HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

中1、歌を弾く♪

2012年12月19日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(中1):
学校が試験休みに入っています。
この間、試験前でレッスンを休んだので、その代わりに今日レッスンに来ました。
合唱の伴奏ピアノ「翼をください」、先日の初めてのレッスンからは見違えるほど、スラスラ弾けるようになっていました。
学校が休みで、たっぷり練習できたんだね。
弾けるようにはなったが、ただスラスラ弾いても、まだ上手なうたばんとは言えないです。
歌う人が気持ちよく歌え、かつ気分を高められるようなうたばんを弾くには、もう一段階、踏み込まないと。

テンポキープ、びみょーな間合いの取り方、クレッシェンドやディミニュエンドの隠し味的な加え方、クライマックスの盛り上げ方。
うたばんにはうたばんなりの、いろんな隠し技、裏ワザがあるのです。

先生は臨時の「歌う人」になって歌ったり、インスタントドラマーになって、エレクトーンのオートリズムでイントロやピックアップやフィルインで盛り上げたり、パーカッショニストを兼任してタンバリンをシャカシャカやったり、大奮闘だ。
「どう?感じわかった?」
「はい」
そこへやってきたのは、同じ中1のAちゃんです。
というか、実はY子ちゃんとAちゃんは、同じ小学校出身の同級生で、Y子ちゃんは どうせ臨時レッスンに来るならAちゃんが来るときにってことで、今日この時間に来たのでした。

「ってわけだから、Aちゃん、Y子ちゃんの『翼をください』聴いてみて。この伴奏で歌えるかどうか」
Y子ちゃんは、ソファーに座ったAちゃんの前で「翼をください」を弾きました。
弾き終わって、「どう?この伴奏で歌える?」先生が聞きました。
Aちゃんの返事は
「いいんじゃないっすか?歌ったし」でした。
Aちゃん、心の中で歌ってくれてたんだ。
自然に歌が出たってことは、OKだね。よしっ

「じゃ、今度はAちゃんが聴かせる?」
「ダメダメ、無理!」とAちゃん。
「そうか、今日から新しい曲だもんね。じゃ、もう弾ける『虹』を弾くっていうのは?」
「じゃ『虹』弾く」
そうしてAちゃんは「虹」を弾きました。
最後まで弾くのは、今日が初めてです。
全体で7ページもあって、初めて弾くページが2ページ分ありますが、がんばりました。
「すごいね」とY子ちゃんからもほめてもらいました。

Y子ちゃんが帰ったあと、新しい「私たち」をやってみましたが、和音がきれいにとれるしリズムも指もいいです。
上手に弾けると思います。

今日は元同級生の中1二人、ポップスの歌ものという共通のテイストでした!
またいつか、顔合わせできるといいかな、と思います。

バッハはラビリンス♪

2012年12月19日 | クラシック曲
Hさん:
バッハのシンフォニア(三声)を練習するようになって、今は2番に入っています。
見開き2ページの曲の、最初の1ページは大体弾けているので、今日は後半、右のページからレッスン始めました。
先週、同じところを聴かせてもらったときより、大分声部がスッキリでき、音もはっきり出せるようになってきている感じがします。
それでも、ご本人はまだまだ自信がなく、時々 迷子になります。
前のレッスンで、ソプラノ・テノール・バスの3パートを、別々に弾いてみたので、今日は声部で分けるのではなく 手で・・・
右手だけ、左手だけ、それぞれを弾いてみてもらいました。

声部ごとに弾くのも、正確に弾くのは難しいですが、右手と左手それぞれを弾くのも、なかなか難しいです。
何しろ真ん中のテノールパートは、右手で弾いたり左手で弾いたり、右-左-と受け渡したりするのですから。
案の定、しぶしぶ(?)弾き始めたHさん、途端に不安げになり、音やテンポを見失ってしまうこともしばしばです。
「反対の手で合いの手が入ってこないと、いつ出たらいいかわかりません!」
「そうですよね。両手でなんとなく弾けていても、パート別や左右別になったときには 拠(よ)り所を見失ってバラバラになってしまいがちです。だけど、そうなるってことは、本当にはわかってない、ってことなんです」
「そうです、わかってません。こっちの手の、このリズムだけが頼りなんですから!」と開き直りのHさん
ほんとに、バッハはラビリンス(迷宮)。
だけど、そこがおもしろい大人の迷路です。
なんとか四苦八苦しながら、解き明かしましょうね。