王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

まだやるか 吉兆?!

2008-05-03 06:37:08 | 社会
船場吉兆 食べ残し、別の客に 刺し身やアユ塩焼き(産経新聞) - goo ニュース

何ともミスリーディング(誤解を生じやすい)新聞の表題である。
ブログを書き始めた頃の爺なら「けしからーん」とささやき女将率いる「新生船場吉兆」をぼろ糞に非難して恥をかく所であった。

昨日夕刻のTVニュースとこの記事もよく読んでみると:
「休業前の昨年11月以前には」という表現が一小節目の後段に書き込まれていた。

店で使う食材のあれこれの産地を偽装したと言うことで休業に追い込まれた「老舗料亭吉兆」であるが先代社長(ささやき女将の夫)の頃は「刺身、鮎の塩焼きそしててんぷら」等の「客の食べ残した物」を手直しして後の客に出していた事が分かったそうだ。
刺身、焼き物は盛りなおしをしててんぷらは再度あげてなんて先代社長のメモがあったそうだ。

まあ金の無い爺にはどうでも良いことであるが:
客の食べ残しに社長が対策をメモにして板場に指示するとは高級とか一流料亭と呼べるのであろうか?
問題1:客単価を上げる為、やたらと品数が多く食べきれない。
問題2:単品の料理が旨くないので箸が進まない。
問題3:客にも味にうるさい連中がいなくて「食べ残し料理」が分からない。
問題4:1-3が常態化してますますまずくなるので「食べ残し」となる。
わはははは

江戸時代八百善という一流料理屋があって「粋人」が飛び込みで旨いものを食わせろといってあがったら「3時間してお茶漬け一杯」旨かったが10両だとか。
流石に高いと文句を言ったら「お茶を入れる水は玉川上水」に人をやって汲みに行かせた云々という話を思い出した。3時間待たせれば「何でも旨く感じよう」という茶々もある。まあそこが店の創意工夫であろう。

保健所によれば「食べ残し」を提供するのは「食品衛生法」には違犯し内装である。爺はここで又昔を思い出した。
進駐軍の出す残飯を集め「暖めて出す商売」があった。
一流料亭の商法とは縁の無い貧しい時代の話である。残飯整理をさせられながら「このお刺身おいしい! てんぷらがいける!」なんて語っていたらこれも情けない話であるが。

話は戻って「わざわざ今頃食べ残しの使いまわし」を指摘するのは「今も問題がある」と隠喩しているのであろうか?
ささやき女将にとっては打撃となる記事であろう。


産経新聞:
牛肉の産地を偽装表示していた高級料亭「船場吉兆」(大阪市中央区)が、本店の料亭部門で客が残した刺し身やアユの塩焼きなどの料理をいったん回収し、別の客に提供していたことが2日、関係者の証言で分かった。料亭経営を取り仕切っていた当時の湯木正徳前社長(74)の指示で昨年11月の営業休止前まで常態化していたとみられる。一連の不正表示とともに、老舗の高級料亭としてのモラルが改めて問われそうだ。大阪府警も従業員らの事情聴取で、こうした証言を把握している。

 一方、九州産牛肉を但馬牛などと偽って販売した偽装表示事件について、府警は、表示変更のコストを節約するために偽装を継続したとみて、不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で湯木前社長と長男の喜久郎前取締役(45)らの書類送検に向け、詰めの捜査を急いでいる。


 関係者によると、使い回しは、本店の調理場で、仲居が客席から下げてきた器を回収。客がはしを付けた料理は調理人が廃棄するが、はしを付けずに残った料理の一部はいったんトレーなどに移し替え、器に盛り付け直して別の客に提供していたという。(以下省略)
コメント (2)
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