我が家のオーディオシステムは3系統あります。
その中の若い頃に購入した「アルテック・バレンシア(SP)」を鳴らす真空管パワーアンプをリフレッシュしました。
ALTEC 1520Tは1950年位に作られた製品で、録音スタジオモニターSP用のアンプとして使用されたようです。
あっしの年齢ほどが経過したヴィンテージですが、スピーカーと同じアルテック製で、中低域に量感があり相性の良いアンプです。
アルテックのアンプといえば、パネルがグリーンというイメージですが、このアンプはグレーなのも気に入っている点です。
購入からでも20年ほど経っていて、1台は電源を入れた時に時々ヒューズが飛ぶ症状が出ていました。
修理にはそれなりの費用が掛かりそうなので、騙しだまし使っていましたが、音質が悪くなってきたので修理することにしました。
電源部の修理だけでなく、モノアンプ2台ともコンデンサー関係を中心に部品を交換して、リフレッシュしてもらいました。
1ヶ月ほど掛かって、仕上がりました。
アンプがないと余計に聴きたくなるもので、心待ちにしていました。
元のラックにいアンプ2台を組み込みますが、聴く楽しみが待っているので苦になりません。
不安なくスイッチオンできるのは、精神的にもいいものです。
最初の音が出た時から、これまでとは違った音色です。
修理技術者からのアドバイスのとおり整流管をグレードアップし、数日間鳴らし込みをすると断然良くなりました。
「パーン!」と飛び出すような音の出方と、より明るい音色が、アルテックらしさを出してくれます。
最近のオーディオ機器の高級化・高額化についていけない一人です。
古い機器でも、メンテナンスと使いこなしによって感動する音楽が再生できるんですね。
この半世紀でハードやソフトに大きな変遷がありましたが、心に響く音楽の再生という面ではどれほどの変化があったのかな?と考えてしまいます。