統計調査 1
(民間企業とお役所との差)
友人に頼まれて国が行う統計調査の仕事を
引き受けることになった。
統計調査でボクが知っているのは、
人口動態を調査する国勢調査があるが、
今回はその企業版。
つまり企業、事業所の統計調査である。
対象事業所の対応が二つに分かれた。
一つは、協力的な事業所、
もう一つは、非協力的な事業所。
統計調査について理解力のない事業者、
理解力のある事業者。
役人がこのような統計調査(事業者にとって得にもならない、
ただ手数だけかかる)を実行するからには、
必ずバックアップする法律が作ってある。
統計法によれば、非協力的な場合、
対象者に罰金が科せられることになっている。
また、調査員はプライバシイを守る義務があり、
秘密を漏らした場合、これにも罰金が科せられる。
世のためになることをしたいと、
かねがね願っていたボクは、
二つ返事でこの仕事を引き受けた。
今までは、労力でお役に立てないから、
出来るだけ沢山の税金を支払って、お役に立っていると
思っていたからである。
お国のお役に立てるという意味で、
ボクにとっては、ボランティア活動。
調査件数が多いので、住所を管轄する自治体には
ボクと同じ仕事をする人(調査員という)が、
総勢で約250人も居ることがわかった。
調査員を対象に、作業内容について講習会が開催された。
調査内容は、会社組織の形態、従業員数、事業内容、
対象事業所によって異なるが、中には
年間売上高、売上品目の売り上げ比率、経費、人件費、
売り場面積、営業時間なども調査対象になっている。
だから、調査員には秘密保持が義務づけられている
さて、一軒一軒と調査の御協力を依頼して回ったが、
最近の年金問題から始まる、お役人の仕事内容のずさんさから、
お役人への苦情が多い。
この統計調査にしても、総務省が各県に依頼し、
各県は市区町村の地方自治体に依頼して、
地方自治体は、多少謝礼は払うものの、
仕事量から考えれば、殆どボランティアのような
調査員を募って、実務を担当させる。
いつもお役人は汚れ役をしない事への苦情が多い。
また、講習会では、実務に経験のないお役人が、
講習をするので、実際に調査をする人には、
とても理解しにくい。
結局、仕事の手引きを隅から隅まで読んで、
活動内容を把握することにした。
講習会について言えば、
調査員の立場になって、行動内容、資料の見方、
記入の仕方を講習すればわかりやすいものを、
実際に調査をしたことがない人が講習をするから、
とても判りにくい。
一般企業では、講習会のリハーサルをし、
初めての人に理解を得られるかどうか考える。
その前に、講習内容の段取りをチェックして、
理解が得られる内容かどうか厳しく判断される。
その内容によっては、講習内容の作成者の適性まで
判断されてしまう。
作成者の昇給、ボーナスにも影響があるというものだ。
講習会の資料にしても、一目見ればわかる資料を作る。
読まなければ解からない資料でなく、
見ればわかる資料である。
役人になるには、相当頭のよい人で無いと、
公務員試験に合格できないと思っていたが、
仕事の中身は大したことはない。
かえって民間企業のほうがしっかりして
居るように感じた。
そんな差を感じた今回であった。
(民間企業とお役所との差)
友人に頼まれて国が行う統計調査の仕事を
引き受けることになった。
統計調査でボクが知っているのは、
人口動態を調査する国勢調査があるが、
今回はその企業版。
つまり企業、事業所の統計調査である。
対象事業所の対応が二つに分かれた。
一つは、協力的な事業所、
もう一つは、非協力的な事業所。
統計調査について理解力のない事業者、
理解力のある事業者。
役人がこのような統計調査(事業者にとって得にもならない、
ただ手数だけかかる)を実行するからには、
必ずバックアップする法律が作ってある。
統計法によれば、非協力的な場合、
対象者に罰金が科せられることになっている。
また、調査員はプライバシイを守る義務があり、
秘密を漏らした場合、これにも罰金が科せられる。
世のためになることをしたいと、
かねがね願っていたボクは、
二つ返事でこの仕事を引き受けた。
今までは、労力でお役に立てないから、
出来るだけ沢山の税金を支払って、お役に立っていると
思っていたからである。
お国のお役に立てるという意味で、
ボクにとっては、ボランティア活動。
調査件数が多いので、住所を管轄する自治体には
ボクと同じ仕事をする人(調査員という)が、
総勢で約250人も居ることがわかった。
調査員を対象に、作業内容について講習会が開催された。
調査内容は、会社組織の形態、従業員数、事業内容、
対象事業所によって異なるが、中には
年間売上高、売上品目の売り上げ比率、経費、人件費、
売り場面積、営業時間なども調査対象になっている。
だから、調査員には秘密保持が義務づけられている
さて、一軒一軒と調査の御協力を依頼して回ったが、
最近の年金問題から始まる、お役人の仕事内容のずさんさから、
お役人への苦情が多い。
この統計調査にしても、総務省が各県に依頼し、
各県は市区町村の地方自治体に依頼して、
地方自治体は、多少謝礼は払うものの、
仕事量から考えれば、殆どボランティアのような
調査員を募って、実務を担当させる。
いつもお役人は汚れ役をしない事への苦情が多い。
また、講習会では、実務に経験のないお役人が、
講習をするので、実際に調査をする人には、
とても理解しにくい。
結局、仕事の手引きを隅から隅まで読んで、
活動内容を把握することにした。
講習会について言えば、
調査員の立場になって、行動内容、資料の見方、
記入の仕方を講習すればわかりやすいものを、
実際に調査をしたことがない人が講習をするから、
とても判りにくい。
一般企業では、講習会のリハーサルをし、
初めての人に理解を得られるかどうか考える。
その前に、講習内容の段取りをチェックして、
理解が得られる内容かどうか厳しく判断される。
その内容によっては、講習内容の作成者の適性まで
判断されてしまう。
作成者の昇給、ボーナスにも影響があるというものだ。
講習会の資料にしても、一目見ればわかる資料を作る。
読まなければ解からない資料でなく、
見ればわかる資料である。
役人になるには、相当頭のよい人で無いと、
公務員試験に合格できないと思っていたが、
仕事の中身は大したことはない。
かえって民間企業のほうがしっかりして
居るように感じた。
そんな差を感じた今回であった。