昨日20日イランのロウハニ大統領が来日し安倍首相と首相官邸で首脳会談が行われました。
イラン大統領の来日は2000年以来19年ぶりとの事ですが、今年6月現職総理として41年ぶりに訪イランしていますので、外交上の答礼と考えられない事もありません。
仲良きことは美しきかな!! です。 (ネットより)

しかし両者に思惑はありそうです?!
トランプ大統領によるイラン核合意の離脱とイランの反発による「核の濃縮」や中東での(イランの支援による?)紛争を理由に「イラン制裁による輸出入の制限」でイランもかなり悪影響が出ているようです。 11月にガソリンの政府補助を打ち切ったところ、ここをクリック⇒国内で死者が多数でる暴動が起きています。
イランとしては「欧米の制裁網を切り破る窓口」に日本を使えるものなら使ってみようか?! でしょうし 親イランとの立場をとる日本は「イランの本音はトランプ大統領に伝えますよ!」 位のサービスは出来ます。
イランも日本も本気で「日本が核合意を巡る調停国になるとは思っても無いでしょう」が日本での首脳会談の場で「イランも米国も合意の原点に戻れ」と表明する事に成功しました。
ついでにペルシャ湾の安全航行のため米国主導の軍事組織には入らないけど、情報収集のため「海自は独自行動をとる」ことを一応了解してもらった風に見えます。
まあお互いに直接、敵対行動はとりません! との大筋の了解でしょうかね?!
その心は「手下の跳ね返りのやる分までは知りませんよ」なんでしょう。
もっか米ドルの決済が出来ない様ですから「イランが原油を売ってくれても買えません」 残念 !
ペルシャの商人の子孫と腰を据えた関係を続けて欲しいものです。
写真:会談を前に握手する労派に大統領と安部首相
毎日新聞:
安倍晋三首相は20日、来日したイランのロウハニ大統領と首相官邸で会談した。首相はイランの核開発を制限した核合意の履行を要請。両首脳は米国とイランの対立で不安定化する中東情勢の緊張緩和に向けて協議した。首相は海上自衛隊の中東海域への独自派遣についても説明。ロウハニ師は「自らのイニシアチブ(構想)で航行の安全確保に貢献する日本の意図を理解している」と評価した。
首相は会談の冒頭、「日本は中東の情勢安定化のためにできる限りの役割を果たす」と強調。イランが米国の核合意離脱と経済制裁強化に反発して核合意の逸脱行為を続けていることを念頭に「イランが核合意の完全な履行を行うとともに、地域の平和と安定のために建設的な役割を果たすことを期待する」と訴えた。
これに対し、ロウハニ師は米国の一方的な核合意離脱を非難し、「世界各国が核合意維持に向けて努力することを願う」と語った。
日本とイランは伝統的な友好関係を持つ。首相は今年6月、現職首相として41年ぶりにイランを訪問し、最高指導者のハメネイ師やロウハニ師と会談した。一方で、首相はトランプ米大統領とも親密な関係を築いており、今回のロウハニ師の来日にもトランプ政権は理解を示している。日本は米イランの橋渡し役を担うことで、原油輸入の8割以上を依存する中東地域の安定に貢献したい考えだ。
首相は27日に閣議決定する方針の海自の中東派遣について、対イラン包囲網の色彩が強い米国主導の海洋安全保障イニシアチブ(有志連合構想)には参加せず、情報収集を目的に独自に派遣することを強調した。ロウハニ師は「透明性をもって説明していることを評価する」と応じた。
イラン大統領の来日は、2000年10月のハタミ大統領以来で2回目。両首脳は夕食会を含め約3時間会談した。【鈴木一生】(引用終わり)