王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

07年度 生活保護世帯 110万世帯越え

2008-09-29 07:11:37 | 社会
生活保護110万世帯、7年連続で過去最多を更新(読売新聞) - goo ニュース

毎年この時期になると生活保護世帯数(月平均)が発表される。そこで爺も感想を述べるのである。今年も26日に発表されていたが中山前国交相の「不見識発言」と「5日で辞任」問題に注目していて書き込む暇が無かった。

報告によれば:
07年度の生活保護世帯数はは110万5275世帯(前年度比2.7%)
7年連続で過去最高を更新している。又15年連続の増加である。
05年度に100万世帯突破と驚き感想を述べたが僅か3年で110万世帯を越えた。

さて被保護者数も12年連続の増加となる154万3321人となった。

生活保護世帯の内訳は:
「65歳以上の高齢者世帯」49万7665世帯(前年度比5%増)
「障害者・傷病者世帯」40万1088世帯(同0・9%増)
「母子世帯」の9万2910世帯(同0・3%増)となり世帯数の増加はひとえに高齢者世帯の増加による。

ここには発表されていないがブロガー諸賢のデーターを引用させて貰うと:
日本の人口:1億2千7百7十万人
日本の世帯数:4906万世帯(05年度)
日本の税収:約50兆円
生活保護関連予算:2兆6千億円(07年度予算)
以上を元に計算してみると:
生活保護世帯率:2.24%
税金占有率:5.2%(税金が生活保護にどの位使われているか)
世帯当たり保護金額:2百3拾7万円(約月額197500円)
*生活保護費と言う金額は無いようで医療扶助(これが圧倒的に多い、生活扶助、介護扶助等の組み合わせで個々の世帯の金額ではないが国の規模で見るとこの程度の規模になる。

ここから見えることは税金の5%+が2.4%+の国民に使われているのだから効率良い執行とは言えない。
その意味では生活保護世帯が減るような民生を行うのが政治の根本であろう。

それと話は跳ぶが昨年の秋まで「戦後最長の好景気」であったそうである。爺はこれは数字の辻褄合わせで「エー マジかよ!」と思っている。マジだとしても大企業とお金持ちは景気が良いかも知れないが平均より下の貧乏に近い層か貧乏人はこの程度の好景気では何の恩恵も無い。これが現実である。

話の角度を変えると07年度の厚生年金の支給月額の平均は約¥131000円
国民年金が約¥53000である。
この点で真面目に働いて老後を養っている人より生活保護を受けている人の方が国の手当てが厚いというモラルハザード(倫理の欠陥)が既に生じている。

爺はだから生活保護費を減らせなんて狭量な事を主張するのではない。
だからせめてこれまで自活してきた老人には「他の無駄な、一部の人の既得権と化した補助や援助その他を削減して底辺の向上に振り向けて欲しい」と思っている。

10日ほど前どこかで17歳の主婦が3歳前の男児を折檻して頭蓋骨陥没の重傷を負わせていた。二人目の子供が5ヶ月の女児だと思った。一体どんな生活をしていたのであろうか? 親も哀れだが子供達も悲惨だ。記事を追ったが爺には見つからなかった。
昨日は磐田で母親が3歳の男児を折檻死させてしまった。
家庭が壊れ親と同居が無くなり町内やお隣さんが無くなり相談する先も無い。そうでないかもしれない。生活保護世帯と直接結びつかない。
でもどこかで根っこが繋がっていそうな気がする。
天気も悪いしメランコリックになる。


読売新聞:
2007年度の生活保護世帯数(月平均)は前年度比2・7%増の110万5275世帯となり、7年連続で過去最高を更新したことが26日、厚生労働省の社会福祉行政業務報告で明らかになった。

 生活保護世帯数は15年連続の増加で、被保護者数も12年連続の増加となる154万3321人だった。

 生活保護世帯の内訳は、65歳以上の「高齢者世帯」の49万7665世帯(前年度比5%増)が最も多く、「障害者・傷病者世帯」の40万1088世帯(同0・9%増)、「母子世帯」の9万2910世帯(同0・3%増)と続いた。

 保護開始理由のトップは「けがや病気」の43・1%だった。(引用終り)

コメント (6)
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