HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

今夜はとことん!ピアノと日本人~木村ピアノ

2017年07月26日 | TV・映画・ステージなど
BSプレミアムTVで 日本でのピアノの歴史を追った番組をやる、というので見てみました。
興味深い内容満載でしたが、ヒバリが一番惹きつけられたのは「木村ピアノ」のことです。

大正時代の終わり頃、熊本県山鹿市の木工職人の「木村兄弟」が、近所のお嬢さんの弾くスタインウエイのアップライトピアノの音色に魅せられ、毎日通って聴かせてもらってるうち「こんないいもの、村のみんなにも聞かしてやりたいな」と、徹底的にピアノの構造を研究し、二人で見よう見まね、十数台のピアノを 作り上げてしまったという「木村ピアノ」。
早速二人はそのピアノを いろんな場所に貸し出し、みんなにピアノを聴かせてあげたのです。
再現ドラマの中で、リヤカーにピアノを積んで汗びっしょりになりながら山道を運んで行く木村兄弟の姿を見て、ヒバリは一昨年のことを思い出していました。
ある高齢者住宅のクリスマスイベントに「おゆみ&ピーコ」が連弾出演することになったのですが、そこにあるキーボードじゃ音がしょぼい。
「みんなにいい音を聴かせてあげたいよね」と、下北沢のご近所からデジタルピアノを借り、二人だけで二階から担ぎ出し 車に積み込んで、調布に近い会場まで運んでいったのでした。
木村兄弟が「いい音聴かせたい」一心で リヤカーを引いて山道を行く姿に、同じく「いい音聴かせたい」一心で バカ力でピアノを担ぎ出してた自分たちの姿が オーバーラップしたのでした…(爆)

テンポがだんだん間延びして・・・

2017年07月26日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん(大人)
ベートーヴェンのソナタ49-1を始めました。
第一楽章は テンポが「アンダンテ」なので、大慌てで弾かなくて済みます。
練習曲としては取り組み易いかなあと思っていたのですが・・・
「なんか、わたくしが弾くとつまらなくて」
とHさんは言うのです。
「そう?好みじゃなかったですか?」と 首をかしげながら、とりあえず練習してきたのを聴かせてもらうことに。
冒頭は8部音符でゆったりと始まります。
やがて、次第に左手が16分音符をきざみ始め、キラキラとしたパッセージが流れ出していきます・・・
この辺りまで来て、「つまらない」の原因がわかりましたよ。
「16分音符は、8分音符の半分の長さだから。ここのフレーズは、このテンポで弾けば冒頭と同じで統一性が取れますよ」
と、お手本を弾いてあげました。
「あら、ほんと!わたくしのは、だんだん遅くなっちゃってたんですねえー」
Hさんも「つまらない」の原因が分かったようです。
16分音符のパッセージが 複雑に入り組んでいるので、それを正しく弾こうとすると だんだん遅くなって、ついには最初の部分の8分音符と同じ長さになってしまってました。
テンポが2倍の遅さのスローテンポになってしまってたので、そりゃ「つまらない」ですねー と言って、二人で笑いました。
「はい!テンポのこと分かりました。これで、来週がんばってきます」とHさん。
リズムが不安定なのは毎度のお約束なので、そこさえ押さえることができれば、あとは練習をしっかりする優等生のHさんです。
来週は、細やかな16分音符を聴かせてもらえることと思います!