・花カイドウが 花ひらく うなだれて hidebach
(花海棠)
花海棠の花言葉は
「艶麗」、「温和」、「美人の眠り」
(もう一つのはなかいどう)
中国で唐の時代、眠そうにしている楊貴妃を見て、
夫の玄宗皇帝が「海棠の眠り未だ足りず」 と
言ったことが起源だといいます。
楊貴妃は世界三大美人の一人、
白居易の漢詩「長恨歌」によれば、
美人にうつつを抜かし
天下を疎かにしたので、
美人のことを傾国と言います。
日本では傾城は花魁のことを言いますね。
(花開いたはなかいどう)
その漢詩は白居易の作で、
「長恨歌」は楊貴妃と玄宗皇帝との恋物語で、
その最初に、
「漢の皇室傾国を重んじ・・・」とあります。
楊貴妃に夢中になって、
国が傾くほど政治をおろそかにし、
楊貴妃に入れ込んだのでしょうね。
また、その楊貴妃がお風呂に入るさまが描かれており、
楊貴妃は嫋(たお)やかで、
お風呂に入る時、官女が楊貴妃を両方から支えるのですが、
あまりにも嫋やかで、支える手からつるりと滑り出し、
ぬるりと湯船に入ってしまう、
と表現されていました。
原文は忘れました。
高3の時、漢文の授業で、
大学の中国語科の教授が出張してきて、
教えてくれました。
この時、教授が中国語で長恨歌を読んでくれましたが、
とても美しい響きでした。
それで長恨歌を全文暗記していたのですが、
今は一行目しか思い出せません。
・注 「長恨歌」をお読みになりたい方、
岩波新書の新唐詩選に載っています。
今日という一日が、
幸せな日になりますように・・・
纏足は始まったそうです。
ここは西行終焉の地で境内に樹齢300年の海棠の
大木があります、この花と同じなんでしょうか?
2度ほど訪れているんですが花の季節ではなく
花が咲いているのは見たことがありません。
「願はくは 花の下にて 春死なむ
そのきさらぎの 望月のころ 西行」
1190年の2月16日に亡くなられたそうです。
応仁の乱の戦いでお堂や樹木も焼けていますが
西行の終焉の地の趣は感じられますけど。
桜の後に咲く花でうつ向いて蕾をたらしピンク色が濃いですね。
桜に比べると妖艶と言う感じですね。
インドを旅した時、お釈迦様は いつ亡くなったのですか?
と訊いたら、デリー大学の宗教学者の案内人は、
知りません、日本ではどのようになっていますか?
と逆襲されたので、
この時、西行法師の唄を思い出し、
「3月16日のなっています」と答えました。
西行法師の歌を見ると、これを思い出します。
同時に、垂れ下がった花の感じは、
眠そうな感じですね。