難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

難聴者の「自立」は何を指すのか。

2010年09月13日 19時51分07秒 | 社会福祉の学習
難聴者は、難聴という機能障害を持つ、そのことが日常生活の「活動」や人生の「参加」に影響しているのは分かる。

国際生活機能分類ICFモデルを取り入れたリハビリテーションの考え方が高齢者介護の分野で進んでいる。
上田敏氏、大川弥生氏の著書などからは、生活機能は「心身機能」、「活動」、「参加」の各レベルを包含したもので、「機能障害」、「活動の制約」、「参加の制約」がそれぞれのレベルの中にあるがそれは一部であって、個々人の日常生活、人生を明るく積極的なものとして見るものであることが強調されている。

難聴者等が手話を学ぶのは、手話で聴覚を「補償」しようという意味がある。これは「心身機能レベル」。
しかし、何故聴覚を補償しようとしたのか、家庭の中で、地域社会で、職場で失われたものを取り戻そうとしているからだろう。それは、言葉のコミュニケーションかもしれない、物事に対する積極性かもしれない。
それが手話を学ぶ本来の目的だろう。しかも一人一人違う。

「自立」というのは、自分を取り戻すことといえないか。
そのために自尊感情を高める。新たなコミュニケーション手段を獲得してコミュニケーション能力を高める。障害と権利について自覚する。
「自立」は目標ではなく、目的でもなく、「過程」だ。目標とは自分の人生の充実、QOLの向上だ。

以上、仮説としておく。
19:22の電車に乗って19:47に着くまでの間に記す。


ラビット 記

台東区長、磁気ループに関する所信表明

2010年09月13日 18時53分45秒 | バリアフリー
台東区杉山区議から、区長が所信表明の中で、磁気ループの普及について、推進することを表明したとのメールがあった。

浅草公会堂など著名施設に設置されれば大きな福音だ。
スカイツリーの中も付くかなあ。


ラビット 記
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10日の台東区議本会議での、ループに関する所信表明をお伝えします。

吉住弘台東区長
次に、福祉のまちづくりの推進についてでございます。

中略

高齢者など耳の不自由な方に対する取り組みとして、磁気ループの活用がございます。これは、集団の中など雑音が多い場面で、補聴器に直接音声を伝える機材であり、利用者は、目的の音声だけを正確に聴くことができるようになります。

現在、生涯学習センターのミレニアムホールや会議室にて利用することができますが、10月からは、浅草公会堂や奏学堂をはじめ、区民館の集会室などの施設や、区の行事、イベントなどでも利用できるようにしてまいります。

すべての区民の皆様が、住み慣れた地域でいきいきと暮らし続けることができるよう、引き続き福祉のまちづくりに関する施策を推進してまいります。

難聴の義母の聞こえた初めての携帯電話

2010年09月13日 08時31分49秒 | 日記(つぶやき)
買ってきた携帯電話にこちらの電話番号を登録し、ワンタッチボタンにも設定し、こちらにも登録。

これで終わらない。
かかってきた時の鳴動の有無、メロディーの選択、バイブの設定。

唯一の実の妹に電話した。
補聴器のどこに携帯を当てればよいか、説明する。
声が聞こえたのでぱっと顔が明るくなった。
向こうの携帯からもかけてもらい、番号を登録した。

かかってきたら緑の電話マークを押すことと、こちらから着るときは赤の電話マークを押すことを教えた。

今までの電話はかかってきたら受話器を取るだけだったが携帯は受話するために押さなくてはいけないのが戸惑う。
メールの受信方法の説明は後日にした。


ラビット 記