難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

難聴女性が一人で生きること

2009年07月05日 15時41分30秒 | エンパワメント
090704-114708餃子.jpgNさん、こんにちは。昨日はお疲れさまでした。
懇親会ではカクテルをありがとうございました。今日が通信教育のスクーリングのため昨夜失礼しました。

少し感想を。難聴女性は来賓の挨拶にもありましたように二重の差別を受けています。このことが就労にもコミュニケーションにも大きな影を落としていますね。実は発表者お二人の報告もこの問題が背景にあるように感じていました。

「自立や情報保障を求める考えの基礎は人権です」といったので座が静かになりましたが、日頃から人権や差別について話し合って人権感覚を研ぎ澄ませないといけないです。そのためにも協会の役員には普段からの学習が必要です。

記念講演は聞けなくて残念ですが、彼女のようなフリーランスの仕事をする難聴者にもコミュニケーション支援が必要です。それは福祉施策としてではなく就労支援施策としてです。或る県の難聴の女性がデザインの教室の個人講師をしていますが、二人のような仕事をする難聴者がもっと現れて欲しいですね。

遠方のところお疲れさまでした。またよろしくお願いします。


ラビット 記




難聴者のコミュニケーションいろいろあるさ

2009年07月03日 21時58分53秒 | 生活
090703-210356.jpg今日は、会社の同僚の送別会。
同僚は入社して今所属しているところに配属されてから2年半。でも難聴者が勤続30年いても身につけられない知識と人間関係を短期間でそれ以上に作って異動する。

最後の挨拶もその人間関係の濃淡が出る。日頃からコミュニケーションしているつもりでも言葉にならないコミュニケーションだけでは人間関係が深くなりにくいことが最後にもろに出る。

それではどうするか。持っている力をフルに使うしかない。
送別会では話しやすそうな人に近くに座ってもらうように「仕掛ける」。人工内耳はビームとアドロの騒音カットモードにし、座が盛り上がるにつれ、補聴器のボリュウムとチャンネルを慎重に選択する。人工内耳がけっこう効果があって、酒や自宅、出身地などを話題に会話ができた。補聴器だけでは出来ないだろう。

座がばらけてくると人工内耳といえども限界だ。筆談ボードを取り出して、似顔絵を描いて筆談ボードがコミュニケーションを取り持つようにする。
一人ずつ、描いては示す。女性の絵は要注意だ。300%くらい可愛く、きれいに描かないとすぐぷーっとする。男は逆にかなり不細工に描く。

手足に障害を持つ同僚も筆談ボードに描いてくれる。派遣社員の女性も描いてくれた。描いた絵と本人の顔を並べてデジカメに撮る女性もいた。

もう、同僚を送る時間だ。はなむけに電線音頭を踊って、後にした。
言葉は交わさなかったが精一杯した。

帰ろう。


ラビット 記