王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

中国国家主席、米国との平等の必要性強調−第1段階の合意に向け

2019-11-26 16:04:15 | 中国関連
去る22日北京で習主席が中米貿易交渉について「相互尊重と平等という基本」の上に立って米国との第1段階の貿易合意に向けて取り組みたいと発言しました。
日本のマスコミはほとんどスルー(ほとんど気がつかない)です。
  冷や汗 >
ましてやキッシンジャー氏が(多分?)この会議の前にしっかりと習主席と面談している事など無視ですね!
習主席と握手するキッシンジャー氏(ネットより)

キッシンジャー氏(96)は民間人ですよ。今でも「キッシンジャー・アソシエイツ」というコンサル会社を使い米国を中心に金とコネを求める世界中の政財界人をk・A詣でをさせている故に、習主席に差しで会っていたのです。
若い人は知らないかもですが「1971年ニクソン政権で米中国交回復を果たした時の糸口を務めた影の主役 キッシンジャー補佐官その人なんです」
北京に行ったついでに「習主席と面談、握手する写真を撮って国の土産にする」なんてどこかの陣笠先生とは貫目が違います。
日本ではこの前後、ここをクリックして⇒沢尻エリカのMDMA余波、「麒麟がきた」の代役川口春名の決定、そして壇蜜さんの結婚とダメ押しのGSOMIA廃棄問題が次々と起きてTV各局もマスコミも「朝、昼と夜とも映像ネタには全然困らなかった」のです!!
しかしキッシンジャー氏は重い役割をしっかり果たした様です。
10月末が期限であって劉鶴副首相を派遣してまで詰めようとした中米貿易交渉は尻つぼみ↘ 香港のデモは人民解放軍突入か? てな割には「トランプ大統領は上院で19日全会一致の“香港人権法支持法”(それ以前に下院で15日にも)にサインをしない」と言ってましたからね! ネットであれこれ情報を拾うくらいしか出来ない市井の浜爺でも「これは何かある!!!」と思っていました。
キッシンジャー氏は翌23日には副主席王岐山と会いしっかり駄目押しをしています。
王岐山はこの人です(ネットより)

習とトランプの戦争回避路線は認める。 多少ギザギザは努力で埋める。両国は今後もうまくやって行く。 と言い切りました。
王岐山は本来財務担当ですが、親族の腐敗問題で財務担当を外れたとの情報が有りますが、それは中国政治局の駆け引きの中の問題なのでしょう!
キッシンジャー氏が習主席のあと、面談していますから実力者に間違いありません。
香港に、ここからリンク⇒「武力介入すな!」と強いトランプ政権からのメッサージも伝えたのでしょう??? やれば「香港をドル決済のできる市場から外す」位はいったかもしれません!
トランプ大統領再選を巡り米中はまだ二転も三転もありそうです。
しっかり見守りましょうね。

写真:22日会談で演説する習主席

ブルームバーク:
(ブルームバーグ): 中国の習近平国家主席は22日、「相互尊重と平等という基本」の上に立って米国との第1段階の貿易合意に向けて取り組みたいとする中国の立場を強調した。両国が協議中の部分的な合意について、習主席が発言するのは初めて。
  キッシンジャー元米国務長官ら各国の著名人と北京で会談した習主席は、「中国はこの貿易戦争を開始したわけでも、望んでいるわけでもない」と重ねて表明。「必要に応じて反撃はするが、貿易戦争にならないように積極的に取り組んできた」と語った。
  トランプ米大統領は数日前に、中国は交渉で「私が望むレベルに歩み寄ってこない」と述べ、両国が合意に至ることができるかどうかに疑問が生じている。一方、中国側交渉責任者の 劉鶴副首相は20日夜、第1段階の合意に達することに「慎重ながら楽観的」との認識を示していた。
  習主席との会談に参加したのは、キッシンジャー氏のほかポールソン元米財務長官やコーン前米国家経済会議(NEC)委員長、ブルームバーグ・ニュースの親会社であるブルームバーグ・エル・ピーのピーター・グラウアー会長ら十数人余りで、各氏はニューエコノミー・フォーラムに参加するため北京を訪問している。
  同フォーラムはブルームバーグ・エル・ピーの1部門であるブルームバーグ・メディア・グループが開催している。
  習主席は中国の全体的な目標は「覇権に関する夢」ではなく、「中国の再生という夢を実現させ」、中国が二度と屈辱を味わわないようにすることだと強調した。
  「中国は半植民地時代や半封建時代の屈辱的な日々を再び体験することがないように、世界における自らの地位と役割を回復しようとしているだけだ」と語った。
  米国との貿易合意に関する3つの重要な要求の1つは、両国の「尊厳」を確保するために「バランス」のとれた合意であることだと言明した。
(引用終わり)

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香港区議選、民主派が歴史的勝利=反政府デモに支持―親中派は惨敗

2019-11-26 08:33:04 | 中国関連
24日香港で区会議員選挙が有り、25日昼過ぎ民主派の歴史的勝利が決まりました。
以下の報道によれば「民主派は452議席中、85%に相当する388議席を獲得して歴史的な勝利!」を収め、改選前に議席の約7割を占めていた親中派は大敗したとあります。
当選を祝福される民主派候補(ネットより)

「逃亡犯条例改正案」反対に端を発した、ここをクリック⇒6月以来のデモに誘発され区議会選挙は学生だけでなく全香港人の関心事となり、投票率は71%と前回(2015年)の47%を24ポイント上回りこれが小選挙区選挙で民主派に有利に作用し、1997年の香港返還後、民主派が過半数を占めるという歴史的勝利につながったと思われます。
しかし手放しで喜んでいてはいけません。得票数で言えば民主派6割、親中派4割と小選挙区で僅かに民主派が競り勝ったため、地すべり的勝利になったのです。まあ、それはそうとして、中国政府は面子丸つぶれでしょう! たまたま習主席来日の下準備で安倍首相と会っていた外交部長王毅は「香港は特別行政区。どんな企みも達成しない」と精いっぱいの強がりを表明しました。
確かにそうで、行政長官を選ぶ1200人の委員も、立法会(議会)70人の議員も親中派が多い事は事実です!
しかし歴史のモメント(勢い)はそれを覆す可能性が有りますから、本土の共産党中央からの締め付けは一段と強まるのでしょう!
25日笑顔の無い会見をする民主派活動家 周廷(22)さん 産経より

それが又香港人の反発を招き「行政長官を直接選挙で選べ!」との要求に集約されてゆくのでしょう!!
台湾を「一国二制度」で回帰させるのは難しい(騙せない)そうですね。西ではウイグル地区での弾圧が暴露されています。
来年2月?の「習金平国家主席を日本へ国賓として招く」何て事を、考えもせずやって「今上陛下のお名前を汚したり、国際社会からの非難を呼ばない様」、政府はしっかり中国の出方を見守って欲しいものです。
お願いします。
真: 25日未明 勝利を喜ぶ民主派

時事通信:
【香港時事】香港で24日投票が行われた区議会(地方議会)選挙は25日、開票結果が確定し、公共放送RTHKによると、民主派は452議席中、85%に相当する388議席を獲得して歴史的な勝利を収めた。改選前に議席の約7割を占めていた親中派は大敗した。1997年の中国への返還後、民主派が過半数を取ったのは初めて。
 今回の区議選は、逃亡犯条例改正案に端を発した6月の大規模デモ以降、初の全土的な選挙となった。投票率は前回(2015年)の47%を大幅に上回る71%で、中国返還後に実施された立法会(議会)選、区議選を含めて過去最高。選挙に対する香港市民の関心の高さを示した。
 民主派の圧勝は、6月以降の反政府抗議活動が市民から支持を得ていることを裏付けると同時に、香港政府と背後の中国政府の強硬姿勢を拒否する民意を明確にした。中国の習近平政権はメンツを失った格好で、香港政策の抜本的な練り直しを迫られそうだ。香港では来年秋、半数を市民の直接選挙で選ぶ立法会選(定数70)が控えており、区議選で追い風に乗った民主派が議席を伸ばす可能性もある。
 香港政府トップの林鄭月娥行政長官は25日、声明で「政府は選挙結果を尊重する。社会の現状や根深い問題に対する市民の不満が反映されたもので、政府は市民の意見に謙虚に耳を傾け、真剣に反省する」と強調。一方で「平和で安全な秩序ある状況がこのまま続くことを願う」とも述べ、デモ隊にくぎを刺した。
 当選した民主派候補のうち、「100万人デモ」を実施した民主派団体「民間人権陣線」代表の岑子杰氏は「私の勝利ではなく、香港人の勝利だ」と述べた上で、普通選挙の実施など市民が掲げる五つの要求を実現するよう林鄭氏に迫った。
 親中派は、区議を兼務していた現職の立法会議員が落選するなど予想以上の劣勢を強いられ、獲得議席は63にとどまった。ただ、4割の得票率を確保し、支持の根強さも浮き彫りにした。 (引用終わり)

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