王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

首相、イラン大統領に核合意履行要請海自の中東派遣も説明

2019-12-21 17:10:42 | 外交
昨日20日イランのロウハニ大統領が来日し安倍首相と首相官邸で首脳会談が行われました。
イラン大統領の来日は2000年以来19年ぶりとの事ですが、今年6月現職総理として41年ぶりに訪イランしていますので、外交上の答礼と考えられない事もありません。
仲良きことは美しきかな!! です。 (ネットより)

 しかし両者に思惑はありそうです?!
トランプ大統領によるイラン核合意の離脱とイランの反発による「核の濃縮」や中東での(イランの支援による?)紛争を理由に「イラン制裁による輸出入の制限」でイランもかなり悪影響が出ているようです。 11月にガソリンの政府補助を打ち切ったところ、ここをクリック⇒国内で死者が多数でる暴動が起きています。
イランとしては「欧米の制裁網を切り破る窓口」に日本を使えるものなら使ってみようか?! でしょうし 親イランとの立場をとる日本は「イランの本音はトランプ大統領に伝えますよ!」 位のサービスは出来ます。
イランも日本も本気で「日本が核合意を巡る調停国になるとは思っても無いでしょう」が日本での首脳会談の場で「イランも米国も合意の原点に戻れ」と表明する事に成功しました。
ついでにペルシャ湾の安全航行のため米国主導の軍事組織には入らないけど、情報収集のため「海自は独自行動をとる」ことを一応了解してもらった風に見えます。
まあお互いに直接、敵対行動はとりません! との大筋の了解でしょうかね?!
その心は「手下の跳ね返りのやる分までは知りませんよ」なんでしょう。

もっか米ドルの決済が出来ない様ですから「イランが原油を売ってくれても買えません」 残念 !
ペルシャの商人の子孫と腰を据えた関係を続けて欲しいものです。

写真:会談を前に握手する労派に大統領と安部首相

毎日新聞:
安倍晋三首相は20日、来日したイランのロウハニ大統領と首相官邸で会談した。首相はイランの核開発を制限した核合意の履行を要請。両首脳は米国とイランの対立で不安定化する中東情勢の緊張緩和に向けて協議した。首相は海上自衛隊の中東海域への独自派遣についても説明。ロウハニ師は「自らのイニシアチブ(構想)で航行の安全確保に貢献する日本の意図を理解している」と評価した。
 首相は会談の冒頭、「日本は中東の情勢安定化のためにできる限りの役割を果たす」と強調。イランが米国の核合意離脱と経済制裁強化に反発して核合意の逸脱行為を続けていることを念頭に「イランが核合意の完全な履行を行うとともに、地域の平和と安定のために建設的な役割を果たすことを期待する」と訴えた。
 これに対し、ロウハニ師は米国の一方的な核合意離脱を非難し、「世界各国が核合意維持に向けて努力することを願う」と語った。
 日本とイランは伝統的な友好関係を持つ。首相は今年6月、現職首相として41年ぶりにイランを訪問し、最高指導者のハメネイ師やロウハニ師と会談した。一方で、首相はトランプ米大統領とも親密な関係を築いており、今回のロウハニ師の来日にもトランプ政権は理解を示している。日本は米イランの橋渡し役を担うことで、原油輸入の8割以上を依存する中東地域の安定に貢献したい考えだ。
 首相は27日に閣議決定する方針の海自の中東派遣について、対イラン包囲網の色彩が強い米国主導の海洋安全保障イニシアチブ(有志連合構想)には参加せず、情報収集を目的に独自に派遣することを強調した。ロウハニ師は「透明性をもって説明していることを評価する」と応じた。
 イラン大統領の来日は、2000年10月のハタミ大統領以来で2回目。両首脳は夕食会を含め約3時間会談した。【鈴木一生】(引用終わり)
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20年度予算案を閣議決定102兆6580億円社会保障費膨らむ

2019-12-21 09:53:27 | 税、年金、国保
昨日20日政府は2020年度予算案を閣議決定しました。 一般会計総額は100兆6582億円で、8年連続で額を更新しました。また当初予算で100兆円を突破するのは昨年に続き2年連続となりました。
増えた理由は以下の参考記事にあるように高齢化により社会保障費が増えた事が挙げられています。
まあそれはともかく一部マスコミが大盤振る舞いと書いてあるのも一理あります。
2年連続100兆円を超える予算案は「政府には財政規律も予算の見直し等も頭にない」事を示しています。
少し大掴みに予算案を見てみましょう。
東日本大震災のあった2011年度の当初予算が92兆4千億円で、震災対策で4兆円の補正予算が組まれました。
そして2013年3月には、ここをクリック⇒黒田東彦日銀総裁が就任、超ジャブジャブの金融政策が展開されます。
勿論、彼に就任は「アベノミクス三本の矢」を展開させるための政官一体の出来事でした。
黒田氏曰く「物価上昇率2%(インフレターゲッタ)を達成するため毎月13兆円の金融資産を買い続ける」と高らかに宣言しました!  びっくり仰天 !!
その結果はどうでしょうか、ここをクリック⇒2017年7月ですが6回目の2%達成を18年度から19年度頃まで先送りとなりました。 うっそー! >

話を予算案から離れ安倍政権のここ3年程を見ると「防衛省のイラク日報隠蔽」「森友学園の不正」「加計学園の獣医学部新設」問題に係る「公文書の隠匿、書き換えや廃棄」そして「桜を見る会」での同様の政(内閣府主導)の腐敗と官(官僚)の腐敗、法に基づき命令し、法に基づき行動しなければいけない官僚が「国民に真実を明らかにしない」という「議会制民主主義の基本を蝕むこと数年」になっているのです。
それとこの政権の場合「お友達、遊び仲間や妻の力がありますね」
これはアベノミクスが打ち上げられた時から、政府=日銀の阿吽の呼吸で不正が起きていて、その上 失敗は明らかなのに「政策変更が出来ない」 想定外の事件に対応できない優秀な官僚達に支えられた不明の政治家に主導されている国民の悲劇です。 従って春までには「アベノミクスをどう変えてゆくのか?」 与党でも野党(はありえないと思いますが)であれ別な考えを持つ指導者が出ないといけない時期になっていると見ています。
まだ予算審議の過程でいろいろ与野党の議論が出ると思いますので、今日はこれまでにしてきます。

写真:20日朝 首相官邸に入る安倍首相

毎日新聞:
政府は20日午前、2020年度予算案を閣議決定した。一般会計総額は102兆6580億円で、19年度当初予算から1兆2009億円増え、過去最大を8年連続で更新した。当初段階で100兆円を突破するのは2年連続。高齢化による医療・介護費用の増加や、来年4月に始まる高等教育の負担軽減策などで社会保障費が大きく膨らんだ。
 社会保障や公共事業など国の政策に充てる「一般歳出」は、19年度当初予算比1兆5333億円増の63兆4972億円。消費税増税や世界経済の下振れに備えた景気の下支え策で、1兆7788億円を計上する。
 項目別では、全体の約3割を占める社会保障費は35兆8608億円で、19年度当初比1兆7302億円増(5・1%増)と大幅に増加した。防衛費も、559億円増(1・1%増)の5兆3133億円と6年連続で過去最大を更新した。
 歳入では、消費税増税の効果もあり、税収は1兆180億円増の63兆5130億円と過去最大を見込んだ。国の新たな借金となる新規国債発行額は1043億円減の32兆5562億円で、小幅ながら当初予算としては10年連続の減額とした。ただ、歳入の3割超を借金に頼る構図は変わっていない。
 財政健全化の指標で政府が25年度の黒字化を目指す基礎的財政収支は、9兆2047億円の赤字で19年度から小幅に悪化する。20年度末の国・地方の長期債務残高は1125兆円と見込んでおり、国内総生産(GDP)比は197%となる。【森有正】
(引用終わり)
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