昨日4日午後、速報で中村医師が銃撃で負傷との事でした。
時間を追うごとに詳細が入ってきましたがついに夕刻6時前には「銃撃により死亡」との悲報に変わりました。
襲われた事自体が衝撃でしたが、死亡と聞いて「誰に何を怒っていいのか?」
やるせない気持ちで一杯です。
アフガンのペシャワールを拠点に「医療活動から始まりついには住民の飲料水と農耕の為の用水路建設」へと活動を広げられてざっと30年だそうです。
ペシャワールはアフガン北西部と思いましたが、そう言えば2008年6月アフガン東部で残念な有意の青年に対する誘拐殺人が有りました。
ここをクリック⇒すでに現地に入り6年と言う31歳の日本人、勿論ペシャワール会の現地責任者中村哲医師の下で用水路を作る作業に従事していた最中の事でした。
そしてここをクリック⇒ご遺体は同年8月静かに帰国しました。
その時に浜爺は考えました。日本教徒の浜爺は「何でアフガンの武装勢力はアフガンの農民の為に有益かつ効果的な活動をする日本人を誘拐し殺害するのか??」と言う事でした。今回は「反政府勢力のタリバンか?」と素人ながら考えましたが、タリバンの報道官は「犯行を否定しました」。誘拐ビジネスならまず「誘拐ありき」でないと成り立ちません。中村先生以下5人との事で、運転手以外3人は武装した警備人?のようです。それを全員殺害しているのですからね!!
ついでながらこの場所は伊藤君が襲われた東部でひょっとするとそれからも徐々に延長し、かつ延長工事中であったのかも知れません。完成に10年掛ったとありましたから。
2017年1月完成した用水路の通水を祝う中村医師と現地要人。
(ペシャワール会提供)
その一部でしょう。2010年2月頃(ペシャワール会提供)
この活動をする日本人を襲うとは日本人と違う論理或いは倫理に(多分イスラム教の何かと)抵触するのかもしれません?
ちなみに中村先生はクリスチャンです。
見方によっては地方政府より農民の利益に貢献しているのでしょうからね!
本当に残念ですが、これでペシャワール会の善意あふれる活動が止んでしまうのは残念です。
ペシャワール会の活動は、戦後の日本国の憲法が唱えている「専守防衛、非武装」を元に行動は「国際親善」という理念の動く実体でした。
せめて日本国として残念に思うなら、昨日夕刻7時頃の安倍首相のありきたりの哀悼の辞でなく、せめて「内閣府に半旗を掲げ哀悼の意をあらわし、賛同いただける部署には倣う事を強く希望する(倣いなさいと事実上命令する上品な表現)」位言えば、「桜の会」の不面目はいくらか救われる気がしますが、その様な助言をする参謀もいないのでしょう。 涙 >
せめて静かに(表に出ないで)この手の活動を助けて欲しいものです。
謹んで中村哲医師のご冥福をお祈り申し上げます。 合掌
写真:元気に活躍中の中村哲医師
産経新聞:
【シンガポール=森浩】アフガニスタン東部ナンガルハル州ジャララバードで4日、現地で医療支援などの活動を続ける日本人医師、中村哲さん(73)らが乗った車が武装勢力に襲撃された。ロイター通信などによると、中村さんは右胸に銃弾を受け、撃たれた直後は意識があったが、運ばれた病院で死亡した。
地元警察によると、同乗していたボディーガードと運転手らアフガン人5人も死亡した。銃撃現場には中村医師以外に日本人はいなかった。犯行声明は出ていないが、イスラム原理主義勢力タリバンは関与を否定している。
中村さんはアフガン支援を行う非政府組織「ペシャワール会」(福岡市)の現地代表で、長年にわたる医療支援や灌漑(かんがい)事業の指導などで、2018年にはアフガン政府から勲章を授与された。今年10月には名誉市民権も授与された。