王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

益田ミリ 「結婚しなくていいですか」 を読む

2008-05-02 08:43:40 | 本を読む
これはマンガです。
正月に幻冬社の新刊の案内に載っていました。
早速横浜図書館に申し込みましたが爺が5人目。なんともすばやい人がいるものです。それがこの連休入りを前に「爺の番になりました」

マンガの描写はそれほど上手に描けていると思えませんが「話の筋が妙に哲学的」で納得させられるものがあります。

さわりを少しだけ:
主人公「すーちゃん」は今日も一所懸命働いて家路に急ぎます。
ふと老後を考える瞬間。結婚もせず、子供も持たずそしておばあさんになったら?
とすごく不安になるようです。

追々分かってきますが「すーちゃん」は35歳独身、数ヶ月前にチェーン店のカフェ(軽食と飲み物を出す)の店長で数人の女性アルバイトを使いながら頑張っています。

ある日若いバイトの娘が「金持ちのぼんぼんと同棲する。このまま(結婚に)行けば大逆転かも」との台詞にすーちゃんも「大逆転! あたしにも大逆転があるんだろうか? そもそもあたしの大逆転はどんなの?」なんてサラダを作りながら考えてしまうのです。

息抜きに始めた「ヨガ」のスタジオで学生時代アルバイトしていた店の先輩「さわ子さん」に会います。今は経理部に移り事務をこなしてるようです。
もうすぐ40歳。自宅にはお母さんとどうやら痴呆気味で寝たきりのおばあちゃんを抱えています。彼女にも「結婚の問題」「介護の問題」「財産分与」切実な問題が山積しています。

又すーちゃんの友達まいちゃんは結婚して退社。妊娠中です。彼女にもいろいろ考える事のある日々です。
あれこれ話が輻輳しながらすーちゃんを軸に話が展開します。
老後を折々心配しながら「店のメニュー」をふと考えてしまうすーちゃんでした。

暇のある方にはぜひ一読をお勧めします。

コメント (2)
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