地中海で難民船 沈没 ７００名死亡 ？！

助け求め片側に？　移民船転覆、数十人救助も「最悪の悲劇」　(産経新聞) - goo ニュース

一昨日１８日深夜(現地時間）地中海のリビア沖で移民を乗せイタリアに向かっていた船が転覆して７００人ほどが溺死したそうです。今朝の報道でも４５名ほどが救出されたようですがそれ以外はよく分かりません。

現場はイタリア側から見れば最南端のランペドゥーザ島周辺だそうです。
この島の名前はこのブログで書いた記憶が有ると思い調べたら移民と言うか難民のがまず目指すのがこの島の様でその結果難民の収容所があるのですが余りの難民の多さにイタリア政府が非常事態宣言をしていました。

船の沈没と聞きて思い出したのは昭和２９年の函館沖洞爺丸沈没による１１５５人の死亡、この事件を核に松本清張氏が推理小説を書いています。
もう一つが昭和３０年の瀬戸内海での紫雲丸沈没による１６８名の死亡(そのうち児童が１００人）です。

沈没の事情は全く違いますが７００名も死んだら大惨事ですよね。
付近では１週間ほど前に４００名が死亡する事故が起きたばかりだそうです。
小さな船に定員の２－３倍も難民が乗り込んでイタリアを目指すのでしょうね。
北アフリカの民生が安定しないと難民は減らないわけですからイタリア政府も頭が痛いわけです。
死んだ方のご冥福をお祈りします。


写真：地中海の難民船(ネットより）

産経新聞：
【ベルリン支局】北アフリカのリビア沖の地中海で１９日、移民を乗せてイタリアに向かっていた船が転覆し、ロイター通信などは約７００人が溺死した恐れがあると報じた。イタリア南部ランペドゥーザ島周辺で捜索活動が行われており、数十人が救助されたもようだ。地中海では最近、移民船が相次いで転覆して多数の死者が出ているが、今回は「移民船の事故で過去最悪の悲劇」（ロイター）になる可能性がある。

　ＡＰ通信などによると、移民船は全長約２０メートルで、船内で移民が動いて船体が傾き転覆した。国連難民高等弁務官事務所（ＵＮＨＣＲ）の報道官は「別の船が近づいてきた際、救助してくれると思った人々が船の片側に寄った」と語った。

　近年は北アフリカや中東情勢の悪化で欧州を目指す移民が増加。リビア国内の混乱の深刻化とともに、同国を出発した移民船が転覆する事故が目立っている。

　イタリアは地中海をはさんでリビアの対岸に当たり、漂着する移民船が多い。最近も、リビアを出た船が１６日までに沈み、約４００人が死亡したとみられる。１９日の事故を含めると今年の死者数は１５００人を超えたとの報道もある。

　ランペドゥーザ島はイタリア最南端の島で、救助された移民らを保護する施設が島内にある。ただ、収容定員を大きく上回る移民が流入しており、政府が対応に苦慮している。

　イタリアは欧州連合（ＥＵ）が対策に本腰を入れるよう求めている。マッタレッラ伊大統領と面会したローマ法王フランシスコも１８日、「今の事態が（国際社会の）一段と幅広い関与を必要としている」とＥＵの対処を呼びかけた。これを受け、ＥＵのモゲリーニ外交安全保障上級代表は１９日、「国境を各国が協力して守るように、人命も守る必要がある」との声明を発表した。
（引用終わり）