HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ファランドールの連弾

2017年07月11日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(中2):
自分のレッスン曲のほかに、Mちゃん(中1)とやる連弾の「ファランドール」も 少しずつ練習しています。
「ファランドール」は、Sちゃん・Mちゃんとも「小・中学生のための ピアノでクラシック名曲を」という曲集で ダイジェスト版を経験していることもあり、耳なじんでいるかなあ、と思って選んでみました。
今回は それを元に少しずつ肉付けして、というか原曲に近づけて、連弾で弾けるようにアレンジしながら進めていく作戦。
「ファランドール」はなかなかかっこいい曲なんですが、途中に掛け合いのポリフォニー部分があり、一人で弾くには難関でした。そこで、「二人でやれば、掛け合いが簡単に弾けるじゃない?!」と持ち掛けて、二人は「なるほど~」と、まんまと先生の甘言に釣り上げられた(?)のでした。

「小・中学生のため」の曲集では見開き2ページだけだった「ファランドール」ですが、原曲ははるかに長く、かつキーチェンジ(転調)がひんぱんに出てきて・・・
はっきり言って「けっこう難しい」ですぅ・・・
「先生」としては、SちゃんMちゃんにそのことがバレないよう、ほんのちょっぴりずつの楽譜を手書きしては
「これだけやってみて!」とチビチビ渡す作戦を貫いています。
最初から完全な楽譜を渡してしまっては、難しいってことや大曲ってことがバレる、というのもありますし、二人の手応えを見ながら「ここはもっとシンプルな和音にしないとムリだ」とか「このフレーズは半分にしよう」とか、修正しながらアレンジを整えていく、という意味もあります。
でも、もう何年もヒバリ教室に在籍しているSちゃんは そのこともよくわかっていて、
「また楽譜ナシ作戦ですか? 去年も、発表会終わってから『実はコレだった』って楽譜渡されたし」
「よくわかってるじゃない。え?じゃ何、楽譜ほしい?」
「い、いえ、いりません!どうせ」
「どうせ楽譜渡してもムダだから。」
というわけで、今日もちょっぴりだけ手で書いた楽譜を頼りに、相方Mちゃんの代役・先生と一緒に連弾の練習をするSちゃんであった。
しかし、こんな飛び飛び・走り書きメモみたいな五線紙1枚だけで、これだけ演奏してくれるSちゃんって・・・
さすがヒバリ教室・ジュニアクラスの最古参だ。
すごいよね。
「確かに。この楽譜で弾けるのって、わたしたちだけかも」
Sちゃんも言いました。

Cちゃん上手になったね

2017年07月11日 | レッスン日記(小中高生)

Cちゃん(年長):
テキスト「よいこのピアノ」に併用、という感じで、先生が時々あげている手づくり楽譜も、1曲ずつファイルに入れて楽しんで弾いています。
今日は、さっそくその楽譜の「このゆびいちばんめ」、そして「ダンスのあいて」を弾いてくれました。そしてコードネームを見て
「こうやって弾けるよ!」と、左手をドソドソ、と分散にして伴奏したのです。
CとG7の2種類のコードを、まだ手が小さいので省略形ですが、四分音符での分散にリズム配分して伴奏てきるのはすごい。
「よいこのピアノ」の方も、右手のメロディーに左手四分音符できざむ伴奏を とてもなめらかに弾けるようになっています。
前に弾いて合格し、マルがついていた曲も、もう一度もっと上手に弾いて、花マルにしてもらって大喜び。
「よいこのピアノ」も、もうほとんどの曲が合格済みとなっているので
「じゃ、来週は、今までマルがついた曲で花マルじゃないのを、全部花マルにしようか」ということになりました。
また、「もっとこういう楽譜ないの?これがもらいたいの」という手づくり楽譜は、「あなのなかのうさぎ」と「ことりのけっこんしき」を新しくあげました。
Cちゃん、以前は新しい曲や課題を与えるのにも 手取り足取りだったけど、最近は楽譜を見て弾くことも上手になり、ずいぶんしっかりしてきました。
水泳スクールだったら、帽子に線1本加えてあげるとこかな。(笑)
一緒に楽しみながら、新しい可能性を見つけていきたいなと思っています。

小4 三人組

2017年07月11日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小4)とHちゃん(小4)。
3年生まで 同じクラスの同級生だったので、今でもとっても仲よしです。
今年はS子ちゃんがヒバリ教室の仲間になったので、もう一人の「元」同級生、Aちゃんと三人でなにかやろうね!と決めています。

今日は、S子ちゃんの次にHちゃんがピアノに来る日。
週に1度、顔を合わせる この短い時間に、少しずつ相談したりアイディアを出し合ったりしています。
昨日はAちゃんがピアノに来ていたので、Aちゃんと先生との話や、また、Hちゃんが、クラスが同じで家も近いAちゃんと相談してきたことの報告もしてくれます。
Hちゃん:「Aちゃんと話したんだけど、やっぱジブリとかがいいかな」
S子ちゃん:「私もジブリがいい」
先生:「そうかージブリか。今まで出た候補曲では、1.ジブリ 2.ディズニー、それに星野源っていうのもあったじゃない?『恋ダンス』は、もう後退したの?」
Hちゃん・S子ちゃん「こうたいって?」
先生「うーんと、負けたってこと・・・かな。もう『恋ダンス』は却下でいいの?」
S子ちゃん「うん、いい」
Hちゃん「いらない」
先生「これはどう?なかなかかっこいいよ」と、I-PHONEでジブリアニメの動画を見せたり、
「これはむずかしいよ」とディズニーの候補曲の一部を弾いてみせたり。
S子ちゃんはジブリのノリノリ曲もいいなー と思ったようですし、一方Hちゃんは、今年ソナチネを弾くだけあって、「私は難しくても、いっぱい音が動いてるのがいいな」と 好みは様々。
二人:「難しくってもさ、三人で分担すれば弾けるかな」
先生:「でも、三人全員、難しい部分もぜんぶ弾けるようにしてなきゃダメだよ。誰か一人だけ大奮闘して、他の人はのんびり簡単なパート、じゃダメなんだからね」
二人:「あははー」
みたいな感じで、まだしばらく曲さがしは続きそうです。
ま、夏の間、ゆっくり考えましょう。
この続きは、また次週をお楽しみに。

音楽の段落は クイックターンで

2017年07月11日 | レッスン日記(小中高生)
K子さん(大人):
バッハ作品集から「マーチ変ホ長調」をやっています。
レッスンを始めたころに比べると、ずいぶんタッチもしっかりし、右手と左手の弾き分けも上手になっていて、よく練習しているんだなあと感心します。
三連符を均等に弾くのも気をつけて、とてもよくなりました!
あとはね、段落が終わったとき、リズムをくずさないよう、直ちに次の段落へと入れると完璧だなー。

いっしょうけんめい弾いていると、ページの終わりとか段落の終わりまでたどり着いたときに「ふう~」みたいな気持ちになるのはよーくわかるんだけど・・・
そこで気を抜いてしまうと、あっという間に1拍や2拍ぶんのタイムロスを犯してしまうんですよね。
また、バッハの曲って「アウフタクト(弱起)」の曲が多くて、このマーチもそうなんですが、次の段落の第1音が 今弾き終わった小節の4拍目から始まっていたりするので、なおさら気が抜けません。
苦労して段落までたどり着いた身としては、どうしても rit. にしたりフェルマータをかけてそこで息を入れたりしたくなるんだけど、それはご法度。
なんかもったりした、疲れる演奏にきこえてしまいます。

水泳競技で、プールの端まで泳ぎついたとき。
「ふぅー、やっとたどり着いた~」と一息いれたいけど、そこで休んでたら、競争相手たちにどんどん置いていかれてしまいます。
ここは泳ぎのリズムをくずさずに、すばやく くるりん!と宙返り(水中返り?)、クイックターンで折り返し!ですよね。

音楽も同じです。
段落のつなぎ目!
がんばって、生き生きとつなぎましょう。

Aちゃん発表会の曲への見解

2017年07月11日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小4):
「風の谷のナウシカ」から「遠い日々」。
指番号を全部正確に守り、似た音型にも惑わされず、ミスタッチもせず、完ぺきな演奏で弾いてくれました。
すばらしい!
「で、右手だけなの?」
「うん。はは・・・」
「な~んだよ~ こんなに上手に弾けてるのに右手だけ~? どれ、左手だけ弾いてごらんよ」
Aちゃん、左手を弾いてみます。
「ほらー、弾けるじゃん。じゃ右手弾いてあげるから、左手弾いてみて」
先生のメロディーと合わせて左手を弾く。
「弾けるじゃん~ こんだけ弾けてるのに、両手で弾こうと思わなかったの~?」
「うん、ちょっと自信が・・・」
「やってごらん、両手!」
Aちゃんの「自信がない」というのは、Bメロの2段ぶんぽっちのことなのです。
「たったこれだけー。こーんなのスグにできるから、やっといで。よし、わかった。来週の宿題は」
と、先生がAちゃんのテキストに宿題を書こうとしていると、Aちゃんは
「『左手も練習してくる』?」とのん気な見解です。
「なーに言ってんのさ。1、両手で! 2、しあげ! 3、暗譜! これだよ」
と、先生はその文字をしっかり書きました。
「えーっ」
まったくー。今日、がんばって左手もやってきてたら、今日マルになったのに。
「それから『バーナム』も、速く弾いてくる!これが宿題。」
「うわ~」
と 気弱なAちゃんですが。
しかし、「今年の発表会」のことでは 別人のように張り切っています。
今年は、もとクラスメートのS子ちゃんがヒバリ教室のメンバーに加わったことで、同じクラスメートのHちゃんを含め Aちゃん・S子ちゃん・Hちゃんの三人組で、何かグループ演奏をしよう、ということで盛り上がっているのです。
三人とも、レッスンに来るたびに ああでもないこうでもないと、曲を考えているのですが、まだ決定には至っていません。
先生:「今あがっている候補の中では、この曲がいちばん難しいよ。でも、みんなが『難しくてもやりたい』って気持ちがあるなら、がんばることはできる。また、こっちの曲。これの方が易しいから、より完成度の高い演奏が望めるというメリットがある」
「そっかー。難しいのをがんばってやるのもかっこいいけど、余裕のある曲で完璧に弾くのもアリだね?」
「そういうこと。S子ちゃんとは学校が違うから、三人一度に合うのは難しいけど、学校やプールで、それぞれと意見交換してみてよ」
「三人で、公園かどこかで集まって相談しようかなあ」
ふだんはちょいと自信ナシのAちゃんですが、この的確な判断、そして前向きな姿勢。
4年生三人組のパフォーマンス、何の曲に決まりますか。
明日はS子ちゃんとHちゃんがピアノに来るので、二人にも意見を聞いてみる予定です。
子どもたちとの発表会は、曲選び・準備期間から、もうワクワクが始まってます。