工内耳を付けて、補聴器のスイッチを入れると音の広がりを感じる。
言葉の弁別にも役に立つ。
最近はスーパーやマクドナルドにいることが多いが音楽はあまり変えないで同じ曲ばかりということは分かる。

先月人工内耳が壊れた時は補聴器のみだったが昔のようには聞こえない。補聴器はスイッチを入れないで人工内耳だけでいることも多いので聞こえの能力が落ちたかも。

(5)言葉を意識して聞くと言うことが必要だ。
勤務時間後はほとんど声を発することもなく、文字の世界に入り浸っている。文章を書くか、テキストやネットを読むかだ。
もう少し長い時間言葉を聞くようにしないと、人工内耳を使っていても聴能は低下してしまう。


ラビット 記