HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

今日はひとりで帰るの。

2017年07月27日 | レッスン日記(小中高生)
Lちゃん(小2):
少し前から、新しく「たのしいピアノスクール2」を始めています。
とりあえず最初からと、それから まったく知らない歌は飛ばして、知ってる歌をやろう、と言っていたのですが、今日
「『たぬきのたいこ』学校でやったから、弾いてきた」と言って、一人で伴奏もつけて弾けるようにしてありました。
「それから『アマリリス』も」
「えっ、アマリリス知ってたの?!」
「うん、聞いたことがあった」
と、Lちゃんは「アマリリス」の右手を弾きました。
「アマリリス」はフランスの歌。
このテキストの中に載っている、ほかの歌とはちょっと趣(おもむき)が違って、わずか8小節の中にも宮廷の軽やかな感じが現われています。
スタッカートとスラーが交互に示されて、宮廷の人たちが踊るダンスのような効果が出ているのです。
Lちゃんに そのこまかいタッチの使い方(アーティキュレーション、といいます)を伝え、ピアノらしく繊細な弾き方ができたと思います。
この「アマリリス」、ほんとはもーっと長くてゴージャスな曲なんだよ。
いつか もっと上手になったら、弾いてみたらいいね!

「今日は一人で帰るの!」
とLちゃんが言っています。
ママの都合が悪くなってお迎えに来れないので、一人でお家まで帰るのだとか。
もう6時半を過ぎているので、少し薄暗くなっています。
「えっ、お家まで一人?! 気をつけるんだよ。道を渡るときとか」
Lちゃん初めての「一人での帰宅」です。
「あっ、もう時間が2分過ぎちゃったから、もう片付けて帰ることにしよう。なかなか帰らないと、ママが心配するでしょ」と言ったのですが
Lちゃんは「大丈夫」と 悠々としています。
「じゃ、『今、出ました』ってママにLINEしとくね」
「LINEしなくていい。大丈夫」
Lちゃんは自信たっぷりで帰っていきました。

ヒバリ教室に入って、あと1カ月で丸1年になるLちゃん。
ずーっと「ママも一緒に入ってて」と言って、今年の春までレッスンの間中も付き添ってもらっていたのに。
2年生になって 一人でレッスン受けるようになってから、別人のようにひとり立ちしましたね!

イエスタデイ・ワンス・モア 素敵です♪

2017年07月27日 | レッスン日記(小中高生)
Sさん(大人):
クリスマスコンサートの時に弾くと決めている ショパンの「ワルツ7番・嬰ハ短調」。
もう、譜面台に譜面を置かなくても弾けるまでになっています。
今日は「少しテンポを上げてみましょうか」と、より盛り上がりを感じる演奏をめざしてみました。
あと、交互にくり返し現われる「Aメロ」と「Bメロ」、これを 全部同じように弾いたのではつまらない。
登場のたびに、その回の登場の意味を考え、より魅力的な弾き方を工夫して 曲全体のイメージを高めていきましょう、という目標も決めました。
だんだん洗練されてくる「嬰ハ短調のワルツ」です。

もう1曲、並行して練習していた「イエスタデイ・ワンス・モア」。
今日は 前回から見ちがえるようにすてきに弾けていて びっくりです。
前回は難しかった、リズムのブレイクも迷わず弾けて、何より和音や音色がたっぷりと響いて、Sさんのパーソナリティがにじみ出てくるような印象を受けました。
「すごい!良くなりましたね~」
「今回は、こっちの曲にちょっと力を入れて練習してきました」
「今度、みんなに聴かせてあげましょうよ!聴かせなきゃもったいない~♪」
みんな、というのは、シモキタ倶楽部のメンバーのことです。
何を隠そう、Sさんは、シモキタ倶楽部反省会メンバーの「ドクターS」ですからね。
みんなにドクターのピアノ聴かせたら、びっくりするぞ~

いつもニコニコ笑顔の、穏やかなお人柄のドクター。
ヒバリの無茶ぶり提案にも、ニコニコ笑っているだけだけど
きっと、次の(か、その次の)シモキタ倶楽部で、「イエスタデイ・ワンス・モア」弾いてくれると思います!

女ひとり-ラウンド・コード

2017年07月27日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲

Y子さん(大人):
「女ひとり」という曲を練習しています。
1966年に 永六輔・作詞、いずみたく・作曲でリリースされた歌。

大原、三千院、嵐、大覚寺・・・と、京都の名所が次々歌いこまれています。
また、結城、塩瀬の帯、大島紬(つむぎ)、塩沢絣(がすり)など、伝統的な和服の種類などもちりばめられ、琴の音色なども添えられて、それはもう、しっとりとした京都の風情満載の美しい曲なのです。

「メロディーは何とか弾いてみたけど、コードをつけていくのが難しいわ~」というのが、自分で予習してみたY子さんの感想です。
「そう?でも、もう知ってるコードばかりなんだけど・・・ 最初がC、それからAm、F、G、の順。ほら、前に『シェリー』でやった流れと同じでしょ」
説明しながら、ヒバリはあることに気づいてびっくり。
これって、ラウンド・コードだね。

C、Am、F、G、・・・ の流れ。

ラウンド・コードって、「ダイアナ」とか「シェリー」とか「オー・キャロル!」とかの オールディーズポップスの時代に よく使われていたスタイルです。
日本語で言えば「循環コード」。
ぐるぐる、何回も同じコード進行が回ってる、という意味で 循環、とかラウンド、とか言うわけです。
ロックンロール、ツイスト、ブギウギ、などのアメリカン・ポップス。
片や しっとり京都の「女ひとり」。
この両方が、同じラウンド・コードでできているとは 驚きです!