昨日24日、夕食の時間のTVニュースで「プーチン大統領が”ブリゴジンの行為はテロだ。容赦しない」と怒りの宣言をしている映像を見たばかりでした。TVに映ったプーチン大統領の目は真っ赤でした。「寝てないのか激しく怒り血圧が上がったのか、その両方かも知れない」と思いましたよ。
これが現地時間24日の午後だそうです。
24日演説の映像(ネットより)
ここに至る間、タイタニック探訪の潜水艇の沈没報道の合間に「ブリゴジン氏の軍がウクライナから露南部ロストフ州に入り、州都ロストフナドヌーの南部軍管区司令部を制圧した後、ボロネジ市迄進出し、更にモスクワを目指している様だ」との良く判らない話が流れていました。
これはプーチン政権にとっては「内乱」に見えたのだなと思いましたよ!
その後、スマホの速報では「反政府派の亡命富豪が共闘を呼びかけ」とか「この事態を米英独ポ等の高官が電話会議をし、更なる軍事援助を確認した」情報を見ました。さて一夜明けた今朝7時前、PCを開けるとブリゴジン氏は「ロシア政府に抗議するため首都モスクワに向かっていたワグネルの部隊による進軍を停止する」とSNSを通じて声明を発表とあります。
これにはベラルーシのルカシェンコ大統領と協議し、事態の沈静化で一致したそうです。「仲裁は時の氏神」とか、それに乗って部隊はワグネルの拠点に戻るとしてます。ロシアのペスコフ大統領報道官は24日、今回の「反乱」を巡るプリゴジン氏の刑事訴追は実施しないと述べたと有りますから、流血の惨事は避けられたのかも知れません。プリゴジン氏はベラルーシに亡命?の様です。これで反乱の芽が消えたかどうかは、ワグネル部隊員の扱いを含め慎重に見ていないと判りません。
写真:プリゴジン氏=AP
毎日新聞:
ロイター通信などによると、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者、プリゴジン氏は24日夜、通信アプリ「テレグラム」で、ロシア政府に抗議するため首都モスクワに向かっていたワグネルの部隊による進軍を停止すると発表した。プリゴジン氏によると、ロシアの同盟国であるベラルーシのルカシェンコ大統領と協議し、事態の沈静化で一致したという。ワグネルと露軍の衝突は、ひとまず回避されたとみられる。
プリゴジン氏は、進軍停止の理由について「流血の可能性が出てきたため」と説明。「部隊を方向転換させ、予定通り(ワグネルの)拠点に戻る」と述べた。プリゴジン氏によると、ワグネルはモスクワまで200キロ以内の距離に迫っていたという。
一方、ベラルーシ大統領府によると、ルカシェンコ大統領とプーチン露大統領は24日朝にワグネルへの対応について話し合った。ルカシェンコ氏はその後、プーチン氏の同意の下にプリゴジン氏と協議し、プリゴジン氏は「進軍停止と事態の沈静化」に同意したという。戦闘員の安全保障などについても議論されたとみられる。
ロシアのペスコフ大統領報道官は24日、今回の「反乱」を巡るプリゴジン氏の刑事訴追は実施しないと述べた。プリゴジン氏は今後、ベラルーシに滞在するという。またルカシェンコ氏がプリゴジン氏と協議した理由については、両者が「20年来の知人だから」と述べた。
プリゴジン氏は23日、ウクライナ侵攻に加わるワグネルの拠点がロシア軍による攻撃を受け、多数の死者が出たと主張し、ロシアで「正義の行進」を行うと宣言。部隊は24日に露南部ロストフ州に入り、州都ロストフナドヌーの南部軍管区司令部を制圧した後、モスクワに向かっていた。露西部では、ワグネルと露軍の戦闘も報じられた。
ワグネルはこれまで、ウクライナ東部の激戦地バフムトなど一部の最前線に部隊を送ってきた。一方で、プリゴジン氏は侵攻の戦略をめぐってショイグ露国防相を激しく非難しており、ロシア内部での対立が激しくなっていた。
プーチン氏は24日、テレビ演説でワグネルの行動を「反乱」と非難し、容認しない姿勢を強調。モスクワでは、ワグネルの攻撃に備えるため、市民に外出を控えるよう呼び掛けたほか、道路での検問を強化するなど厳戒態勢が敷かれた。【エルサレム三木幸治】
(引用終わり)