王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

戸籍なし男児や生活保護世帯とか

2007-09-29 05:08:46 | 社会
戸籍のない男児保護 教育放棄?学校も通わず 杉並(産経新聞) - goo ニュース

産経新聞の記事であるが、記事そのものが速報風なので、全体が見えない。
東京杉並で10歳の男児が児童相談所に保護されたそうであるが、戸籍も住民票の登録も無いらしい。

しかも学校に通った形跡がないのだそうだ。そうかも知れない。住民票の登録が無ければ就学通知も来なかったであろう。
7歳で入学ならもう3年生であろうに。読み書きは出来るのであろうか? 心配である。

記事では「住んでいる家に立ち入り」と書いてあるし、一緒に居たのが「親族かどうか不明」としているので誰かと生活はしていたらしい。
ではどうやってその人は10歳の男児を育てていたのであろうか?
小学校にも通わせられない位貧乏だったとか?
「生活保護世帯」であったのだろうか? それなら「世帯の状況」は幾らかは把握できそうな気がするが?
疑問点は尽きない。
連日新総理の金の問題、破廉恥な事件、残虐な事件、高利回りの詐欺など派手なニュースが多いのでこの件の続報は期待できない。
10歳の坊やには頑張ってもらいたい。

さて「生活保護世帯」を考えていたら偶然読売新聞で:生活保護世帯 6年連続で過去最高との記事を目にした。
爺は何度も書くが日本は金が無い国ではない。
使うべき優先順位に間違いが有るのである。
昨年10月7日のエントリーで2005年度の生活保護世帯について書いた。
事態はそのときより悪くなっている。
当時安倍総理の下、大田経済相が景気回復策を立てても結局日本経済の回復はほとんど無かった。福田総理の下、再任の大田経済相はまだ経済の回復とその為の重点を大手輸出企業のてこ入れに走る。
ここ10年以上金融機関救済の為の0金利、海外との金利差による円安、税金の諸控除の廃止により「庶民の懐」は徹底的に痛めつけられた。
個人消費を回復させるきめ細かな政策を取らない限り「日本経済の回復」など絵に描いた餅である。
この上、国の債務残高の整理と特別会計と一般会計の無駄遣いの廃止に言及しないで「抜本的税制改正」にあわせ消費税率引き上げは政府による愚作の仕上げとなる。

扱いは小さいがどちらも深刻な日本の現況をそっと伝えている。

産経新聞:
戸籍がなく、学校にも通っていない10歳くらいとみられる男児が、東京都杉並区の児童相談所に保護されていたことが27日、分かった。男児は都内の一時保護所に保護されているが、男児と一緒にいたのが親族かどうかは不明で、児童相談所では男児が落ち着くのを待って、養育状況などについて聞き取る方針。
 関係者によると、杉並区内で「おかしな児童がいる」との通報があったため、児童相談所で調査を開始。その結果、(1)男児に戸籍や住民票がなく身元が確認できない(2)学校に通っている形跡がない-ことなどから、児童相談所では保護者によるネグレクト(養育放棄)の疑いがあると判断。警視庁と連携して生活していた民家に立ち入り、男児を保護した。
 都では「不法滞在の外国人の子供や、置き去りにされた子で戸籍がない例はあるが、今回のような例は極めて異例だ」としている。(引用終わり)

読売新聞:
2006年度の生活保護世帯数(月平均)は107万5820世帯と前年度より3・3%増え、6年連続で過去最高を更新したことが28日、厚生労働省の社会福祉行政業務報告で明らかになった。
 生活保護世帯数は14年連続の増加で、被保護者数も11年連続の増加となる151万3892人だった。厚労省は「雇用情勢の改善で世帯数の伸びは緩やかになっているが、高齢者の増加が全体を押し上げている」としている。
 生活保護世帯の内訳は、「高齢者世帯」が47万3838世帯(前年度比4・8%増)と最も多かった。「障害者・傷病者世帯」は39万7357世帯(同1・9%増)、「母子世帯」は9万2609世帯(同2・3%増)だった。
(引用終わり)
コメント (2)
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