HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

コードの転回形にひそむかくしメロディー

2017年07月22日 | コード奏法
Nちゃん(中1):
ポピュラー曲集の「愛の水中花」を使って、コードネームの中に指示された、転回形の和音をつかむ練習をしています。
コードの記載は、基本的に CならC、DmならDmと、コードネームだけが書き込まれていて、コードのつかみ方は演奏者のセンスにまかされています。
しかし、ジャズではなくポピュラーソングなどで、「どうしてもこの配置で弾いてね」というときに、転回形が指示されている場合があり、それは ベースとかどこかに、もうひとつの旋律がかくされていて、それを表現してもらいたい、という場合なのです。
演奏者は、コードネームに書き込まれた転回形使用の指示をみて、その「かくしメロディー」を察知し 的確に表現しなければいけません。
うわあ、すごーく難しいんだね、と思うかもしれませんが、実をいうと、ジャズなんかだと そういう「かくしメロディー」や「かくしベース」がありながらも、コードの転回形なんかは指示されてなく、演奏者が自分のアレンジセンスとアンテナで、そのメロディーを察知し、適切な転回形、あるいはもっとかっこいいスタイルで演奏するものなのです。
ポピュラー譜面なんかで転回形を書き込んでくれてるのは、むしろ親切といえます。
うわあ、やっぱり難しいね。
Nちゃんは、コードの基本形は もうどんなのでもパッとつかめる力があるので、これからは、転回形を見てもパッとつかめるように、「特待生1ランクアップ」をめざしてがんばってもらいたいです。

生活の中にピアノを

2017年07月21日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(中1):
「情熱大陸」の曲は Mちゃんお気に入りになってくれてるようで、毎回元気に弾いてくれて、しかも今まで習ったところは暗譜しています。
・・・というか、先生の手書き楽譜が見づらいし、細かなニュアンスとかが書き込んでないので、フィーリングで覚えていかなきゃしょうがない、ということもありまして。
普段、時間がないときでも「図書館へ行く前に これ1回弾いていく」と言って、時計を気にしながらもささっと1回弾いてから出かける、というようなことをしているみたいで。
ママから動画を送ってくださったこともありました。
普段の生活の中に、こうやってピアノが自然に入ってくれてるのは嬉しいなと思います。

テーマのところは、かなり自分のものにした感のあるMちゃんですが、アドリブのところはなかなかつかみにくいらしく、毎週、その都度くり返しレッスンしています。
なにしろ、この部分だけは思い切り大人っぽく、「情熱」を押さえたアレンジにしてみたので、中1のMちゃんには大人っぽすぎて難解なんだろうな、とは思うんですが、たまにはぐっと大人っぽい演奏をして、みんなをおどかしてみるのも一考かと。
そんなわけなので、ま、ぼつぼつがんばりましょう。

ハ長調の安心感

2017年07月20日 | レッスン日記(小中高生)
Lちゃん(小2):
新しく「たのしいピアノスクール」という本をもらって、着々と進んでいます。
前は「ゆめキラ☆キッズピアノ」を2冊並行しながら、曲を選んで弾いていました。
「ゆめキラ」では、歌の音域によってハ長調、ト長調、ヘ長調など いろんな調合での楽譜になっていたり、また、後半になると左手の伴奏が難しく編曲されていたりしたため、むずかしい曲は右手だけで弾いたりと レベルに合わせて調整しながら使ってきました。

ピアノを弾くときの手の都合や、読める音符の範囲などの都合で、メロディーがト長調やヘ長調になってること・・・
子どもたちはどう思うのかな。
最初からいろんな調性で弾くことに慣れてしまえば大丈夫なんじゃないかな。
・・・などと思っていましたが、どうもLちゃんに限らず、子どもたちは「ドレミ」という並び方を 意外としっかり見につけているようなのがわかってきました。
たとえば、よく知っている「チューリップ」の歌で考えると、ヘ長調で弾くと「ファソラ、ファソラ、ドラソファソラソ」となるのですが、それよりもやっぱり、「ドレミ、ドレミ、ソミレドレミレ」と歌って、ドミソの伴奏をつけた時のほうがナットクできる・・・みたいなことです。
これって、音階が自然に身についてるということじゃないかな。
まだ、ヘ長調やト長調の和音をつかいこなせない段階の子どもでも、「ドレミ」のはっきりしているハ長調の曲なら、伴奏への応用も可能なのでは・・・
と思い、今回見つけた「たのしいピアノスクール」を取り上げてみました。
このテキストは、メロディーが1オクターブ以内の音域で、調整はハ長調です。
メロディーは多少広がりますが、和声は安定していて使いやすいと思います。
この本で、Lちゃんがさらに応用力を伸ばしてくれるといいなと思っています。

愛(アイ)なき世界に生きる(?)

2017年07月18日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(中2):
中学生なので 学校の勉強や宿題などの課題も多く、加えて所属しているバレエ教室の発表会や夏の大きな舞台もせまって、毎日ほとんど余裕のない生活らしい。
それを踏まえて、まだまだ先のピアノ発表会にむけての曲を、みんなより早くからやり始めているのですが。
しかし、いくら早くから始めていても、少しずつであれクリアした部分を蓄積していかないことには意味がありません。

「・・・っていうか、コレ、間に合うの?」
今日初めて先生からこの質問をぶつけられて、Sちゃんはちょっとビクッとしたようです。
「は、はい・・・バレエの発表会が終わったら・・・それと舞台がおわったら・・・そしたらもう夏休みだから。夏休みの間に、がんばろうと思ってます。っていうか、がんばるしかないと」
「こーんだけ、分量はいっぱいあるけど。」
先生はパラパラと譜面をめくり、5月にレッスンを始めたとき わかりやすいように書き込んでおいた「A」とか「B」とかの練習記号を検閲しました。
「イントロ、A、A’、B、C、D、E、F、G、H、I、J、エンディング・・・とこれだけあって、今のところまともに弾けるのはイントロだけじゃん。」
「でもでも、メロディーはわかってるし、あと伴奏をがんばって、それから・・・」
「ちょっと削った方がよくない?」
「そ・・・そうかも・・・
先生のトドメの一言に、Sちゃんもしょんぼり同意。

そこで、Sちゃんがバレエで聴きなれているスタイルを聞いたり、曲の流れを考えたりした結果、先生はいいました。
「よしっ、『I(アイ)』を削ろう!アイは無し!」
「えっ、愛は無し~」
「そうさ。愛のない世界でやっていくのさ。ふんっ」
「ひどい~ 愛がないなんて~(笑)」
「そっ。だからね、この、『H』の部分の終わりをこのように変えて、ココから一気に『I』を飛ばして『J』につなげるワケよ」
先生がエンピツで記した変更マークをのぞき込んで、Sちゃん
「ふんふん。ソレいいかも」
と、もうすっかり「アイなき世界」を受け入れています。
さあ、次回からはアイを捨て去り、たくましく生きていくのだぞ。

ベース指定のコードネーム

2017年07月15日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(中1):
先週は 下北沢音楽祭への中学吹奏楽での出演のため、ピアノはお休みだったので、久々のレッスンです。
音楽祭のときは、重い楽器を、中学から演奏会場のミモザホールまで、自分たちで運んだそうで。
Nちゃんのはユーフォニウムだから、かなり大きくて相当重いと思う。
暑い中、ご苦労様でした。

さて、今日の課題は 本を広げてパッと開いたところに当たった「愛の水中花」です。
Nちゃん一人で弾いてきたんですが、ちゃんと伴奏パターンも「前ノリ」のいい感じで弾いていて、適切なところに適切なブレイクも入り、さすがだね、という出来でした。
新しく使い始めている、このポップス曲集では、コードネームだけじゃなく細部の指定が書かれていることがあります。
この曲では、コードネームにベースが指定してあるのです。
たとえば Dm/F のように書いてあると、コードはDmで 一番下の音をFにするように、という指定です。
こういう風に書かれているときは、ベースにメロディーの流れができるときです。
Nちゃんは、もう基本形のコードはスラスラつかむことができますが、この曲で 場に応じた転回形をパッと選んでつかむこと、そしてベースラインを見抜くことを勉強できます。
来週は、転回形とベースラインを完成してくることが課題です。

情熱大陸・アドリブ

2017年07月14日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(中1):
「情熱大陸」、イントロ~Aメロ~Bメロ と少しずつマスターし、一応テーマの部分はひととおり弾けるようになりました。
さて、ここからが、ポピュラー音楽のおもしろいところです。
テーマのあとに「アドリブ」。
アドリブ、というのは、元の曲のコード進行にもとづいて、演奏者がその場で即興的に演奏することです。
といっても、中学生のMちゃんにアドリブなんてできませんから、先生があらかじめMちゃん用に作っておいたアドリブフレーズを、少しずつ覚えて弾いていくことになります。
Mちゃん、ポピュラー音楽を弾くのも初めて、ましてアドリブなんて初体験です。
テーマ部分は、TVやなんかで聞き覚えたメロディーですから、難しくても何とかやっていくことができましたが、アドリブは 全く新しいメロディーなので、どこにもとっかかりがありません。
1フレーズずつ、音の流れとニュアンスを覚えながら弾いていくので、なかなか大変です。
なるべく弾きやすいようなアドリブを考えてあげてるんだけどね。
弾けると すっごく大人っぽくてかっこよく出来上がる予定なので、新境地を開拓してほしいです。
がんばってくれ~

Mちゃんピアノを楽しんでる

2017年07月13日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小2):
ピアノに来始めて2か月。
もうすっかり教室にも慣れ、ピアノをとっても楽しんでいます。
これまで「聖者の行進」「ちょうちょ」「ダンスのあいて」「このゆびいちばんめ」「ことりのけっこんしき」の楽譜をもらっていて、上手に弾けるようになっても レッスンのたびに何回も弾いてる。
そして、その都度 あたらしい工夫をして、音楽に変化をつけて弾いているのです。
ピアノの うんと高い音の鍵盤で弾いたり、反対に ずーっと低い方の音で弾いてみたり。
それから、
「この3つを全部続けて弾くね!」と言って
「このゆびいちばんめ」「ダンスのあいて」「ちょうちょ」とメドレーで弾いてみたり。
Mちゃんにとって「楽譜」は、楽しい音楽の世界へ入るための「どこでもドア」みたいなものなんだなー、と思います。
楽譜の歌をおぼえたら、そこからどんどんいろんな音の世界が開けてくる・・・
ママは「まだ、楽譜を見ながらスラスラ弾くことができないんですよね。覚えて弾いてしまって・・・」と言うのですが、今のうちは、楽譜よりも音楽を楽しんだり表現したりすることの方が もっと大事なので、気にしなくても大丈夫です。
だって、2歳や3歳くらいの小さなころ、文字が読めなくたって、楽しいおしゃべりをしたり歌を歌ったり、たくさんできたでしょう。
文字はあとからついてくる。
楽譜も同じです!

Hさん装飾音符の練習方法

2017年07月12日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん(大人):
ベートーヴェン作品集から、ト長調のソナチネを練習していましたが、小規模で可愛らしいこのソナチネ、Hさん独力で、全楽章を2週間で完成できました。
すばらしいですね。
実力だけでなく、努力もすばらしいです。

次は、同じ曲集から ソナタ49-1(ト短調)をやることにしました。
ソナタには珍しく、第一楽章がアンダンテとゆるやかなテンポなので、弾きやすいかと思います。
ただ、ターンやトリル、装飾音符がけっこう散りばめられています。
「最初は装飾音符をつけないで練習していいですよ・・・って言っても、つけちゃいますよね?」と私。
「はーい、つけますよ。リズムくずして(笑)」とHさん。
いつものお約束の、「書いてある音符は何がなんでもねじ込む」H流練習のスタートです。

ファランドールの連弾

2017年07月11日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(中2):
自分のレッスン曲のほかに、Mちゃん(中1)とやる連弾の「ファランドール」も 少しずつ練習しています。
「ファランドール」は、Sちゃん・Mちゃんとも「小・中学生のための ピアノでクラシック名曲を」という曲集で ダイジェスト版を経験していることもあり、耳なじんでいるかなあ、と思って選んでみました。
今回は それを元に少しずつ肉付けして、というか原曲に近づけて、連弾で弾けるようにアレンジしながら進めていく作戦。
「ファランドール」はなかなかかっこいい曲なんですが、途中に掛け合いのポリフォニー部分があり、一人で弾くには難関でした。そこで、「二人でやれば、掛け合いが簡単に弾けるじゃない?!」と持ち掛けて、二人は「なるほど~」と、まんまと先生の甘言に釣り上げられた(?)のでした。

「小・中学生のため」の曲集では見開き2ページだけだった「ファランドール」ですが、原曲ははるかに長く、かつキーチェンジ(転調)がひんぱんに出てきて・・・
はっきり言って「けっこう難しい」ですぅ・・・
「先生」としては、SちゃんMちゃんにそのことがバレないよう、ほんのちょっぴりずつの楽譜を手書きしては
「これだけやってみて!」とチビチビ渡す作戦を貫いています。
最初から完全な楽譜を渡してしまっては、難しいってことや大曲ってことがバレる、というのもありますし、二人の手応えを見ながら「ここはもっとシンプルな和音にしないとムリだ」とか「このフレーズは半分にしよう」とか、修正しながらアレンジを整えていく、という意味もあります。
でも、もう何年もヒバリ教室に在籍しているSちゃんは そのこともよくわかっていて、
「また楽譜ナシ作戦ですか? 去年も、発表会終わってから『実はコレだった』って楽譜渡されたし」
「よくわかってるじゃない。え?じゃ何、楽譜ほしい?」
「い、いえ、いりません!どうせ」
「どうせ楽譜渡してもムダだから。」
というわけで、今日もちょっぴりだけ手で書いた楽譜を頼りに、相方Mちゃんの代役・先生と一緒に連弾の練習をするSちゃんであった。
しかし、こんな飛び飛び・走り書きメモみたいな五線紙1枚だけで、これだけ演奏してくれるSちゃんって・・・
さすがヒバリ教室・ジュニアクラスの最古参だ。
すごいよね。
「確かに。この楽譜で弾けるのって、わたしたちだけかも」
Sちゃんも言いました。

Cちゃん上手になったね

2017年07月11日 | レッスン日記(小中高生)

Cちゃん(年長):
テキスト「よいこのピアノ」に併用、という感じで、先生が時々あげている手づくり楽譜も、1曲ずつファイルに入れて楽しんで弾いています。
今日は、さっそくその楽譜の「このゆびいちばんめ」、そして「ダンスのあいて」を弾いてくれました。そしてコードネームを見て
「こうやって弾けるよ!」と、左手をドソドソ、と分散にして伴奏したのです。
CとG7の2種類のコードを、まだ手が小さいので省略形ですが、四分音符での分散にリズム配分して伴奏てきるのはすごい。
「よいこのピアノ」の方も、右手のメロディーに左手四分音符できざむ伴奏を とてもなめらかに弾けるようになっています。
前に弾いて合格し、マルがついていた曲も、もう一度もっと上手に弾いて、花マルにしてもらって大喜び。
「よいこのピアノ」も、もうほとんどの曲が合格済みとなっているので
「じゃ、来週は、今までマルがついた曲で花マルじゃないのを、全部花マルにしようか」ということになりました。
また、「もっとこういう楽譜ないの?これがもらいたいの」という手づくり楽譜は、「あなのなかのうさぎ」と「ことりのけっこんしき」を新しくあげました。
Cちゃん、以前は新しい曲や課題を与えるのにも 手取り足取りだったけど、最近は楽譜を見て弾くことも上手になり、ずいぶんしっかりしてきました。
水泳スクールだったら、帽子に線1本加えてあげるとこかな。(笑)
一緒に楽しみながら、新しい可能性を見つけていきたいなと思っています。

小4 三人組

2017年07月11日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小4)とHちゃん(小4)。
3年生まで 同じクラスの同級生だったので、今でもとっても仲よしです。
今年はS子ちゃんがヒバリ教室の仲間になったので、もう一人の「元」同級生、Aちゃんと三人でなにかやろうね!と決めています。

今日は、S子ちゃんの次にHちゃんがピアノに来る日。
週に1度、顔を合わせる この短い時間に、少しずつ相談したりアイディアを出し合ったりしています。
昨日はAちゃんがピアノに来ていたので、Aちゃんと先生との話や、また、Hちゃんが、クラスが同じで家も近いAちゃんと相談してきたことの報告もしてくれます。
Hちゃん:「Aちゃんと話したんだけど、やっぱジブリとかがいいかな」
S子ちゃん:「私もジブリがいい」
先生:「そうかージブリか。今まで出た候補曲では、1.ジブリ 2.ディズニー、それに星野源っていうのもあったじゃない?『恋ダンス』は、もう後退したの?」
Hちゃん・S子ちゃん「こうたいって?」
先生「うーんと、負けたってこと・・・かな。もう『恋ダンス』は却下でいいの?」
S子ちゃん「うん、いい」
Hちゃん「いらない」
先生「これはどう?なかなかかっこいいよ」と、I-PHONEでジブリアニメの動画を見せたり、
「これはむずかしいよ」とディズニーの候補曲の一部を弾いてみせたり。
S子ちゃんはジブリのノリノリ曲もいいなー と思ったようですし、一方Hちゃんは、今年ソナチネを弾くだけあって、「私は難しくても、いっぱい音が動いてるのがいいな」と 好みは様々。
二人:「難しくってもさ、三人で分担すれば弾けるかな」
先生:「でも、三人全員、難しい部分もぜんぶ弾けるようにしてなきゃダメだよ。誰か一人だけ大奮闘して、他の人はのんびり簡単なパート、じゃダメなんだからね」
二人:「あははー」
みたいな感じで、まだしばらく曲さがしは続きそうです。
ま、夏の間、ゆっくり考えましょう。
この続きは、また次週をお楽しみに。

音楽の段落は クイックターンで

2017年07月11日 | レッスン日記(小中高生)
K子さん(大人):
バッハ作品集から「マーチ変ホ長調」をやっています。
レッスンを始めたころに比べると、ずいぶんタッチもしっかりし、右手と左手の弾き分けも上手になっていて、よく練習しているんだなあと感心します。
三連符を均等に弾くのも気をつけて、とてもよくなりました!
あとはね、段落が終わったとき、リズムをくずさないよう、直ちに次の段落へと入れると完璧だなー。

いっしょうけんめい弾いていると、ページの終わりとか段落の終わりまでたどり着いたときに「ふう~」みたいな気持ちになるのはよーくわかるんだけど・・・
そこで気を抜いてしまうと、あっという間に1拍や2拍ぶんのタイムロスを犯してしまうんですよね。
また、バッハの曲って「アウフタクト(弱起)」の曲が多くて、このマーチもそうなんですが、次の段落の第1音が 今弾き終わった小節の4拍目から始まっていたりするので、なおさら気が抜けません。
苦労して段落までたどり着いた身としては、どうしても rit. にしたりフェルマータをかけてそこで息を入れたりしたくなるんだけど、それはご法度。
なんかもったりした、疲れる演奏にきこえてしまいます。

水泳競技で、プールの端まで泳ぎついたとき。
「ふぅー、やっとたどり着いた~」と一息いれたいけど、そこで休んでたら、競争相手たちにどんどん置いていかれてしまいます。
ここは泳ぎのリズムをくずさずに、すばやく くるりん!と宙返り(水中返り?)、クイックターンで折り返し!ですよね。

音楽も同じです。
段落のつなぎ目!
がんばって、生き生きとつなぎましょう。

Aちゃん発表会の曲への見解

2017年07月11日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小4):
「風の谷のナウシカ」から「遠い日々」。
指番号を全部正確に守り、似た音型にも惑わされず、ミスタッチもせず、完ぺきな演奏で弾いてくれました。
すばらしい!
「で、右手だけなの?」
「うん。はは・・・」
「な~んだよ~ こんなに上手に弾けてるのに右手だけ~? どれ、左手だけ弾いてごらんよ」
Aちゃん、左手を弾いてみます。
「ほらー、弾けるじゃん。じゃ右手弾いてあげるから、左手弾いてみて」
先生のメロディーと合わせて左手を弾く。
「弾けるじゃん~ こんだけ弾けてるのに、両手で弾こうと思わなかったの~?」
「うん、ちょっと自信が・・・」
「やってごらん、両手!」
Aちゃんの「自信がない」というのは、Bメロの2段ぶんぽっちのことなのです。
「たったこれだけー。こーんなのスグにできるから、やっといで。よし、わかった。来週の宿題は」
と、先生がAちゃんのテキストに宿題を書こうとしていると、Aちゃんは
「『左手も練習してくる』?」とのん気な見解です。
「なーに言ってんのさ。1、両手で! 2、しあげ! 3、暗譜! これだよ」
と、先生はその文字をしっかり書きました。
「えーっ」
まったくー。今日、がんばって左手もやってきてたら、今日マルになったのに。
「それから『バーナム』も、速く弾いてくる!これが宿題。」
「うわ~」
と 気弱なAちゃんですが。
しかし、「今年の発表会」のことでは 別人のように張り切っています。
今年は、もとクラスメートのS子ちゃんがヒバリ教室のメンバーに加わったことで、同じクラスメートのHちゃんを含め Aちゃん・S子ちゃん・Hちゃんの三人組で、何かグループ演奏をしよう、ということで盛り上がっているのです。
三人とも、レッスンに来るたびに ああでもないこうでもないと、曲を考えているのですが、まだ決定には至っていません。
先生:「今あがっている候補の中では、この曲がいちばん難しいよ。でも、みんなが『難しくてもやりたい』って気持ちがあるなら、がんばることはできる。また、こっちの曲。これの方が易しいから、より完成度の高い演奏が望めるというメリットがある」
「そっかー。難しいのをがんばってやるのもかっこいいけど、余裕のある曲で完璧に弾くのもアリだね?」
「そういうこと。S子ちゃんとは学校が違うから、三人一度に合うのは難しいけど、学校やプールで、それぞれと意見交換してみてよ」
「三人で、公園かどこかで集まって相談しようかなあ」
ふだんはちょいと自信ナシのAちゃんですが、この的確な判断、そして前向きな姿勢。
4年生三人組のパフォーマンス、何の曲に決まりますか。
明日はS子ちゃんとHちゃんがピアノに来るので、二人にも意見を聞いてみる予定です。
子どもたちとの発表会は、曲選び・準備期間から、もうワクワクが始まってます。

下北沢音楽祭・ブラスバンド

2017年07月09日 | 下北沢いろいろ
毎年7月に開かれている「下北沢音楽祭」。
今年も7/5~7・9まで、街のあちこちで熱いライブが繰り広げられました。
今日は下北沢成徳学園の「ミモザホール」で、子どもたちや大人たちのバンド演奏が開かれました。
地域の北沢中学校の吹奏楽部が演奏するというので、見に行きました。
北沢中学校吹奏楽部には、ヒバリ教室のNちゃん(中1)が入っているからです。
1年生ながら早速の出演とのこと、担当楽器はユーフォニウム(チューバみたいな低音楽器!存在感あるよ)と聞いています。

ミモザホールに入ると、さっそく1番目の演奏が北沢中学校でした!
生徒の人数が少ないということで、トラ(助演者)の大人の人たちも入っていて、Nちゃんを探したら 後ろの列に、みんなとおそろいの黄色いTシャツを着て 髪をおだんごのアップにしたNちゃんがいました。
曲は 嵐の「ハピネス」、それから「小さな恋の歌」で、ほんとにハッピーな気分になれる元気な演奏でした。
Nちゃん 今年の春に入学・入部したばかりなのに、もうこんな演奏できてすごいなー。