三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

コラボレーションの危険な毒。

2017年09月27日 | 読書
クラシックと三味線、とか
合唱と吹奏楽、とか
箏と尺八のアンサンブル、とか
民謡のさまざまなアレンジについて
改めて考えさせられることが続いて。
つまり、それぞれに
何かもやっとしたものを感じる。

そのモヤモヤは
結構大事なことなんだと思うけど、
山下洋輔&仙波清彦という
素晴らしいミュージシャンお二人の対談は
さすが!の説得力で非常に面白い。

音楽(秘)講座 (新潮文庫)
山下 洋輔,仙波 清彦,徳丸 吉彦,茂木 大輔
新潮社


(山下)例えば、もう、能は能でやっていろよ、歌舞伎は歌舞伎でいいじゃないか、
何で交流しなければいけないんだと思うことは、ときどきありますよね。

(山下)無理してコラボレーションして、お互いに薄め合うようなことが、なきにしもあらずですからね。

(仙波)要するに、遠慮の塊になるか、勝ち負けになって終わるかということですね。

(山下)自然にほっておくと、歌謡曲大会が一番気持ちがいいということになる。



うんうん。

そして、このあと仙波さんは
同じ人とコラボレーションすることの必要性を説く。

そうそう。それも大事。
つまり響喜絃デュオの安定感と自由さ。

コラボレーションには
正解も公式もない。
でも、何でもあり、ではない。
難しい、けど、楽しいときも格別。

ほんと、危険な毒。


コメント
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