昨日24日 夕刻頃からウクライナ周辺で電子機器に対する妨害が広がってるとか、砲撃の音が聞こえる等不確かな報道が有りました。夜分にはウクライナのキエフ周辺の軍用施設に空爆が有った様な報道とATMに列を作って現金を引き出す市民の映像が流れました。プーチン大統領が東部2州に対し軍事作戦を命じてからわずか半日足らずの事でした。
一夜明けて今朝届いた朝刊の一面は「ロシアによるウクライナ侵攻」と表題が付いていました。
以下はネットからの映像です。


ウクライナ軍も些かの反撃をしたようですが戦果は良く分かりません。ロシアの「宣戦布告」も無しに電子戦を仕掛けられ、反撃も出来ないうちに命令系統を奪われたとしたら、ウクライナ政府は不用心でしたね。
何しろ、この状態に対し「ウクライナ軍の反撃はおろか、近隣のドイツを始めNATO軍の軍事的反応が無い上、「止め男」役のバイデン大統領が口先だけの支援だった事が判りました。プーチン大統領は「ウクライナ領を占領する意図は無い」と言ってますが、欧米のウクライナに対する軍事的支援が動き出す前にサーとロシア軍を引けますかね?
何とも判りません? バイデン政権の本気度を窺いながら、日本は慎重に行動して欲しい物です。
写真:ロシアの狙いは「電撃戦」、ウクライナ軍の迅速な破壊−専門家が見解
ブルームバーグ:
(ブルームバーグ): 軍事アナリストの多くが予測していた通り、ロシアは軍事展開に続き侵攻に踏み切った。まずはウクライナの空軍基地と防空、管制システムを破壊するため、遠隔地から激しいミサイル攻撃を加えている。
ウクライナで何が起きているのかリアルタイムで全体像を把握するのは難しいが、プーチン大統領は独立国家として承認した親ロ派ドンバス地域の限定的な占領ではなく、ウクライナの体制転換を狙った大規模な軍事作戦を選択した様子だ。
米国によると、ロシアはプーチン大統領が24日早朝に軍の侵攻を命令する時点までに、ウクライナ国境付近に15万人から20万人の兵力を集結させていた。
ウクライナ国境警備隊は、現地時間24日午前5時に北東部の国境付近やドンバス地方、ロシアが一方的に併合した南部のクリミアなど5地方で攻撃を受けたと発表した。
同日午前にはロシア軍の戦車がウクライナ第2の都市、ハリコフの郊外に達し、クリミアの北側に位置するヘルソン地方で戦闘が続いていると報じられた。午後の早い時間帯には、首都キエフ近郊のホストメル空港を占領しようとロシアが空爆を仕掛けていることをウクライナ内務省が確認した。
今後の展開について、モスクワを拠点とする軍事アナリストのパベル・フェルゲンハウアー氏は、プーチン氏の「非武装化」を目指すとした発言に最も端的に表れていると指摘、フランスよりも大きな国土を持つウクライナの占領ではないとの見方を示した。
米シンクタンク、ジェームズタウン財団のベテラン軍事アナリストでもあるフェルゲンハウアー氏は「つまり、ウクライナの軍事力は完全に解体され、兵器は一掃され、ウクライナをロシアが全く抵抗を受けることなく好きなように扱える緩衝地帯へと転換することだ」と分析し、「プーチン氏は非常に明確だ。領土的な問題は副次的なものだ」と述べた。
これはまた、ドンバス地方を中心にウクライナ軍を標的にするということでもあり、ロシアに長期的な軍事作戦を継続できる余裕はなく、「電撃戦になるだろう」との見解をフェルゲンハウアー氏は示した。
この見方に、米欧州陸軍の司令官を務めていたベン・ホッジス退役中将も同調する。人口280万人のキエフを占領しようと思えば、ロシアは数カ月の市街戦と利用可能な人的資源の全てを投入する必要があると指摘。米国の経験から、ホテル程度の建物一つを占領するだけでも、一個大隊または700−800人が必要だという。
ホッジス氏は18−20日に開かれたミュンヘン安全保障会議に際し、ロシア軍のキエフ占領が「実現可能だとは全く思えない」と述べていた。
(引用終わり)