昨日夕食時間のTVニュースの終わりの頃に「藤井聡太新名人の誕生」との速報が入りました。画像では大勢の方が集まってくす玉の下で喜ぶ写真が流れました。田舎にしては何だか人が多いなーと思ったら「郷里の瀬戸市での新名人誕生に沸く様子」」でした。
今日届いた朝日の朝刊は1面は当然、2ページ目はAI時代の新名人、そして社会面でも話題を取り上げ紙面に載せていました。
「名人」の揮毫を手に勝利後の記者会見で(ネットより)
そういえば、朝日新聞は「名人戦」の主催者の一つでした。
昨日1日、 将棋の第81期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)第5局は、長野県高山村の緑霞山宿・藤井荘で第2日が指され、後手の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む6冠=が渡辺明名人(39)を94手で破った。シリーズ成績は藤井の4勝1敗となり、名人戦初挑戦で奪取に成功。それに加え谷川浩司17世名人(61)の持つ史上最年少名人記録(21歳2カ月=1983年)を40年ぶりに、羽生善治九段(52)の史上最年少7冠記 録(25歳4カ月=96年)を27年ぶりに更新する大記録ずくめの勝利となった。
勝てばそうなると期待された記録が現実のものとなりました。この報道の様に正面から藤井聡太新名人の誕生を報じる記事有り、敗れた渡辺善名人の反省を主題にする報道あり、大変な話題は間違いありません!!
名人位獲得おめでとうございました。
考えるだけで大変そうですが、体調に気を付けて8冠に向けて頑張って下さい!
写真:<名人戦第5局 記者会見>記者会見に臨む藤井新名人(撮影・河野 光希)
スポニチアネックス:
◇名人戦第5局第2日(2023年6月1日)
将棋の第81期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)第5局は1日、長野県高山村の緑霞山宿・藤井荘で第2日が指され、後手の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む6冠=が渡辺明名人(39)を94手で破った。シリーズ成績は藤井の4勝1敗となり、名人戦初挑戦で奪取に成功。谷川浩司17世名人(61)の持つ史上最年少名人記録(21歳2カ月=1983年)を40年ぶりに、羽生善治九段(52)の史上最年少7冠記 録(25歳4カ月=96年)を27年ぶりに更新する大記録ずくめの勝利となった。
藤井が藤井荘で伝説になった。将棋界最古の名人位を史上最若年で手中にし「まだ実感はないんですけど…非常にうれしく思っています」とシンプルに心境を表現した。
得意の角換わりを見送り、雁木(がんぎ)囲いを選択したが、中盤までは「作戦負けかと思った」と明かすほど苦しんだ。自王の囲いは薄く心もとない。だが相手陣をにらむ位置に、攻防の角を2枚利かせる鬼布陣で3連覇中の名人を徐々に追い詰める。「(2枚の角は)勝負手。あれで少し先手王に迫れるかと」。最後は交換した飛車を王手で打ち込み投了を招く。歴史的な一局は1時間24分を残す快勝譜だった。
今シリーズは羽生を思わせる指し手も出た。後手番の第1局中盤、9筋に垂らした歩がそれだ。膠着(こうちゃく)状態で相手の出方を見透かすような一手パス。将棋は手番側が優先権を持つゲームなのに、その権利を譲る軽業は羽生の十八番。名付けて「羽生の手渡し」。
藤井は1〜3月に行われた第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第1局で羽生に打たれた46手目[後]3七歩を見て「あの手渡しは印象に残っています」と明かす。「局面局面で相手に少し手を渡す指し方を選ばれ る。自分としてはそういった感覚もどんどん取り入れていきたい」。先勝した開幕局で見せた何げない一手は、羽生の流儀を受け継ぐものだった。
名人は江戸時代から400年以上続く最も歴史がある称号。5歳で将棋を始めた藤井は、6歳で「めいじんになりたい」と願い、小学4年時の文集に「名人をこす」と書き込んだ。幼少時の志は北信濃の山里で華麗に花開いた。
名人も7冠も最年少記録を塗り替えながら「そのことは意識していない」と繰り返すばかり。むしろ「名人は重みのあるタイトル。それにふさわしい将棋を指さなければ」と表情を引き締めた。
タイトル戦は出場15シリーズで無敗の15連勝。劇画のような進撃はこれが最終章ではない。現在予選中の王座戦はあと3勝で永瀬拓矢王座(30)への挑戦権を得る。9月開幕予定の5番勝負をものにすれば、前人未到の全8冠制覇が実現する。「少しでも上を目指したい」。約束の地は手の届くところにある。(我満 晴朗)
≪8冠へ最短13連勝≫今秋にも達成する可能性がある8冠制覇。条件は(1)5日から ベトナムで始まる棋聖戦、7月7日からの王位戦を防衛(2)王座戦5番勝負の挑戦者になりタイトルを奪取――の2つ。最短13連勝で達成となる。棋聖戦、王位戦の挑戦者はいずれも佐々木大地七段(28)。毎年7割近い勝率を残すなど、勢いのある若手棋士。藤井との対戦成績は2勝2敗の五分だ。
藤井はこれまで5度挑戦し一度も突破できず、“鬼門”とされてきた王座戦の挑戦者決定トーナメントで現在ベスト8まで進出。挑戦者になれば、永瀬拓矢王座との5番勝負が待ち構えている。
〈引用終わり)