楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
     ・日光奥州街道ひとり歩る記
     ・おくのほそ道を歩く

爺(じい)の社会見学 5

2004年06月22日 08時57分00秒 | つれづれなるままに考えること
統計調査 1

(民間企業とお役所との差)
友人に頼まれて国が行う統計調査の仕事を
引き受けることになった。

統計調査でボクが知っているのは、
人口動態を調査する国勢調査があるが、
今回はその企業版。
つまり企業、事業所の統計調査である。

対象事業所の対応が二つに分かれた。
一つは、協力的な事業所、
もう一つは、非協力的な事業所。
統計調査について理解力のない事業者、
理解力のある事業者。

役人がこのような統計調査(事業者にとって得にもならない、
ただ手数だけかかる)を実行するからには、
必ずバックアップする法律が作ってある。
統計法によれば、非協力的な場合、
対象者に罰金が科せられることになっている。
また、調査員はプライバシイを守る義務があり、
秘密を漏らした場合、これにも罰金が科せられる。

世のためになることをしたいと、
かねがね願っていたボクは、
二つ返事でこの仕事を引き受けた。
今までは、労力でお役に立てないから、
出来るだけ沢山の税金を支払って、お役に立っていると
思っていたからである。

お国のお役に立てるという意味で、
ボクにとっては、ボランティア活動。
調査件数が多いので、住所を管轄する自治体には
ボクと同じ仕事をする人(調査員という)が、
総勢で約250人も居ることがわかった。

調査員を対象に、作業内容について講習会が開催された。
調査内容は、会社組織の形態、従業員数、事業内容、
対象事業所によって異なるが、中には
年間売上高、売上品目の売り上げ比率、経費、人件費、
売り場面積、営業時間なども調査対象になっている。
だから、調査員には秘密保持が義務づけられている

さて、一軒一軒と調査の御協力を依頼して回ったが、
最近の年金問題から始まる、お役人の仕事内容のずさんさから、
お役人への苦情が多い。

この統計調査にしても、総務省が各県に依頼し、
各県は市区町村の地方自治体に依頼して、
地方自治体は、多少謝礼は払うものの、
仕事量から考えれば、殆どボランティアのような
調査員を募って、実務を担当させる。
いつもお役人は汚れ役をしない事への苦情が多い。

また、講習会では、実務に経験のないお役人が、
講習をするので、実際に調査をする人には、
とても理解しにくい。
結局、仕事の手引きを隅から隅まで読んで、
活動内容を把握することにした。

講習会について言えば、
調査員の立場になって、行動内容、資料の見方、
記入の仕方を講習すればわかりやすいものを、
実際に調査をしたことがない人が講習をするから、
とても判りにくい。

一般企業では、講習会のリハーサルをし、
初めての人に理解を得られるかどうか考える。
その前に、講習内容の段取りをチェックして、
理解が得られる内容かどうか厳しく判断される。
その内容によっては、講習内容の作成者の適性まで
判断されてしまう。
作成者の昇給、ボーナスにも影響があるというものだ。
講習会の資料にしても、一目見ればわかる資料を作る。
読まなければ解からない資料でなく、
見ればわかる資料である。

役人になるには、相当頭のよい人で無いと、
公務員試験に合格できないと思っていたが、
仕事の中身は大したことはない。
かえって民間企業のほうがしっかりして
居るように感じた。

そんな差を感じた今回であった。







爺(じい)の社会見学 4

2004年06月21日 10時07分00秒 | つれづれなるままに考えること
(反面調査)
先生に呼ばれても、返事をしない。
女子はクラスの33%しか居ない。

孫娘の授業参観で感じたままをこう書いてきた。
本当に全部に当てはまるのか?
孫息子に逢うチャンスを得たので反面調査を試みた。

我が家を管轄する自治体では、どういうわけか、
ホタルの飼育をしていて、夏になると決まって住民に
ホタル観賞を促すイベントが行われる。

ほんの数分のホタル観賞に、1時間待つ。
鑑賞者が多い年は、2時間以上 列に並んで、
入場を待つこともある。

毎年恒例で、この孫息子一家は、
ホタル観賞に我が家にやって来て、一泊して帰る。

暗闇の中で、明滅する無数のホタルの光は、
ほんの数分だけ、人の心を現実から
幽玄の世界に引きずり込む。
その魅力に惹かれてかくも沢山の人たちが集まるのであろう。

その娘の子供の学校について反面調査を試みた。
孫息子は、今年 二年生になる。

爺「授業が始まる前に、先生に挨拶はするの?」
孫「起立、気をつけ、おはようございます。」
これは日直当番が号令を掛ける。そしてキチンと
挨拶をするという。

じい「先生に呼ばれても、返事はしないの?」
まご「ハイ!と返事をするけど、しなくても何も言われない」
じい「クラスには生徒は何人いるの?」
まご「38人」
じい「男子は何人いて女子は?」
これには答えられないかな?と思ったが答えが返ってきた。
まご「男が19人、女が・・・」
じい「算数にがて?」

娘が横から口を出して
「算数は100点取ってくるのだけれど、
今二桁の足し算、引き算をやっていて、
それで苦労しているらしいの」と言う。

男女合わせた数は同じで、クラスは三クラスあるが、
男女の数には大差ないらしい。

そうすると、
年代によって、男女の数に差があるのか?
地域差で男女の数に差があるのか?
さらに調べなければ、先日述べた授業参観での男女差は
普遍的でないことが分かった。

あわてることは無い、時間だけはたっぷりある。
ゆっくり時間を掛けて調べてみよう。

年寄りの独断と偏見では、若者に馬鹿にされてしまう。
その前に、訂正するのなら訂正して置きたい。

総務省統計局の調査によれば、

0歳~14歳人口は、孫娘の所在市は、
男子に対して女子は93%に対して
孫息子の地域では、96%であることが解かった。

男性 100人に対して、孫娘の地域では女子が 93人、
孫息子の所では男子 100人に対して 96人であった。

ただ単に孫娘の学校だけがアンバランスに
なっているだけのことである。

神様はやはり、おおむね男女平等に産み分けられている.

ホッと胸をなでおろす結果であった。






爺(じい)の社会見学 3

2004年06月18日 09時40分00秒 | つれづれなるままに考えること
(授業参観の疑問)
孫娘の授業参観で疑問に思ったことがある。

それは、生徒が名前を呼ばれても、誰も返事をしないことだ。

これは、孫娘の学校だけの、いや、孫娘のクラスだけのことか、
あるいは担任のこの先生のクラスに限ってのことかもしれない。

生徒の身長体重を調査した一覧表に、それぞれ生徒の記録も
載せた資料を手渡すのに、一人ずつ生徒を呼ぶのであるが、
誰一人返事をしない。

先生にしたって、生徒に聞こえているかどうか、
判らないだろうに平気でいる。生徒を呼んで、
生徒が立ち上がってきているか、目で追っている。

教える先生が生徒であったとき、同じように
返事をしなかったのであろうか?

親が子供を呼ぶ時、返事をしなくても、
今は平気なのであろうか?

考えてみたら、ボクたちの時代は、
「産めよ増やせよ、子は宝」の時代で、
兄弟が沢山居たから、親は返事をしてくれないと、
聞こえたのか聞こえなかったのか判らないから、
「聞こえたら返事をしなさい」と叱ったのであろうか?

現代は一人っ子か、二人兄弟であるから、
返事がなくとも用が足りるから、
親が返事を求めないからだろうか?

そう云えば、わが息子が孫娘を呼ぶシーンに、
何度か出会っているが、娘に目が行っているから、
呼ばれた娘が目を親に向けると、
「聞こえたな」と感じるから返事がいらないのであろう。

そういえば、ボクが子供のときの息子を呼んで、
わが息子が返事をしたかどうか、
はなはだ自信がない。
呼べば、少し顔を動かしただけで、息子が居た。
そんな狭い住まいに居たから、
返事も必要がなかったからだろうか?

こんな具合だから、孫娘は呼ばれても返事をしないのであろうし、
先生も返事が要らないであろう。

そう考えてくると、返事をしない元凶は、
もともと、ボクたちが親の時代にあったのであろうか?

何処までも疑問は続く・・・







授業参観 もう一つの結論(爺(じい)の社会科見学 2)

2004年06月17日 10時15分00秒 | つれづれなるままに考えること
(授業参観 もう一つの結論)

孫娘の授業参観をして、女子より男子の人数が、
2倍ある話を昨日書いた。

将来、男性は異国に女性を求めなければ
結婚相手が見つかりそうもない状況になりそうだ。
そう結論付けた。
どうも、別の結論がありそうだ、と言うことに気づいた。

その昔、権力と経済力を備えた男は、
トプカピ宮殿やスペインのアルハンブラ宮殿に、
ハーレムがあったように、また城内に大奥があった
日本や、後宮があった中国のように、
沢山の女性を抱えた。

それと同じように、経済力と権力を持つ女性が現れるや、
沢山の男どもを従える女性が現れてくるかもしれない。
そして男だけを集めたハーレムを作ることになるかもしれない。

もう一つの考えとしては、一婦二夫制が
公認されるようなことがあるかもしれない。
あるいは、一婦二夫制どころか一婦多夫制が、
当たり前の時代が来るかもしれない。

今でさえ、女性に平身低頭の男性が多いのに、
今後はさらに低く頭を垂れることになりそう。
中には男性で二婦を掛け持ちで、
しかもどちらの正式の夫でもないという
事態が出てくる。男は娼夫化し、
女性に媚を売る商売が流行する。

女性にとって、こんな夢物語が起きるかもしれない。

余計なことかもしれないが、
こんな結論もあるということだ。

そんな先の将来まで、ボクは生きていることはないので、
まあ、上手く問題が起きないように、
生活の智恵を絞って平穏無事に生活を
送って欲しいものである。

男は本来、闘争心を持っているから、強いものが
弱いものを蹴落とす。だから女性に数十人も
群がるようなことが日常茶飯事になると、
戦争が起きる。殺し合いがおきて、
女性の奪い合いが起きるようになるのではないか・・・

やはりこの結論より、前回の結論の方が平和で、
受け入れやすいということになるだろうか?

いずれにしろ、ボクの時代には起きなかったこと、
どうなるかは、次代の諸君の智恵にかかっている。






爺(じい)の授業参観

2004年06月16日 09時12分00秒 | つれづれなるままに考えること
(授業参観)
倅や娘の時は、授業参観などついに出席したことがなかった。
家族に餌を運ぶのに夢中で仕事をして居たからである。
子供たちが親になり、孫をもつ身に成って、
授業参観を一度してみたいと思った。

先だって、孫の運動会を見に行って、
その帰りに倅に申し込んでおいた。

そんな気持ちになったのは、
孫娘が80m走で一位、四年生のリレーには、
クラス代表でキャプテンを務め、アンカーを走ったからだ。
もともと走るのは好きだったようであるが、
勉強もよく出来ると本人が言っていたからである。

最近小学校で起きる問題、新聞紙上を賑わす問題が、
何処にあるのかを、もし察知できれば
良いとも思っていたが、
そんなことは少しも感ずることが出来なかった。

当日は倅と一緒に行くことにした。
何と言っても、子供たちに関係のない人は、
学校に入ることさえ難しいと思ったからだ。

学校に入るときには、特にチェックもなかったが、
父兄は沢山来ており、誰もが写真入りの入校証を
首からぶら下げていた。
つけていなかったのは、ボクだけであったが、
誰も疑わしい目で見ることはなかった。
倅となんだかんだと話していたからであろうか?

授業は四年生合同で、九月に実施予定の林間学校(?)
今ではセカンド・スクールというらしいが、
その行き先と行動予定、どんな目的で行くのかの説明。

その説明が行われたのが、なんとパソコン・ルーム。
部屋の周りに20台のPC端末が置いてあり、
各端末の前には、椅子が三つ置いてあった。
PCには、前年行われたセカンド・スクールの内容を
ホーム・ページで紹介されており、
写真と文章が残されていた。前年の四年生が作ったものである。

今度の四年生もセカンド・スクールが終わると、
HPを作成することで、PCに慣れていくのであろうか?
今回は見ているだけであるが、
マウスなど勝手に動かして見ている。

これでは、先だってニュースになった小六の
女子殺人事件のメールのやり取りも、
内容はともかく、簡単に日常茶飯事に行われて不思議はない。

四年生の三クラスが一同に集まっていたが、
よく見ると、男子生徒の人数は女子生徒のおよそ倍の人数である。

これは驚きである。
もともと、男子の出生率は女子のそれより多いとは聞いていたが、
男子は生命力が弱く、未熟児は育たず、
病気で死んで行くのは男子が多かった。
また、成長段階で男子は無鉄砲というか、乱暴というか、
事故が原因で死亡する人数が女子より多く、
成長した段階で、男女の数が拮抗するようになるのが、
自然の摂理というように聞いていた。

しかし最近では、医学の進歩で、未熟児も生き延びるし、
病気でも死んで行くことは少なく無くなった。
したがって、男子の数は女子より多くなっているのであろう。

一人の男性として将来を考えると、大変なことになる。
一人の女性を少なくも二人で取り合うことになるからである。

ボクが今、将来を憂いているのは、
孫娘の同級生の男子生徒のことであるから良いが、
これが孫息子のこととなると、
手をこまねいているわけには行かない。

容姿は生まれつきだから仕方ないが、
しっかり勉強して、スポーツも万能で、
エチケットやマナーもしっかり身につけ、
生活力があって、よきパパになれる、
そんな男性に育たなければ、
理想の結婚相手が見つけられそうにもない。

ボクの人生でないからよいが、
一生独身で過ごす男性が続出する(?)

あるいは、国際結婚が当たり前になり、
そして人口が十億もあるという、中国や
インドの女性と結婚するということになるのであろうか(?)

はたまた日本人女性との結婚にあぶれた男性は、
肩を落として日本から脱出し、外国人女性と結婚し、
外国で家庭を築くことになるのであろうか(?)

それにしても日本語だけでは通用しないから、
少なくも英語くらいは当たり前に話せないと、
一生が暮らせない。

今後の日本人男性が思い遣られる・・・

そんなことを考えながら、授業参観を終えた。

孫娘が終わり際に

「おじいちゃん、来てくれて有難う」と

お礼を言いに寄ってきたのが、
ただただ嬉しかった。






Potora!  NTTグループ運営!