あけましておめでとうございます。
(朝陽の富士)
昨年からの続き旧朝香宮邸の見学を続けたいと思います。
前回紹介したように、朝香宮様は明治天皇の娘婿で、
フランス留学中に自動車事故で入院治療を余儀なくされ、
この時、妻の允子妃(のぶこひ)もフランスへ行き看病をする。
怪我の治療後、フランスで開催されたパリ万博、
通称「アール・デコ博覧会」に夫婦揃って影響を受けた。
帰国後に、アール・デコ様式を取り入れたお邸建設の計画で、
建てられたお邸が、今回の旧朝香宮邸です。
いよいよ旧朝香宮邸に入る。
玄関を入ると翼を持つ女性像が観光客を出迎えます。
(お出迎えの翼を持つ女性像)
(ガラスでできた女性像はガラス面に盛り上がっている)
右手に受付があり、ここで入場券を見せて中に入る。
右手奥にウエルカム・ルームがあり、ビデオで各部屋の案内をしている。
座席は10人分くらいあって、手前に模型図がある。
(ウエルカムルーム)
(模型図1F)
(模型図2F)
部屋を出て右に突き当りはお手洗い、手前左手に映像ルームがあって、
映像でアール・デコの説明をしている。
アール・デコの説明をしばらく聞き終えて、玄関の方に戻る。
(映像ルームで香水塔の説明)
玄関から入った所が大広間になって居り、
右手中央に二階への階段があり、左手には大客間がある。
天井の照明の適度な明かりが、
気持ちを落ち着かせてくれる。
(大広間の天井の照明)
(右手の階段)
(左手の大客間のシャンデリア)
大客間のシャンデリアは、植物の葉を歯車状に表現し、
その上に花をあしらった円筒状の燭台を乗せ、
葉の歯車は片側のみ艶消しになっていると言う。
(大広間入り口のアール・デコ文様)
また、客間出入り口の上部にある文様がアール・デコの現代装飾美術である。
(セーブル製の香水塔)
大広間の手前には説明では次室となっているが、
控えの間と言った方が理解できそう。
ここにはフランスの国立セーブル製陶所で製作された、
アンリ・ラパンのデザインによる香水塔がある。
朝香宮時代には、上部の照明部に香水を施し、
その熱で香りを漂わせたと言う。
香水塔のある控室のさらに手前には、小客室があり、
ここには少人数のお客様を招き入れたのであろう、
落ち着いた淡いグリーンを基調として描かれた樹木と水のある風景が、
壁一面にあり、さながら森の中にいる印象を与えてくれる。
(樹木の壁画で囲まれる小客室)
大客間から奥にある大食堂へ移ると窓から広い芝生の庭を見渡すことが出来る。
(大食堂)
(大食堂から見た庭の芝生)
(室内のマントルピースと壁画)
暖炉のラジエーターカバー、階段、室内灯など金物の装飾が施されているが、
アール・デコ調のデザインとなっている。
(暖炉のラジエーターカバー1)
(暖炉のラジエーターカバー2)
(暖炉のラジエーターカバー3)
(暖炉のラジエーターカバー4)
(第一階段の模様1)
(第一階段の模様2)
(第一階段の模様3)
(第一階段と上の明かり)
(第一階段上の明かりの模様)
アール・デコの装飾を見ながら第一階段を二階に上がる。
ここはご家庭の個人の部屋が並んでいる。
階段を上り切った正面、大客間の上にあるのがご夫婦の寝室。
左が殿下の寝室、居間と書斎、右手が妃殿下の寝室、居間と姫宮の居間。
両殿下の寝室の鏡の前の置物が殿下には騎馬像が妃殿下の寝室の鏡には婦人像がある。
そして両寝室の庭側にベランダがある。
(二階のベランダ)
(書斎)
(殿下の寝室の窓際)
(殿下の寝室の鏡とマントルピース)
(妃殿下の寝室から見たお庭)
(妃殿下寝室の鏡とマントルピース)
妃殿下の寝室の隣に姫宮の寝室と居間があり、
二階の見学を終えて脇にある、第二階段を降り、
旧朝香宮邸ー東京都庭園美術館の見学を終えた。
冬の夕暮れは早い、外はもう薄暗くなって居た。
(姫宮の寝室)
(第二階段)
この一年が良い年になりますように、
心からお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。