28日海上保安庁が「今年1月那覇港に寄港した中国企業の貨物船が“北朝鮮決議に違反”して制裁決議を受けた事を認識しながら、拘束など必要な措置を取らなかった」と(以下の参考記事では誰の指摘か触れることなく)報じています。
昨年後半から今年の半ばにかけては中国籍のみならず韓国籍の貨物船が“瀬どり”により石炭や石油を東シナ海周辺で行っていることが防衛省や他国の哨戒活動で分かっています。
18年暮れから半年プサンに拘束された韓国籍船(ネットより)
これは船籍不明船による北への瀬どり ネットより)
北と船籍不明の瀬どり 上と同じで船名入り(ネットより)
海上封鎖なら取り押さえられますが、航空機からでは手が及びません。
それだけに「日本に寄港している制裁対象船をむざむざ見逃した」としたら職務怠慢の極みですね。
まあ情報の出元がはっきりしていない話ですから今朝はこれだけにしておきます。
写真:沖縄 那覇港
共同通信:
国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議により、各国が資産凍結しなければならない中国企業の運航する貨物船が今年1月に那覇港(沖縄県)に寄港、海上保安庁が検査し運航企業を確認しておきながら、調査のための拘留など必要な措置を取らずそのまま出港させていたことが28日分かった。専門家は日本の対応は「明らかな決議違反」としている。
この中国企業は2017年8月の国連安保理決議で全面的に禁じた北朝鮮産石炭の取引に関わったとして昨年制裁を受けた。
国連決議の「完全履行」を掲げる日本が、北朝鮮の石炭密輸船の活動を事実上、看過していた実態が裏付けられた。(共同)(引用終わり)