9日、千葉銀行(千葉市中央区)の米本努頭取は9日、同行本店で開いた中間決算発表会見で「仕組み債」と呼ばれる高リスクな金融商品の不適切な販売を巡り金融庁から業務改善命令を受けたことについて、「ご心配とご迷惑をかけおわび申し上げる」と謝罪したと報じられました。
この「仕組み債の大型モデル」がここをクリック⇒今年春先クレディ・スイス社による失敗で倒産に至りました。その販売額は構内に置いて1400億円に上り、鈴木財務相は「金融庁を通じて、証券会社には顧客への丁寧な対応を求め」 と気休め程度のコメントを発していました。
この記者会見でも「仕組み債」の不適切な販売により「買った債権がパーになったのか否か」はっきりしませんが(多分)パーになったのでしょうね?!
其れに付いて十分な説明をしていなかったようです。
顧客数は1万2千件と有りますから某大学陸上部監督程の投資をしていたら100億円はパーですかね?? お気の毒でした。
写真:千葉銀「仕組み債」不適切販売 頭取が問題発覚後初会見 「顧客への説明を優先」© 東京新聞 提供
東京新聞:
「仕組み債」と呼ばれる高リスクな金融商品の不適切な販売を巡り金融庁から業務改善命令を受けたことについて、千葉銀行(千葉市中央区)の米本努頭取は9日、同行本店で開いた中間決算発表会見で「ご心配とご迷惑をかけおわび申し上げる」と謝罪した。6月の問題発覚後、トップが初めて会見に出席して説明した。(加藤豊大)
速やかに公の場で自ら説明しなかったことについて、米本頭取は「個人情報など開示できない情報が多く、会見を開いても不誠実な対応になる可能性があった。個別の顧客への説明を優先した」と語った。
同行は、顧客の投資経験の確認やリスクの説明を十分せずに仕組み債を販売したとして、傘下のちばぎん証券、提携するさいたま市の武蔵野銀行とともに6月に業務改善命令を受けた。不適切な販売事案の件数については「個別の事象である」として明らかにしなかった。一方、仕組み債を保有したり償還先となっている顧客は1万2千件あり、個別に謝罪や説明を続けているという。
仕組み債は、先物取引などのデリバディブ(金融派生商品)を組み込んだ複雑な設計の債券。高い利回りが得られる一方、連動対象の株価や為替相場が一定以下に下落すれば、元本を大きく損なうリスクがある。
同行は顧客をちばぎん証券に紹介し、仕組み債販売を含め成約した場合は手数料の2割の還元を受けていた。さらに営業担当の行員の業績表彰の際に、この仲介による収益を高く評価していた。問題の背景ともなったこうした制度について、米本頭取は「(銀行と証券会社の)連携の強化が目的だった」と話した。
業務改善命令を受け、同行は7月に管理態勢の強化を柱とする業務改善報告書を提出。10月2日付で本部組織を改定し、行員らのほか顧客や取引業者への聞き取りを通じて現場の実態を把握する「経営改善室」を新設するなどした。
米本頭取は「営業を優先する組織文化の改善はなかなか難しいかもしれないが、全員で力を合わせて改善に取り組む」と述べた。
(引用終わり)