米ロ外相会議、続いて米ロ首脳会議が約束されたとか報じられている一方で、21日のAP電などではプーチン大統領がウクライナ東部の親ロシア派の武装勢力が実効支配する2州の独立を承認する大統領令に署名したと報じられました。そして、両地区に軍を派遣し平和維持にあたる様国防省に命じたそうです。その上、クレムリンで待機していた2州の「共和国」トップ2人と共に、両地区とロシアの「友好相互援助条約」を調印したとも書かれています。
こうなると親ロシア派か親ウクライナ派は関係なく、どちらかが起こした武力攻撃から親ロシア派共和国の
援助を口実にロシア軍が東部2州に入る口実が出来ました。21日のNY株式市場は「プレジデント・ディ」で休日の為、NYの株価の反応は無く、22日朝の日経平均寄り付きの大幅下落が戦争リスク回避の動きと取れます。
援助を口実にロシア軍が東部2州に入る口実が出来ました。21日のNY株式市場は「プレジデント・ディ」で休日の為、NYの株価の反応は無く、22日朝の日経平均寄り付きの大幅下落が戦争リスク回避の動きと取れます。
バイデン大統領がこの問題の調停にどれだけ本気なのでしょう?
ロシアのウクライナ侵攻に対して「バイデン大統領は、昨年9月のアフガン撤退(という外交的失敗)、と国内のトランプ前大統領による共和党の中間選挙に対する抑え」として「ウクライナ危機を煽っている」との厳しい見方が有ります。EUでも独・仏のロシアに対する感触は米英とは異なり融和的と伝えられています。ロシアからのLNG輸出が止まるとドイツを始めEU各国は大きな混乱がおきます(ロシアも無傷では済みませんが)。米国がオイルシェールの増産に踏み切れば、LNG や原油価格の高騰は避けられますが、環境保護を訴える民主党のバイデン大統領がそこまで踏みきれないかも???です。「武力による国境の変更は認めない」為の防止策は「経済制裁」を口にするだけでプーチン大統領に効果が有りますかね?
いよいよ今週中に「チキンゲームが終わり、東部2州で小競り合いが本格化するでしょうか?」
日本は主役は張れませんから、米ロの交渉を手に汗握って見守らなければいけません。
写真:21日、ウクライナ東部の親ロシア派地域独立承認の文書に署名するロシアのプーチン大統領=モスクワのクレムリン(AP=共同)
共同通信:
【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は21日、親ロシア派武装勢力が実効支配するウクライナ東部の「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認する大統領令に署名、両地域に軍を派遣し平和維持に当たるよう国防省に命じた。モスクワのクレムリンで待機していた両「共和国」トップ2人と共に、両地域とロシアとの友好相互援助条約に調印した。
プーチン氏はテレビ演説し、米国主導の軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)にウクライナが加盟すれば「ロシアへの直接の脅威となる」と指摘した。
(引用終わり)