王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

日中共同宣言 戦略的互恵を推進

2008-05-08 06:28:54 | 中国関連
日中、戦略的互恵を推進 「ガス田」「ギョーザ」解決の道筋示せず(産経新聞) - goo ニュース

昨日昼過ぎ食後の一休みでNHKTVを見ていたら0時半頃から日中両首脳による共同記者会見の模様が映った。
そもそも0時過ぎまで掛かった共同声明の調印で何が確認されたのか?図示やスライドを使わないで言葉だけで説明しようとするから分かりにくい。

特に福田総理の言葉は「端的に物事を指摘できないから日本人を長くやっている爺にも分かりにくい」
まあ聞き取れたのは「東シナ海油田」「(毒入り)餃子」と「(チベットの)人権」について率直で深い話し合いをした結果:
「戦略的互恵関係を包括的に推進」してゆくことに合意したらしい
なにやら言葉はおどろおどろしい位踊るが爺には実態が良くわからない。

「東シナ海油田」の問題は今ここで話せないそうだ。

「(毒入り)餃子」は引き続き日中で調査とか?
「(チベットの)人権問題」は胡錦濤来日前の中チ両代表の会談を評価すると福田総理は語ったが「胡錦濤」の中国語による発言は「ダライラマ側がテロ行為をやめ独立運動を停止しオリンピック妨害を止めなければならぬ」と100%中国政府の立場を確認するものであった。

要するに目の前にある懸案は解決されず先送りなのだ

戦略的互恵関係なんて言うからには:
「東シナ海油田」は境界線の問題を棚上げして「採掘ガスは折半」とか
「(毒入り)餃子」は事実上中国での犯罪と認めるとか
「(チベットの)人権」に関しては日本が交渉の場を提供し必要なら新疆ウイグル地区(東トルキスタン)の人権問題に力を貸すとか
包括的に推進なーんて語るなら以上を一挙に解決してしまう具体的道筋を示さないと「空虚な言葉が踊るだけである」踊るだけなら良いが中国を「地球環境問題(CO2削減)」に首を突っ込ませ「環境対策」に多額の援助を毟り取られるような真似は許してはならない。

記者からの質問に対し福田総理のまとまりの無い話を「中国語に直し(中国国内向けの)説明を果たしていた女性通訳の能力に驚いた」

まあ事前に質問の骨子は知っているのであろうがたいしたもんだよ。福田総理の答えてないことも通訳したりして??? それは冗談。 

ところで福田総理がリンリンのお代わりを中国におねだりしたら2頭を早々に借してくれるとか。 だがそもそも四川の西側はチベットの故地だそうである。
何とも無神経な決断である。しばらく様子見で良かったのではなかろうか?

歴史認識を繰り返し語らなかった点は進歩か戦術の転換か?
今日は早稲田大学で講演会 その後二人でピンポンをやるとか?
止めて欲しい。ピンポン外交とは二人でピンポンをやる事ではない。
やったらば爺は嘆きながら一文を書くつもり。


産経新聞:
福田康夫首相は7日、中国の国家元首として10年ぶりに来日した胡錦濤国家主席と首相官邸で会談し、「戦略的互恵関係の包括的推進に関する日中共同声明」に署名した。声明では、両国首脳が毎年相手国を相互訪問することや環境分野や食の安全などでの協力をうたったが、東シナ海ガス田開発問題や中国製ギョーザ中毒事件といった懸案は会談で早期解決を確認するにとどまり、具体的な道筋を明示できなかった。

 福田首相は会談の冒頭で「(昨年末の訪中時に)将来にわたる日中関係飛躍の年にしようと言ったが、主席の訪日はその大きな一歩となる」と述べた。胡主席は「中日関係のさらなる飛躍のため、今年を飛躍の年にしたい」と応じた。


 今回の共同声明は、昭和47年の日中共同声明、53年の日中平和友好条約、平成10年の日中共同宣言に続く「第4の政治文書」と位置づけられ、通常の合意文書より拘束力が強い。


 歴史認識については、「歴史を直視」とした昨年4月の安倍晋三首相(当時)と温家宝首相との「日中共同プレス発表」の表現を踏襲し、日本側の謝罪や反省を明記しなかった。また、中国側は「日本が戦後60年余り、平和国家としての歩みを堅持」してきたことを積極的に評価し、国連改革に関連して「日本の国連における地位と役割を重視」することを明記した。


 懸案となっている東シナ海ガス田開発問題については、「東シナ海を平和・協力・友好の海とする」と強調したが、問題解決への具体的期限には触れなかった。ただ、福田首相は会談後の共同記者会見で、「日中間の議論に大きな進展があり、解決のめどが立ったことを確認し、できるだけ早期に合意することで一致した」と述べた。


 チベット問題に関しては、胡主席が首脳会談で、4日に行ったチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世側と中国政府との対話内容について説明。福田首相は「本格的対話に向けた第一歩」と評価し、対話継続で国際社会の懸念を解消するよう要請した。中国製ギョーザ中毒事件については捜査協力をさらに強化することで一致した。


 また、福田首相は会談で、北京五輪の成功に向けて協力する考えを表明。開会式への出席については記者会見で、「事情が許せば前向きに検討する」と述べた。


 首脳会談に先立ち、天皇、皇后両陛下は7日午前、皇居・宮殿「竹の間」で、胡主席夫妻との会見に臨まれた。


 ■日中共同声明骨子


 一、「戦略的互恵関係」を包括的に推進し、新たな局面を切り開くことを決意


 一、日本側は中国の改革開放以来の発展を評価


 一、中国側は戦後60年余りの日本の平和国家としての歩みを評価


 一、中国側は国連での日本の地位と役割を重視


 一、両国首脳が定期的に相互訪問


 一、東シナ海を平和・協力・友好の海に


 一、2013年以降の気候変動の国際枠組み構築に積極的に参加


 一、中国側は日朝が諸懸案を解決し、国交正常化を実現することを支持

(引用終わり)
コメント (6)
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