20万隻一斉休漁突入、宮城は1万隻 経営苦境訴え (河北新報) - goo ニュース
昨日15日全国で20万隻に上る漁船が「燃料油の高騰に抗議して一斉休漁」しました。
全国の漁港のあちこちで係船されている漁船の群れは壮観です。(本当は悲惨なんだと思うのです)
爺も若い頃「ロードーシャ」として「ストライキ」をうつ事に苦労してきた者から見るとこの様な単一産業で一斉ストを良くも組織したものと驚いています。
もっともTVに写る漁師の皆さんが語るのは「燃料の高騰で出漁の度に赤字」だそうですからそれだけ必死の訴えでもあるのでしょう。
忘れやすいマスコミと同様の爺ですが似た様な話が先月あったのを思い出しました。先月中頃イカ釣り船が集団で2日ほど「休漁」を行いました。
前後に質の良いイカの浜値が2-3割上がっただけでその影響は忘れられていました。
元々天気との関係で1-2日出漁が出来なかったり不漁の時もあり「影響は織り込み済み」見たいにみえました。
今回の燃料高騰ですが新聞に寄れば03年頃¥39000/キロリットルの重油の価格が5年の間に約3倍の¥115400/キロリットルとなり省エネ程度の努力ではコストの増加が利幅を上回りやってられないという訳です。
都心での漁師のデモは「燃料の税金を減免せよ」程度の穏やかな要求でした。
これが「臨時揮発油税」2兆6千億円を止めろ!とか陸運業者と組んで抗議行動になると力が出ると思うのですが難しそうです。
このまま燃料油の高騰が続き¥130000/キロリットルになると漁業経営体も就業者数(21万人?とは思ったより少ない。20万隻が休漁なら二人乗りの船はほとんど無い事になる)も約3割は廃業に直面する試算だそうです。
共産主義ではありませんから漁業だけ補助漬けはいけませんが若林農水相まかせで
福田総理は夏休みを取っている時ではない様に思うのです。
今日の市場のセリはどうでしょうか?
河北新聞:
全国漁業協同組合連合会(全漁連)など主要17漁業団体は15日、全国で一斉休漁に突入した。国内で稼働する漁船約20万隻のほぼすべてが参加し、燃料価格高騰に伴う経営の苦境を国民に訴えた。アジ、イカ、カツオなどの鮮魚が一時的に品薄となり、値上がりする可能性もある。漁業者による「全国ストライキ」は初めて。
宮城県ではカツオ巻き網、遠洋マグロはえ縄漁船など約1万隻が休漁した。休場となった気仙沼魚市場では総決起集会が開かれ、漁業者約100人が参加した。
アナゴ、イカ釣り漁船の基地、石巻市小渕浜の小渕漁港でも約100隻が休漁。係留された漁船には「燃油価格暴騰から食料・漁民を守れ」と書かれた横断幕が掲げられた。
東京・日比谷公園では漁業者ら約3600人が燃料費高騰分の補てんを政府・与党に求める決起集会を開いた。
政府も「過去に例のない経営状況」として緊急対策の準備を進めている。ただ、漁業者が求める補てん措置には消極的。若林正俊農相も15日の閣議後の記者会見で「ストレートに直接補てんするのは困難」と慎重な姿勢を崩さなかった。
一斉休漁に伴って東京・築地の中央卸売市場では鮮魚類の入荷量が減少し、価格も全般的に上昇した。
宮城県漁協の木村稔経営管理委員会長は「燃料高騰が続けば漁業者は廃業し、地域経済も混乱する。国民には窮状を理解してもらい、日本の漁業存続のため支援してもらいたい」と話した。
全漁連によると、燃料(A重油)価格は03年に比べて約3倍に上昇。全経費に占める燃料費の割合も06年には23%だったが、今年6月には32%にまで増え、漁業経営を圧迫している。 (引用終わり)
昨日15日全国で20万隻に上る漁船が「燃料油の高騰に抗議して一斉休漁」しました。
全国の漁港のあちこちで係船されている漁船の群れは壮観です。(本当は悲惨なんだと思うのです)
爺も若い頃「ロードーシャ」として「ストライキ」をうつ事に苦労してきた者から見るとこの様な単一産業で一斉ストを良くも組織したものと驚いています。
もっともTVに写る漁師の皆さんが語るのは「燃料の高騰で出漁の度に赤字」だそうですからそれだけ必死の訴えでもあるのでしょう。
忘れやすいマスコミと同様の爺ですが似た様な話が先月あったのを思い出しました。先月中頃イカ釣り船が集団で2日ほど「休漁」を行いました。
前後に質の良いイカの浜値が2-3割上がっただけでその影響は忘れられていました。
元々天気との関係で1-2日出漁が出来なかったり不漁の時もあり「影響は織り込み済み」見たいにみえました。
今回の燃料高騰ですが新聞に寄れば03年頃¥39000/キロリットルの重油の価格が5年の間に約3倍の¥115400/キロリットルとなり省エネ程度の努力ではコストの増加が利幅を上回りやってられないという訳です。
都心での漁師のデモは「燃料の税金を減免せよ」程度の穏やかな要求でした。
これが「臨時揮発油税」2兆6千億円を止めろ!とか陸運業者と組んで抗議行動になると力が出ると思うのですが難しそうです。
このまま燃料油の高騰が続き¥130000/キロリットルになると漁業経営体も就業者数(21万人?とは思ったより少ない。20万隻が休漁なら二人乗りの船はほとんど無い事になる)も約3割は廃業に直面する試算だそうです。
共産主義ではありませんから漁業だけ補助漬けはいけませんが若林農水相まかせで
福田総理は夏休みを取っている時ではない様に思うのです。
今日の市場のセリはどうでしょうか?
河北新聞:
全国漁業協同組合連合会(全漁連)など主要17漁業団体は15日、全国で一斉休漁に突入した。国内で稼働する漁船約20万隻のほぼすべてが参加し、燃料価格高騰に伴う経営の苦境を国民に訴えた。アジ、イカ、カツオなどの鮮魚が一時的に品薄となり、値上がりする可能性もある。漁業者による「全国ストライキ」は初めて。
宮城県ではカツオ巻き網、遠洋マグロはえ縄漁船など約1万隻が休漁した。休場となった気仙沼魚市場では総決起集会が開かれ、漁業者約100人が参加した。
アナゴ、イカ釣り漁船の基地、石巻市小渕浜の小渕漁港でも約100隻が休漁。係留された漁船には「燃油価格暴騰から食料・漁民を守れ」と書かれた横断幕が掲げられた。
東京・日比谷公園では漁業者ら約3600人が燃料費高騰分の補てんを政府・与党に求める決起集会を開いた。
政府も「過去に例のない経営状況」として緊急対策の準備を進めている。ただ、漁業者が求める補てん措置には消極的。若林正俊農相も15日の閣議後の記者会見で「ストレートに直接補てんするのは困難」と慎重な姿勢を崩さなかった。
一斉休漁に伴って東京・築地の中央卸売市場では鮮魚類の入荷量が減少し、価格も全般的に上昇した。
宮城県漁協の木村稔経営管理委員会長は「燃料高騰が続けば漁業者は廃業し、地域経済も混乱する。国民には窮状を理解してもらい、日本の漁業存続のため支援してもらいたい」と話した。
全漁連によると、燃料(A重油)価格は03年に比べて約3倍に上昇。全経費に占める燃料費の割合も06年には23%だったが、今年6月には32%にまで増え、漁業経営を圧迫している。 (引用終わり)
今晩は、今日も暑かったですね。
原油の高騰の影響を受けているのは漁業だけでなく、農業も運送業等も影響を受けています。
いわば程度の差こそあれ、全国民が影響を受けているのですから、漁業だけに補助をすることは問題だと思います。
本来は赤字にならないように魚の価格をあげるべきだと思うのですが、どうもシステムが違うようですね。仲買人が高く買い、魚屋も高く買い、消費者も高くても我慢する必要がある、と思います。
買いたくない消費者はしばらく刺身をやめて、焼き魚にする等の工夫が必要でしょう。
税金で補助をする、という事は、買わないという消費者の選択を奪う事になるので反対です。
漁業の流通には色々複雑なようですね。
これを機会に、流通の合理化が行われる必要があると思います。
これは農業についてもいえる事。最大の問題。この事をもっと議論すべき。
20万隻一斉休漁も16日のセリ値を上げることにはならなかったようです。
セリは比較的透明性の高い値付け法ですが現在は「大手流通業者の買値」が圧倒的に強く売り手である漁師のコストを反映し難くしているようです。大手スーパーはその事により仕入れ値を安定させ自分達のマージンを確保できるからでしょう。日替わりの売値ではスーパーは売値管理が煩雑になります。休漁の旅にセリ値を決めるのが誰か事情通には解説して欲しいものです。その内漁師も国民も学習して誰がコストを被らないのか判って来ます。石油の元売会社も下ろしマージンを確保した上、コストの上がりどんどん転化して黙っています。買い控えが起きないのは「製品の輸出入の自由化」により国内で余れば海外で売ったほうが儲かるのです。国の規模で5%の節約が出来ればせめて先物の価格に打撃を与えられると思うのですが残念です。
漁師の取った魚のコストが市場でセリ値に反映されない。ご指摘のように流通システムに一つ問題があるとはブログの賢者が指摘するところですね。
それとここ数年石油の流通に競争が無くなり元売会社が値を上げればすぐ末端に反映してしまうという恐るべき現象があります。あれやこれや皆で指摘しコスト増は末端消費者だけが被らぬよう抵抗が必要です。
魚も油も消費量を落とす。車についてはここ1ヶ月通勤バスが時間通り走りますから道路が空いたと実感します。